国名:スイス
時代:第一次大戦前
種類:無可動古式銃

ピーボディ-マルティニ・アクション ハンティング・カービン (無可動古式銃、Joh Gysi社製、#無)

¥385,000
商品番号
5286
発売日
2017/09/29
取扱店舗
大阪店
在庫
1
英名
Peabody-Martini Action Hunting Carbine made by Jonathan Gysi
国名
スイス
時代
第一次大戦前
全長
1,088mm(実測)
口径
10,4mm
【ピーボディ-マルティニ・アクション ハンティング・カービンについて】
1862年にアメリカで発明されたピーボディ・アクションを基に、スイス人のフレデリック・フォン・マルティニが開発したピーボディ-マルティニ・アクションを用いた猟銃です。
マルティニ・アクションは、トリガー・ガードを兼ねたレバーを下に押し下げるとブリーチ・ブロックが上下して薬室が開放・閉鎖され、連動してブリーチ内蔵のストライカーがコッキングされる、後装単発式機関部の完成形の1つです。反動に強く信頼性の高いピーボディ-マルティニ・アクションは、軍用銃以外にも民間用として幅広い国で多岐に渡り利用されており、スイスでも数社がこのピーボディ-マルティニ・アクションを利用した猟銃や標的射撃銃を製造しています。 スイスのJonathan GYSI社が生産したピーボディ-マルティニ・アクション・ライフルはSchuetzen Rifleと呼ばれる品で、スイスの軍用銃であるベテェーリ M1868等で使用する.41スイス リムファイア弾を使用しており、銃身もベテェーリと同じく4条のライフリングを施したいることから870年代に生産された品と考えられます。(YS)(MM)

【本個体の説明】
本品の本体右側面には「JOH GYSI」「INTERLAKEN」の刻印がみられ、スイス INTERLAKENのJonathan GYSI社で作られたことが判ります。 銃身にはブルーイングが施されています。 機関部にはケースハードン仕上げが施されていますが、経年によって薄れてしまっている印象ですが、オリジナルの雰囲気は感じ取ることが出来ます。 合わせて薄っすらと時代が経たないと付かない古式銃のage patinaと呼ばれる黒錆が出ており、これによって雰囲気の良い印象です。 目立つ表面錆や朽ち込みは見受けられず、経年をふまえれば充分に良い状態であると言えます。 表面に非常に細いひびのようなもの幾つか見受けられますが、機関部を鋳造した際の湯皺が経年によって現れたものと思われ、表面的なものですので自然に破損するといった強度の心配はありません。 機関部左側面のピンのレバーが矢印型になっているなど装飾性を重視した品です。
薬室から約15cmほどがオクタゴン・バレル(八角形銃身)になっており、残りの約48cmがラウンド・バレル(丸銃身)になった凝った品です。 銃身も若干の退色こそあるもののブルーイングがはっきりと残っており、小傷の少なさからも大変良い状態であると言えます。 オクタゴン・バレルに載った固定と二枚の起倒式のパネルが組み合わされた精巧なリア・サイトは近距離、150m、200mで切り替えることができ、パネルを起こした際にはしっかりと自立します。 ウェッジによってハンド・ガードが固定されており、スムーズに抜けてくる一方造りは非常に精密で、ハンド・ガードががたつきも無くしっかりと固定されています。 木部は上質のウォルナット材製と思われ、全体に小傷が散見されますが仕上げの艶が大変鮮やかで木目も綺麗な品です。 ストックとハンド・ガードの色味も揃っており、どちらも適度に年代を感じる古式銃ならではの状態です。 本品は全体的に装飾的価値の高い品でハンド・ガード先端の鷲の頭部を模した彫刻は美術品と呼ぶに相応しいものです。 またバット・ストックのグリップ部のチェッカリングも蔦の模様を取り入れた手の込んだデザインで、今でも角が立っており鮮明に残っています。 バット・プレートは肩にフィットする曲線的で滑らかな形状です。
トリガー・ガードを兼ねたレバーは非常に固いですが可動しブリーチ・ブロックが解放されて薬室の溶接が確認できます。 シアが取り除かれているので、トリガーと撃発装置は連動していませんが、オリジナルのトリガー・テンションが残っています。 ダブル・セット・トリガーになっており、後ろのトリガーを引くことで前のトリガー・ストロークが非常に短くなる、セット・トリガーのメカニズムを楽しむことができます。 トリガー・ガードの後ろに続く部分は水牛?の角で作られた波のようなデザインになっています。 正式な軍用ピーボディ-マルティニは軍用では存在せず、民間では使用された事が判る資料的価値が高いお値打ちの一品物です。(YS) (MM)
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