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@US コルト M1848ドラグーン リボルバー 3rd Model (登録証付、彫刻入、象牙グリップ、#15249) |
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価格(税込)
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\14,300,000 |
商品番号
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【9765】 |
英 名
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Colt Model 1848 Dragoon Revolver, Engraved 3rd Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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379mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1848 ドラグーン リボルバー 3rd Model について】
コルト ウォーカー リボルバーの後継として1848年に発売された、.44口径の管打ち式シングル・アクション・リボルバーです。
前身となったコルト ウォーカー (ウォーカー・コルト) リボルバーは、サミュエル・コルトがテキサス・レンジャーのサミュエル ・ハミルトン・ウォーカー大尉からの書簡による依頼に基づいて、コルト パターソン リボルバーの設計を基に1846年に開発した、.44口径 6連発の軍用リボルバーです。 コルト ウォーカー リボルバーは、1847年に約1,100挺のみが製造されましたが、その内約1,000挺が米国戦争省からの受注であり、他に約100挺が民間市場向けとして生産されました。 コルト社は軍との契約を履行する為、イーライ・ホイットニー社に生産を委託しました。 コルト ウォーカーのシリンダーにはウォーカーの叙述に基づき、「ウォーカーズ・クリークの戦い」と呼ばれる1844年に発生したテキサス・レンジャーとインディアンの戦闘場面が入っていました。 この戦闘は、テキサス・レンジャーの部隊全体がコルト製リボルバーを戦闘で使用した最初の事例として知られています。 コルト ウォーカーは当時としては非常に強力なリボルバーでしたが、極めて大型かつ重量が重かった点に加え、シリンダーの破裂事故の頻発やローディング・レバーの固定機構が不十分であるといった欠点がありました。
オリジナルのコルト ウォーカーの銃身長は9インチでしたが、その後まもなく「ホイットニービル・ハートフォード ドラグーン (もしくはトランジション・ウォーカー)」と呼ばれる、銃身長を7 1/2インチに短縮した改良モデルが約240挺製造されました。 ホイットニービル・ハートフォード ドラグーンは、コルト ウォーカーとコルト M1848 ドラグーンの間に製造された過渡期のモデルであり、全体的な仕様はコルト M1848 ドラグーンに近いものとなっていますが、コルト ウォーカーの残余部品を使用して生産されました。 そのため、その後のM1848 ドラグーンとは異なり、トリガー・ガードの後端がグリップ側に傾斜して突出した形状となっているのが特徴です。 その後、1848年には後継となるコルト M1848 ドラグーン リボルバーが登場しました。 コルト M1848 ドラグーンでは、ホイットニービル・ハートフォードと同様に、7 1/2インチの銃身を備えており、シリンダーが2 7/16インチから2 3/16インチに短縮されて装填可能な装薬量が60グレインから50グレインまで減らされた事により、シリンダーの破裂の可能性を低減していました。 また、発射時の反動でローディング・レバーが下方に落ちてしまうのを防ぐ為、ラッチが追加されるなどの改良が行われています。 コルト M1848 ドラグーンには、製造時期に応じて大きく分けて3種類のモデルが存在しています。
1st Model (1848-1850)
・生産数: 約7,000挺 (シリアルNo.レンジ: 概ね1341〜8000)
・トリガー・ガードはスクエア・バックと呼ばれる後部が角張った形状
・トリガー・ガード後部の傾斜がなくなり、バック・ストラップ、フレーム、トリガー・ガードの接線が一直線となる
・基本的には縦型のローディング・レバー・ラッチを備える (水平型も少数存在)
・シリンダー・ストップ (ボルト) の形状は楕円形
・初期の個体を除き、シリンダー後部の各ニップル間に合計6本のセーフティ・ピンを備える
・ハンマーの後部にローラーを備えない
2nd Model (1850-1851)
・生産数: 約2,700挺 (シリアルNo.レンジ: 概ね8000〜10700)
・トリガー・ガードはスクエア・バックと呼ばれる角張った形状
・シリンダー・ストップ (ボルト) の形状が長方形に変更
・シリンダー後部の各ニップル間に合計6本のセーフティ・ピンを備える
・ローディング・レバー・ラッチは縦型と水平型が存在する
・シリアルNo.が概ね10000以降の個体では、メイン・スプリングがV字型のタイプから板状となり、取り付け方法が変更されると同時に、ハンマー後部にローラーが追加される
・トリガー・ガードは下方に向かって幅広となる従来の形状から変更
3rd Model (1851-1861)
・生産数: 約10,500挺 (シリアルNo.レンジ: 概ね10200〜19600 ※オーバーラップ有り)
・銃身長は7 1/2インチ及び8インチが存在
・トリガー・ガードはスクエア・バックから後部が丸い形状に変更
・シリンダー後部の各ニップル間に合計6本のセーフティ・ピンを備える
・ローディング・レバー・ラッチは縦型と水平型が存在する
・メイン・スプリングは板状が標準で、ハンマー後部にローラーを備えている
・ショルダー・ストック取り付け可能な個体では、銃身に折り畳み式のリーフ・サイトを備えた個体も存在 (※リア・サイトとして使用するハンマーのVノッチは残されている)
・シリアルNo.が概ね13000以降の個体では、バレル・ラグ右側面のローディング・カットアウトが面取りされて拡大
【本個体の説明】
本品はコルト M1848 ドラグーン リボルバー 3rd Modelで、銃身長が7 1/2インチのタイプとなっています。 本品はシリアルNo.15249から1855年製である事が判ります。 ローディング・レバー・ラッチは縦型のタイプを備えており、バレル・ラグ右側面のローディング・カットアウトは、面取り及び拡大が行われた、シリアルNo.が概ね13000以降の個体に見られる3rdモデルとしては後期の仕様となっています。 銃身基部上面には「-ADDRESS SAML COLT NEW-YORK CITY-」の刻印が確認出来ます。 フレーム左側面前方の「COLTS PATENT」刻印についてははっきりと確認出来ます。 銃身やフレーム、シリンダー、ローディング・レバー、トリガー・ガード、バック・ストラップといった金属部には、当時の物と思われる緻密なスクロール・エングレービングが施されています。 本品のシリアルNo.は、銃身、フレーム、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸、ローディング・レバー、バレル・ウェッジが(1)5249と全てマッチしています。
本品の銃身やフレーム、シリンダーといった金属部には、やや時代錆や若干の表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、スクロール・エングレービングも全体に良好に残っています。 真鍮製のトリガー・ガード及びバック・ストラップは鍍金仕上げが一部薄くなっている箇所が見られるものの、目立った腐食や変形等は見受けられません。 象牙製グリップについても適度な時代が付いており、取り付け部に僅かに隙間が見られる以外には目立った割れや欠けは見られず、グリップ・フレームへの取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 ローディング・レバーは左右にやや遊びが見られますが、機能的には正常で、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 コルト系リボルバーの持病とも言える銃身とフレームの取り付けの遊びやシリンダー前後の遊びについては、現状殆ど見られません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、僅かに表面錆が見られるものの、ライフリングもはっきりと確認出来ます。 シリンダーのパーカッション・ニップルは現状目立った欠けや変形等は見られず、良好な状態が保たれています。
【「明治十年熊本縣」について】
本品の銃身上面には、「明治十年 熊本縣」の刻印が入っていますが、これは壬申刻印に相当する検査刻印と考えられます。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品には「明治十年 熊本縣」の刻印が入っている事から、明治10年に熊本県に届け出が行われた品である事が判ります。
コルト M1848 ドラグーン リボルバーは国内で高い知名度と人気を誇りますが、現存数は極めて少なくなっています。 さらに本個体は、漫画家・松本零士先生の旧蔵品であった点でも注目に値する逸品です。 松本先生がコレクションされていたコルト M1848 ドラグーンの中でも、緻密なスクロール・エングレービングが施され象牙グリップが取り付けられた、最も豪華な品です。 松本零士先生著「零士のメカゾーン」の中でも「コルト ドラグーン」について熱く語られており、『銀河鉄道999』や関連作品に登場する「戦士の銃 (コスモドラグーン)」のモデルになったと書かれています。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 37.9cm、銃身長:19.0cm、口径:1.1cm、銘文: ADDRESS SML COLT NEW-YORK CITY)
【その他の情報】
平成4年11月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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