- 商品番号:10193
国名:アメリカ合衆国
種類:連発式拳銃
- 【コルト M1861 ネービー リボルバー について】
サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) で1861年頃から1873年頃まで製造された、管打ち式のシングル・アクション・リボルバーです。
本銃は.36口径のコルト M1851 ネービー リボルバーの後継モデルで、銃身がM1860 アーミー リボルバーと同様の流線形のラウンド・バレルとなり、ローディング・レバーもM1860 アーミー リボルバーと同様の回転軸のネジが不要な "Creeping Lever" と呼ばれるタイプとなっている以外は、従来のM1851 ネービー リボルバーと同等のスペックとなっています。 このローディング・レバーは当時コルト社の製造監督であったElijah King Rootによりデザインされたものです。 コルト M1861 ネービー リボルバーは、全て7 1/2インチ銃身となっており、銃身長の正式なバリエーションは存在しません。 トリガー・ガードは基本的に大型の真鍮製ですが、大型の鉄製トリガー・ガードもごく少数ながら存在します。 バック・ストラップについても大半は真鍮製ですが、こちらもごく少数ながら鉄製の物が確認されています。 尚、M1861 ネービー リボルバーの発売当初、シリンダー表面に肉抜きの溝が設けられたフルーテッド・シリンダーのタイプと溝のないラウンド・シリンダーの2種類が同時に製造されたと考えられていますが、フルーテッド・シリンダーの生産数は約100挺程に留まり、現存数は非常に少なくなっています。 ラウンド・シリンダーのシリンダー表面には、M1851 ネービー リボルバーと同様に、1843年のカンペチェ海戦 (Naval Battle of Campeche) でテキサス海軍がメキシコ海軍を破る場面がエングレービングされており、M1851 ネービー リボルバーとM1861 ネービー リボルバーの間でシリンダーの互換性があります。 尚、大半のM1861 ネービー リボルバーでは、フレーム右側面のキャップ・カットアウトと呼ばれる切り欠きにキャップ・グルーブと呼ばれるパーカッション・ニップルの装着を容易にする為の溝が設けられていますが、フルーテッド・シリンダーの個体及びごく一部のラウンド・シリンダーの個体はキャップ・グルーブを備えていません。 また、ごく少数 (約100挺程度) ではあるものの、M1860 アーミー リボルバーと同様に、M1861 ネービー リボルバーにも着脱式のストック用の切り欠きを備えた個体も製造されました。
コルトM1861 ネービー リボルバーは、合計38,843挺が生産され、その内約28,000が南北戦争中 (1861年-1865年) に生産されました。 本銃は南北戦争中、合衆国陸軍及び海軍により調達・使用されましたが、調達数については文献によりばらつきが見られます。 また、イリノイ州やコネチカット州等の州民兵も相当数のM1861 ネービーを調達したと言われています。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品のフレームのシリアルNo.は26199で、シリアルNo.から1865年 (元治元年-慶応元年) に製造された品である事が判ります。 シリンダーはラウンド・シリンダーとなっており、トリガー・ガード及びバック・ストラップは真鍮製、フレームはストック用の切り欠きのないスタンダードなタイプとなっています。 銃身上面には「- ADDRESS COL. SAML COLT NEW-YORK U.S. AMERICA -」のメーカー・アドレス刻印が一行で入っているのがはっきりと確認出来ます。 本品のシリアルNo.は、フレーム、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー軸が(2)6199でマッチしており、銃身、シリンダー、バレル・ウェッジについては別のシリアルNo.(26)268でマッチしています。 本銃は前部 (銃身とシリンダー) と後部 (フレームとグリップ・アッセンブリー) が別々の銃で組み合わさっています。 前後のシリアルNo.が近く (どちらも1865年製)、状態もほぼ同様で全く違和感がありません。 長年この状態でセットであった事が窺えます。 南北戦争の最中に入れ替わった可能性も十分に考えられます。 シリンダー表面のカンペチェ海戦 (Naval Battle of Campeche) の場面のロール・エングレービングについては、一部に時代錆や表面錆痕は見られるものの、ほぼ完全に確認出来ます。 また、シリンダーのパテント刻印及びシリアルNo.刻印や、フレーム左側面の「COLTS PATENT」の刻印、トリガー・ガード基部左側面の「36 CAL」の刻印についてもはっきりと確認出来ます。
本品は全体に適度な時代が付いたコンディションとなっており、銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部はやや打ち傷や時代錆の他、一部に時代錆や表面錆痕が見受けられますが、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身は大部分に仕上げが落ちて白磨きに近い状態となっていますが、銃身基部下面には一部オリジナルの表面仕上げも確認出来ます。 真鍮製のトリガー・ガードやバック・ストラップについても後世手が加えられた痕跡や目立った腐食等は見られず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 適度に時代が付いて良い色合いとなったアイボリー・グリップは、左側グリップ下面に古いひびが複数見受けられるものの、強度的にはしっかりとしており、グリップ・フレームへの取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに力強く落ちます。 コルト系リボルバーの持病とも言える、銃身とフレームの取り付けのがたつきについては、現状殆ど見られません。 また、シリンダーの前後の遊びについても同様にほぼ見られません。 ローディング・レバーの左右の遊びについても十分許容レベルで、機能についても問題なく、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 シリンダーのパーカッション・ニップルは現状目立った変形や欠けは見られず、良好な状態が保たれています。 また、シリンダー後部のニップル間には、一部変形や折損が見られるものの、セーフティ・ピンが確認出来ます。
前後のシリアルNo.は合っていませんが、オリジナル度が高く、シリンダーのロール・エングレービングを始めとする各部の刻印がはっきりと残った一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 35.0cm、銃身長18.9cm、口径:0.9cm、銘文: ADDRESS COL)
【その他の情報】
昭和48年10月11日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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