- 国名:イギリス
種類:単発式拳銃
- 【ペア シングル・ショット フリント・ロック ポケット ピストルについて】
珍しいペア (一対の2挺セット) の英国で1790年頃に製造されたポケット・サイズのフリントロック シングル・ショット ピストル (火打式単発拳銃) です。 本体右側面にLONDONの刻印 (メーカー・ロゴのような感じ) があります。 反対側の左側面には、楕円形のリース (花輪模様) があり、通常はここにメーカー刻印が入ります。 93mmの全銃身長の内、63mmの銃身前方 (約2/3) がネジ込み式になって取外しが可能です。 その取外し可能な銃身の下部分にラグ (銃身の軸方向に長い細長い突起) があります。 ペア (2挺) の内一挺のみに本体と取り外せる銃身部分に「1」の数字が打たれています。 それはペアの銃身を間違えてもう一挺の銃に付けてしまわないための印です。 この回して取り外しができる銃身はTurn-off Barrel と呼ばれます。 これはフレームと銃身が一体型の場合は銃口からパッチと呼ばれる布切れと一緒に弾を押し込んで装弾しますが、Turn-off Barrel の場合は銃身を外し、薬室に直接装薬を入れて口径より大きな弾を乗せて銃身を取り付けて使用します。 それによって銃口からの装弾よりも大きな初活力 (Muzzle Energy) を得る事ができます。 本品はFlintlockと呼ばれる火打ち式銃砲ですが、特にこの形状の品を撃発機構が側面にあるSidelockに対してBoxlockと呼びます。 Boxlockはハンマーを含む撃発機構が箱型の本体 (フレーム) の中に収まっており、本品のような小型の拳銃に取り入れられました。 ハンマーが本体の中央にくるのでセンター・ハンマーとも呼ばれます。 18世紀末頃から19世紀中頃まで流行したデザインです。
英国では1870年まで銃を隠し持って出歩く規制は全くありませんでした。 1909年になってようやく僅かな規制がされました。 当時の英国では紳士でも夜間に出歩く時は携帯に便利なこのような小型の拳銃を持ち歩きました。 本品はデザイン、サイズが全く同じ2挺セットのペア・ピストルです。 ペア・ピストルはしばしば決闘用と呼ばれていますが、ヨーロッパでは多くの場合、貴族など余裕のある身分の人が使いました。 一挺目を使い終わると従者にそれを渡し、装弾された二挺目を交互に使用しました。 当時はまだ多銃身連発銃の信頼性が低かったので、余裕のある身分の人は本品のような小型拳銃を二挺セットで使用しました。 本体の右側面にLondonと入っており、左面にはリースに囲まれた部分が空白になっています。 本来はここにメーカー名が入るのですが、多分小売店名を入れるために空けておいたのでしょう。 今でいうOEM生産品です。 (MM)
【本個体の説明】
本二挺は全体的にニッケル・シルバー仕上が良く残った古式銃としては木製のグリップも含め、良い程度の品です。 二挺共にマッチしたほぼ同じ程度です。 London Proof Houseの検査刻印が本体銃身下部に二ヵ所 (王冠にC?とPを合わせて図案化した刻印と王冠とVの刻印) 打たれています。 また上記にあるように1挺には銃身部に二ヶ所、1の刻印が確認出来ます。 トリガー・ガードの下方に花弁の模様が入っています。 機関部 (ハンマー) はハーフ・コックとフル・コック共に良好に作動します。しかしながら、ハンマーの根本部分に修理跡があり、また1の刻印のあるピストルのハンマーの根本部分に割れが確認できますので、火打ち石での発火/実用には適していません。 空撃ちをすると破損する可能性が十分にありますので、空撃ちは決してなさらないようにお願いします。 ペア (一対) ガンの現存数は100挺に1挺もなく、非常に貴重なものです。 欧米では単純に二挺分の価格として二倍になるだけではなく、二倍+プレミア価格が付きます。 (MM)
【その他の情報】
本品は2挺セットでの価格/販売となります。 各々の銃に昭和48年7月13日に大阪府教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。約200年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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