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US スタール M1858 騎兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#11748) |
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価格(税込)
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\2,530,000 |
商品番号
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【9842】 |
英 名
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US Starr M1858 Percussion Carbine |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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964mm |
口 径
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14,5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スタール M1858 騎兵銃 について】
スタール M1858 騎兵銃 (カービン) は、南北戦争で使用された、紙薬包式弾薬を使用する単発後装の管打式 (パーカッション式) 騎兵銃です。
スタール・カービンは、同時代のシャープス・カービンと同様、機関部下部にアンダー・レバー (プル・ダウン式トリガー・ガード/レバー) が設けられています。 しかしながら、シャープス・カービンとは異なり、スタール・カービンのブリーチ・ブロックは前部と後部の二つの部品に分かれています。 ハンマーは独立しており、装填レバーの操作とは別にハンマーを起こす必要がありました。 装填時にはまずハンマーを起こし、その後アンダー・レバーを下方に操作すると、後部ブリーチ・ブロックが下降し、前部ブリーチ・ブロックが後方に傾いて薬室が開放されます。 リア・サイトは三段階の射距離に対応した起倒式となっています。 .54口径の紙薬莢またはリネン薬莢を使用する管打式のM1858と、.52口径の初期金属薬莢を使用するM1865の外観上の違いとしては、M1858では真鍮製のバレル・バンドが、M1865では鉄製に変更されている点やハンマーの形状の違いがあります。 また、フロント・サイトの基部もM1858では大型でしたが、M1865では小型化されるなど、細かな改良が施されています。
1858年1月、銃器設計者でありスタール・アームズ社 (Starr Arms Company) の創始者であったエベンザー・スタール (Ebenzer T. Starr) は、単発後装式カービンの設計図を陸軍造兵廠に提出しました。 スタールのカービンは、陸軍造兵廠でのテストで不発が少なく、精度においても当時の平均を上回ると評価されました。 また、試験官たちはガス漏れの欠点を指摘しつつも、ガス・シールが改良されればシャープス・カービンを上回る可能性があると評価しました。 この改良を経て、スタール M1858 カービンは、1858年にアメリカ陸軍によって制式採用されました。
スタール・アームズ社は、1861年から1864年の間にニューヨーク州ヨンカーズで約2万挺のM1858 カービンを生産し、北軍に納入しました。 シャープス・カービンの納入数が約10万挺だったことを考えると、その5分の1にあたります。 M1858 カービンを装備した北軍騎兵連隊には、アーカンソー第1騎兵連隊、カンザス第5騎兵連隊、ミズーリ第11騎兵連隊、ニューヨーク第24騎兵連隊が含まれます。
1865年には、初期金属薬莢を用いる改良型のスタール M1865 カービンが米国政府によって3,000挺発注され、さらに追加で2,000挺が発注されました。 しかし、1865年の米陸軍武器試験委員会 (U.S. Army Trials Board) の審査では目立った成功を収めることができず、その後の追加注文がないまま南北戦争が終結しました。 スタール M1858 カービンの納入数は約2万挺に留まりましたが、それでもスタール・アームズ社は、南北戦争中に騎兵銃の供給元として5番目の規模を誇りました。 これは、南北戦争で使用された騎兵銃がいかに少なかったかを示しています。
スタール・アームズ社は、.44口径の軍用リボルバーの供給においては、コルトやレミントンに次いで第3位の規模でしたが、南北戦争終結後、政府からの発注がなくなり、戦後わずか2年後の1867年に倒産しました。 スタール・カービンは南北戦争後には製造されなかったため、現存数はシャープス・カービンやスペンサー・カービンに比べてはるかに少なく、バリエーションもM1858とM1865の2種類のみです。 幕末には南北戦争後の余剰火器とともに日本に輸入されましたが、日本国内での現存数は限られています。
弊社では毎月欧米の古式銃のイベントに行ってますが、スタール・カービンを見かけることはまずありません。 それだけ海外でも希少価値のある品です。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品の本体右側面のロック・プレートには「STARR ARMS CO YONKERS, N.Y.」のメーカー刻印が二行で入っており、銃身上面にも一部判読が難しいものの「STARR ARMS Co YONKERS, N.Y.」の刻印が確認出来ます。 また、機関部後部上方には「STARR’S PATENT. SEPT. 14TH 1858」のパテント刻印が二行で入っています。 後部ブリーチ・ブロック右側面にはシリアルNo.11748が打刻されています。 その他、薬室左側面に「L.A.B」の刻印、バット・プレート上部に「5」の刻印が確認出来ます。
本品は適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった金属部は、やや打ち傷や経年による褪色が見られる他、若干の表面錆痕は見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製のハンドガードやバット・ストックについては、やや打ち傷や線傷、角の部分の僅かな欠けの他、ハンドガード基部左側面に一部ヘアライン・クラックが見られるものの、全体としては大きな破損等も見られず、各部の取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 バレル・バンドやバット・プレートといった真鍮部についても、やや打ち傷は見られますが、現状目立った腐食や変形等は見られません。 リア・サイトの起倒については問題なく行う事が可能です。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックについてはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。アンダー・レバー後方のロックを解除してレバーを下方に操作すると、ブリーチ・ブロックがスムーズに下降します。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、若干の表面錆は見られるものの、ライフリングも比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルについても、現状目立った欠けや変形等は見受けられません。 M1858 パーカッション・カービンはM1865 リムファイア・カービンより国内の現存数が少なく希少です。(KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 96.40cm、銃身長: 534.0mm、口径: 1.45cm、銘文: STARR/11748)
【その他の情報】
昭和50年4月16日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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