商品番号:2979
国名:アメリカ合衆国
時代:冷戦期
種類:狙撃銃

M1D 狙撃銃 (#4333881)

¥1,320,000
税抜 ¥1,200,000
商品番号
2979
発売日
2026/07/16
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
M1D Sniper Rifle
国名
アメリカ合衆国
時代
冷戦期
全長
1,103mm(実測)
口径
.30-06
装弾数
8発
【M1D 狙撃銃 について】

M1 ガーランド ライフルにスコープを取り付けたスナイパー・モデルです。 ベースとなったM1ライフルは1936年にアメリカ軍に採用された自動小銃で、開発者ジョン・ガーランドの名前を取ってガーランド ライフルと呼ばれました。 M1ライフルの生産は1937年より始まりましたが、量産体制が整ったのは1940年頃からでした。 しかしながら、1945年の大戦終了までに400万挺以上作られ、その後朝鮮戦争で生産を再開し更に200万挺作られました。 特殊な装弾子 (クリップ) を使用するため弾の補充が難しいなどの欠点を指摘されますが、他国が主にボルト・アクション式小銃を使用していた時代には画期的な自動小銃でした。
M1C 狙撃銃はM1 ガーランド ライフルのレシーバー左側面に直接スコープ・マウントをネジ止めにより固定しており、装着されるスコープはM81/82と呼ばれるその後のM1DのM84スコープとは異なるタイプが使用されました。 M1C 狙撃銃は第二次世界大戦中にスプリングフィールド造兵廠だけで7,971挺製造されましたが、終戦までに実戦部隊へ配備されなかったため、大戦中には戦場における試験 (Battle Test) を行う事ができませんでした。 その後勃発した朝鮮戦争ではM1Cは米陸軍の標準狙撃銃として配備され、朝鮮戦争中に追加で4,796挺が生産され、実戦使用により最大有効射程が600ヤード (約550m) で、450ヤード (約400m) から600ヤード (約550m) の距離でもある程度信頼できる性能がある事が証明されました。 しかしながら、2,5倍のスコープでは600ヤード (550m) の最大有効射程を得るには、マッチ・ターゲット弾を使用しなければ難しかったと言われています。 1950年代には、M1Cの後継狙撃銃としてM1Dが開発され、M1Cが抱えていたスコープ・マウントの取り付け方法に関する問題が解決されました。 M1DはM1Cに比べ生産数が多く、21,380挺生産されたと記録されています。 M1C 狙撃銃は1960年中頃のベトナム戦争勃発時まで制式狙撃銃として使用されました。 また、米国海兵隊ではM1Cに独自のStith-Kollmorgen社製の4倍スコープであるModel 4XD-USMCスコープを標準装備し、1951年に制式採用しました。 この海兵隊モデルは、USMC 1952 狙撃銃もしくはMC52 狙撃銃としても知られています。 このMC52 狙撃銃は、朝鮮戦争 (1951-53年) では極限られた挺数が使用されただけでしたが、ベトナム戦争の初期まで米海兵隊の装備として残されました。 M1CとM1Dはベトナム戦争でその任務を終え、海兵隊ではレミントン M40を採用し、その後陸軍もM14の狙撃銃モデルであるM21 狙撃銃を採用しました。 (KK)

【本個体の説明】

本品はスプリングフィールド造兵廠製で、レシーバー後端上面にはシリアルNo.4333881の他、「U.S. RIFLE CAL. .30 M1」のモデル名刻印及び「SPRINGFIELD ARMORY」のメーカー刻印が入っています。 本品はシリアルNo.から1952年から1954年の間に製造された個体である事が窺えます。 トリガー・ハウジングは左側面の穴がクローバー型となった後期タイプのスプリングフィールド造兵廠戦中生産品で「D28290-12-SA」のドローイング・ナンバーが入っており、ボルトは「D6528287 HRA ・U・」のようにH&R社のHRA刻印が入った戦後のUnderwood製、オペレーティング・ロッドは「D35382 9 SA」の刻印が入った大戦中のスプリングフィールド造兵廠製で、トリガー・ガードはプレス製となっています。 ガス・シリンダーはワイド・ベース・タイプ、ガス・シリンダー・ロックは面取りが行われて刻印のないB147426と呼ばれる戦中タイプ、ガス・シリンダー・ロック・スクリューは溝が十字のポペット・タイプが付いています。 リア・サイトについては、T105と呼ばれる戦後タイプで、エレベーション・ノブは戦後製、ウィンデージ・ノブについてはメーカー刻印がなく矢印先端がクローズドとなったタイプとなっています。 銃床左側面にやや薄くなっているものの米国防総省(DoD)の受領スタンプが確認出来る他、銃把前部には米軍の「P」のプルーフ刻印が打刻されています。
本品の銃身や機関部といった金属部は、やや打ち傷や擦れ、経年による褪色等が見られるものの、目立った欠損等は見られず、パーカー仕上げも比較的残っています。 ガス・シリンダー・ロックやクリップ・ラッチ、スコープ取り付け基部はやや仕上げが薄くなり、金属の地肌が表れていますが、現状目立った錆等は見られません。 木製銃床やハンドガードについても、やや打ち傷や線傷等は散見されるものの、大きな破損等は見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 フロント・ハンドガードが他の木部より若干明るい色合いとなっていますが、大きな違和感は有りません。 バット・プレートについては全体に仕上げが落ちて金属の地肌が表れており、やや打ち傷や若干の摩耗が見られますが、大きな変形は見られず、ストック内コンパートメントの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 リア・サイトの調整やスコープの着脱、セーフティ・レバーの切り替えについては問題なく行う事が可能で、セーフティ・レバーの安全位置でトリガーがロックされます。
付属のM84 スコープの左側面には王冠刻印及び「Forsvarets Krigsmateriel Forvaltning (国防軍需局)」を示すFKFを組み合わせた刻印が入っている事から、デンマーク軍納入品と考えられます。 スコープの外装には若干の小傷や擦れ、サンシェード部分の若干の表面錆痕を除いて、欠損等は見られません。 視野内やや塵及び黴の混入が見られますが、曇り等は少なく、比較的クリアな状態が保たれており、レティクルもはっきりと見えます。 革製のチーク・パッドについても、金具部分にやや緑青が表れていますが、皮革部分には目立ったダメージは見られず、比較的良好な状態が保たれています。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (KK)

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