- 国名:イギリス
時代:冷戦期
種類:自動小銃
- 【アーマライト AR180S 自動小銃 について】
アーマライト AR18 自動小銃は、1963年にアーマライト社で開発された、5,56mm×45弾を使用する自動小銃です。 同じアーマライト社で開発されたAR10やAR15自動小銃が可能な限り軽量な自動小銃にすることをコンセプトに設計されたのに対して、AR18は生産性の高い自動小銃を目指して設計が行われました。
本銃の原型はユージン・ストーナーが設計した7,62mm×51弾を使用するAR16と呼ばれるモデルで、1961年にストーナーがアーマライト社を去った後、新たにアーマライト社の設計主任となったアーサー・ミラーの主導によってAR16をダウンサイズする形で設計が行われました。 本銃はハンマーやトリガーも含めプレス加工を多用しており、大規模な製造施設がなくても生産可能なように設計されています。 また、AR18の閉鎖機構はAR15系と同じくロータリー・ボルト式ですが、作動方式はAR15のようなガス・インピンジメント・システムではなく、ショート・ストロークのガス・ピストン方式が採用されています。 本銃のレシーバー上部にはArmalite社純正のスコープが装着可能となっています。
AR18は商業的にはAR15のような成功は得られませんでしたが、その後の各国の自動小銃開発に与えた影響は大きく、近代の自動小銃の開発史を語る上でも重要なモデルとなっています。 本銃には射撃をセミ・オートマチックのみとしたAR180と呼ばれるコマーシャル・モデルや、銃身長を260mmに短縮したAR18Sと呼ばれるバリエーションも作られました。 AR18及びAR180自動小銃は、1969から1972年にかけてカリフォルニア州のCosta Mesaにあったアーマライト社でAR18が1,171挺、AR180が4,018挺生産された他、1970年から74年にかけて3,927挺のAR180が日本の豊和工業でも生産されました。 その為、国内でも他の自動小銃とは違った根強い人気があります。 また、AR18は我が国の89式小銃を開発する際にも参考にされました。 AR18系自動小銃の製造は、1975年から1978年にかけて一時中断したものの、1979年からは英国のスターリング・アーマメンツ社による製造が行われ、1985年まで製造が続けられました。
本品はAR180Sと呼ばれるAR180のショート・バージョンです。 AR180Sにはバーティカル・グリップの有無やサプレッサーの違いなど数種類のモデルが存在します。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品はスターリング・アーマメンツ社で製造されたAR180Sで、アッパー・レシーバー左側面にはアーマライトのロゴや「AR-180 CAL 5,56mm」のモデル名刻印の他、スターリング社で製造された事を示す「MFG. FOR ARMALITE. INC. COSTA MESA. CALIF. U.S.A. BY STERLING ENGLAND」の刻印が入っています。 ロア・レシーバー左側面にはシリアルNo.SS290が入っています。 本品はAR180Sのため、セレクターは「SAFE」及び「SEMI」のポジションのみとなっています。 本品はショート・モデルながらサプレッサーがフルサイズのライフル・モデルと同じ品で、ハンドガードは下部にバーティカル・グリップが元々取り付けられない形状になっています。
本品は全体に適度な使用感が見受けられ、金属部はやや小傷や擦れ等が見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 焼付け塗装仕上げの上下レシーバーは、アッパー・レシーバーがロア・レシーバーに比べて僅かに黒味の強い色合いとなっていますが、大きな違和感は有りません。 樹脂製のハンドガードやグリップ、バット・ストックについても、やや打ち傷や線傷は散見されるものの、大きな破損は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 ハンドガード下面後部に僅かな欠けが見られる他、ハンドガード前端部分に一部欠けを補修した痕跡が見られるものの、外観上はそれほど気にならないレベルのものです。 傷み易いバット・プレートについては、やや打ち傷が目立ちますが、大きな割れや欠けは見られず、取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
マガジンの着脱やリア・サイトの調整、ストックの折り畳み/展開については問題なく行う事が可能で、ストックは展開時のがたつきもほとんど見られません。 セーフティ・レバーの切り替えについても問題なく、安全位置でトリガーがロックされます。 付属のマガジンはスターリング社製の40連タイプで、やや小傷や擦れ、経年による褪色が見受けられますが、現状目立った凹みや変形等は見られません。 尚、マガジン・スプリングは入っています。
トリガーテンションの有る、ボルトが開いた状態で固定された新加工品です。 (KK)
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