- 国名:セルビア / ユーゴスラビア
時代:冷戦期
種類:ボルト・アクション
- 【ユーゴスラビア モーゼル M98/48 小銃 について】
ドイツのKar.98k 小銃を第二次世界大戦後にユーゴスラビアで再整備し、一時的にユーゴスラビア人民軍 (JNA) が採用していたモデルです。 戦時中にユーゴスラビアのパルチザン部隊によって鹵獲された個体や、戦後に西側連合国から接収・供与された個体を再整備したため、外観や構造はオリジナルのKar.98k 小銃とほぼ同一であり、刻印やバレル・バンド等僅かな点を除いて基本的には同じ小銃です。
戦後、新たに成立したユーゴスラビア社会主義連邦共和国は軍の再武装を急いでいましたが、資金不足とソ連との緊張関係という問題に直面していました。 そこで政府はドイツへの戦後賠償請求の一部を放棄し、西側諸国から鹵獲品や未完成小銃、さらにモーゼル小銃の製造用機械を受け取る事になりました。 こうして、戦時中に鹵獲された銃や西側から輸入された小銃を再整備する計画が始まり、1947年までに大半の小銃が点検・修理され、ユーゴスラビア人民軍に引き渡されました。 ユーゴスラビアは第一次・第二次世界大戦以前からモーゼル小銃を製造していた実績があり、熟練した労働者が揃っていました。 そのため、新たに大規模な生産工場を設ける必要はなく、既存の部品を活用する事により、高品質で信頼性の高い小銃を供給することができました。 ユーゴスラビア製のM98/48 小銃は、精度や有効射程に優れ、信頼性の高さでも知られていました。
M98/48 小銃の外観上の特徴としては、機関部に打刻されたユーゴスラビア国章と「Preduzece 44」の刻印が挙げられます。 これはセルビアのクラグイェヴァツに所在する「第44工場」を意味し、現在のツァスタバ・アームズ社にあたります。 また、機関部左側には「Mod.98/48」の刻印が入っていますが、1950年以前に再整備された個体には「/48」の刻印が打刻されていません。 個体によってはドイツ時代のヴァッフェン・アムト刻印が残存しており、後期整備品では完全に削除された例も見られます。 1948年に新型のM48 小銃が登場すると、再整備品であるM98/48 小銃は第一線からは退き、以後は主に予備兵器として保管されるようになりました。 ただし1950年代初頭までは既存のKar.98k 小銃をベースとした改修及び再整備が継続されたと考えられます。
【本ロットの説明】
本ロットは個体により機関部のモデル名刻印が「Mod 98」もしくは「Mod 98/48」となっており、バット・プレートやバレル・バンドの形状など各部の仕様にも違いが見られる場合がございます。
本ロットの銃身や機関部といった金属部は、個体によりやや打ち傷や擦れ、経年による褪色の他、一部表面錆痕等が見られる場合がございますが、いずれも現状目立った欠損等は見受けられません。 木製銃床についても、個体によりやや打ち傷や線傷の他、一部にひびや若干の欠けが見られる場合がございますが、いずれも大きな破損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)
【その他の情報】
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