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US ロジャース & スペンサー アーミー・モデル パーカッション・リボルバー (登録証付古式銃、#745) |
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価格(税込)
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\4,730,000 |
商品番号
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【9760】 |
英 名
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US Rogers & Spencer Army Model Percussion Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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357mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ロジャース & スペンサー アーミー・モデル パーカッション・リボルバー について】
1864年11月26日に米国陸軍省 (War Department) から5,000挺の注文を受けて、ニューヨーク州ユーティカ (Utica) のロジャース & スペンサー社で製造された陸軍用拳銃です。
本モデルは1862年12月9日にオースティン・T・フリーマンがパテントを取得したリボルバーを改良して開発された管打ち式 (パーカッション式) のシングル・アクション・リボルバーで、アーミー・モデルと呼ばれる.44口径、6連発モデル以外にバリエーションは存在せず、ロジャース & スペンサー社において1864年頃から1865年頃にかけて約5,800挺製造されました。 その内、5,000挺が1865年1月から9月にかけて米国陸軍省に納入されましたが、南北戦争中に実戦に投入される事はなかったと言われています。 本銃は終戦により需要がなくなったため、その後政府の倉庫に約40年間手付かずの状態で保管されていました。 1901年に当時の大手武器商人フランシス・バナーマン (Francis Bannerman) に競売を経て一挺あたり僅か$30で払い下げられた後、一般市場向けに販売されました。
本銃の5条のライフリングが入った7.5インチのオクタゴン銃身とフレーム上部の形状は、レミントン アーミー リボルバーに非常に類似しています。 耐久性の高いレミントン アーミー リボルバーの不足を補う為に製造されただけあり、丈夫なソリッド・フレームは150年以上経った現在でも、しっかりとした重厚さがあります。 トップ・ストラップ (Top Strap) と呼ばれるフレーム上部には、「ROGERS & SPENCER」と「UTICA N.Y」の2行の刻印が入っています。 1850年代の後半にロジャース & スペンサー社はペッテンギル (Pettengill) パーカッション・リボルバーを製造しており、本アーミー・モデルは銃身とローディング・レバーを含む前半分がペッテンギル・リボルバーと同じ生産ラインで製造され、それにレミントン・タイプを改良したフレームを取付けたと言われています。 グリップの左側面には米国陸軍兵器廠の検査官刻印 (Cartouche=カートゥーシュ) が入っている軍用モデルです。(MM)(KK)
【本個体の説明】
本品のソリッド・フレームの上面には、「ROGERS & SPENCER」及び「UTICA N・Y」の刻印がはっきりと打刻されています。 シリアルNo.は、銃身、フレーム、シリンダー、グリップ・フレームが745でマッチしています。 尚、ローディング・レバーのシリアルNo.は743となっています。 銃身基部やフレーム、シリンダー、トリガー・ガード、グリップといった各部にはロジャース & スペンサー社のサブ・インスペクター刻印である「B」の刻印が打刻されています。 グリップ左側面には、米国陸軍のインスペクター花押とも呼べる、イニシャルが入った刻印 (Cartouche=カートゥーシュ) が打刻されています。 本品には横長の長方形の中に「RPB」と刻印されており、1860-1865年の間に米国陸軍兵器廠の検査官であった陸軍大尉Robert P. Barryが検査した事を示しています (「RPB」はRobert P. Barry大尉のイニシャルです)。 ロジャース & スペンサー アーミー モデルは、基本的に全てが米国政府の注文に基づいて製造された品でしたが、軍に納入された品だけにこの「検査官刻印」が入っています。 反対に言えば、この刻印が無い品は、米国陸軍省に納入された品ではありません。 本銃の米国陸軍省からの注文は5,000挺で、米国に残る最後のシリアル No.が5800である事から、約800挺は陸軍省に納入されずに民間に販売されたと考えられています。 米国ではグリップの「RPB」陸軍検査官刻印の無い品は、その800挺の民間用であるとされています。 南北戦争時に、ほぼ軍用目的オンリーとして製造されたといっても過言ではない、製造数も少ない希少価値の高い品です。
本品は古式銃としては良好な状態が保たれており、銃身やフレーム、トリガー・ガードといった鉄部にはやや小傷や擦れ、若干の表面錆の他、フレーム上面など一部に表面仕上げの剥落が見られるものの、オリジナルのブルー仕上げも大部分に残っています。 シリンダーについても、やや経年による褪色が見られるものの、錆等は比較的少なく、コンディションは概ね良好です。 ローディング・レバーやハンマーについても、オリジナルのケース・ハードン仕上げが大部分に残っています。 白磨きのトリガーは僅かに時代錆が見られるものの、比較的良好な状態が保たれています。 尚、本品の銃身上面には一部薄くなっていますが「壬申 九三番 佐賀縣」と読める壬申刻印が入っています。 オリジナルの木製 (ウォールナット製) グリップについては、やや打ち傷や線傷の他、角の部分に若干の擦れや一部僅かな欠けは見られるものの、大きな破損等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けにもがたつきは見られません。
本品はソリッド・フレーム構造により、がたつきの全くない作りとなっています。 作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も殆ど見られず、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 ローディング・レバーにも遊びは殆ど見られず、機能についても問題なく、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 シリンダーのパーカッション・ニップルについても、現状目立った欠けや変形等は見られず、良好な状態が保たれています。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 希少品でありながら、良好な状態で保存されている点は、まさに日本一の洋式銃コレクターとしての名に相応しいものです。 そのコンディションは、現用銃と見間違うほどです。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 35.7cm、銃身長: 19.2cm、口径: 1.1cm、銘文: ROGERS & SPENCER)
【その他の情報】
昭和56年1月29日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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