- 国名:オランダ
時代:第一次大戦
種類:ボルト・アクション
- 【オランダ マンリッカー No.1 NEW MODEL 騎兵銃(改) について】
シカゴ資料室にも殆どないオランダ軍のマンリッカー騎兵銃シリーズの中の一挺です。10周年カタログのP42ページ左上から二番目の品で、過去にこれと全く同じ品は他には輸入されていません。 これからの輸入もされる可能性のない一丁です。(MM)
元々マンリッカーはオーストリア=ハンガリー帝国陸軍の主力ライフルで、他の小銃で一般的な回転式ボルトアクション方式と違い、ストレート・プルのボルト・アクション方式を採用している珍しい小銃です。 その結果、高い発射速度を、信頼性と頑丈さと結びつけたことで名声を得ました。
この方式はライフル弾を5発くわえ込むクリップごと上方から装填。 クリップはクリップ・キャッチにより上方への逆戻りを防ぎ、残弾があるうちは弾を装弾するバネのテンションでクリップも止まっていますが、 弾が無くなるとバネのテンションが無くなり、クリップは下方の穴から落ちる、という他に無いユニークな方式でした。
評価の高さから、そのシステムは当然他国でも採用され、その1つが本銃です。
本銃はオランダのヘンブルク造兵廠で生産されたオーストリアのマンリッカー式ボルト・アクション・ライフルのカービン・タイプのバリエーションです。 1909年にオランダ軍の自転車部隊用に少数が生産され第一次大戦で使用されたNo.4 OLD Model騎兵銃が原型となっています。 第一次大戦後にNo.1 NEW Modelとして騎兵用として小改良が加えられ、更にハンドガードとマガジンカバーを取り除いたモデルが一部存在しました。 本品はそのモデルになります。 その後、第二次大戦初頭のオランダ領インドシナでも使用され、日本軍の占領後(日本軍政時代)は郷土防衛義勇軍(ペタ)によっても使用されました。
【本個体の説明】
本品は弊社10周年カタログのP42ページ左上から二番目の品で、過去にこれ一丁しか日本に入荷していない希少品です。 その当時は「No.4 騎兵銃」と解説しましたが、その後の調べで「No.1 NEW MODEL 騎兵銃(改)」であることが判明しました。 オランダ製のボルトアクションライフル自体の輸入数も少なく、日本唯一の品という点に魅力を感じる方向きのマニアックな品です。
本品はボルトを含め、確認したシリアルが全てマッチしております。
金属部分の表面上は全体的に錆び色が出ていますが状態は安定しており朽ち込み錆は見受けられません。 金属の重厚感と光沢を残した雰囲気の良い経年を感じさせます。 木製ハンドガードと木製マガジン・カバーはNo.1 NEW MODEL 騎兵銃には付属していましたが、本品には付属していません。 ハンド・ガードとマガジン・カバーは欠損しているのではなく、初めから付かない改良型です。
木部は小傷や小さな打ち傷が散見されますが、外観を損なうような大きな欠け等は見られず、仕上げの艶が大変雰囲気の良い状態です。 ストック後部側面には釘のような物で引っ掻いた文字があります。 反対面には機関部と年代がマッチしたオランダ軍の大きな刻印があり、製造所名と1918年の製造年が入っています。 ストック下部のバット・プレートとの境目付近から断続的に複数のクラックが発生してますが、現状ヒビが広がっている様子はなく、バット・プレートの取り付けにもガタつきは見られません。
付属のクリーニング・ロッドは、収納される部分のみ表面仕上げが褪色し金属地が出ていますが、抜き差しは大変スムーズです。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (YS)
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