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US コルト M1860 アーミー リボルバー (登録証付、4 Screw Model、#7105) |
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価格(税込)
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\2,970,000 |
商品番号
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【9747】 |
英 名
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Colt M1860 Army Revolver, 4 Screw Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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370mm |
口 径
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12mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1860 アーミー リボルバー について】
コルト M1860 アーミー リボルバーは、サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) で1860年から1873年まで製造された軍用リボルバーです。
コルト社は1851年に発売した.36口径のコルト M1851 ネービー リボルバーを基に、.44口径にボア・アップしたモデルをM1860アーミー リボルバーとして1860年に発売しました。 南北戦争 (1861年-1865年) ではM1851 ネービーと共に主要拳銃として使用されました。 M1860 アーミーは全て.44 口径の6連発のモデルです。 Paper Cartridgeと呼ばれる紙に包んだ弾薬を使用しました。 M1860 アーミーのフレームはM1851 ネービーと同サイズですが、シリンダー前部2/3を.44口径に対応するために肉厚にし、ボア・アップしてあります。 そのためにフレームとシリンダーが干渉するのを避ける目的でフレームの一部 (シリンダー下部と接する部分) が一段低くなっています。 M1851 ネービーがオクタゴン・バレルであったのに対して、M1860 アーミーはラウンド・バレルで流線的なデザインになっており、同じフレームを使用してはいますが全く異なるイメージがあります。 しかしながらその基本構造は両モデルとも共通しています。 銃身長7.5インチであった極初期型を除き、M1860 アーミーの銃身長は8インチのみです。 先に発売された.36口径のM1851 ネービーよりも強力な口径から、軍用としてはM1851 ネービーを凌いでいました。 最も大きな販売先はアメリカ政府で20万挺の内、12万7千挺以上 (記録に残っているものだけでも127,156挺) が政府に納入されており、軍用専用と言われている所以です。 米本国のコルト社工場のみで生産されました。
コルト社のパーカッション・リボルバーの特徴として銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造になっています。 バレル・ウェッジと呼ばれる「楔」のような小さな部品を右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。 シリンダーには1843年のカンペチェ海戦 (Naval Battle of Campeche) でテキサス海軍がメキシコ海軍を破る場面がエングレービングされています。 蛇足になりますが「M1860 Army Revolver」のモデル名は20世紀になってからコレクターが便宜上付けた名称で、発売当初のコルト社カタログでは「Colt Holster Pistol, Enlarged Caliber」となっています。 尚、「M1851 Navy Revolver」は「Colt Revolving Belt Pistol of Naval Caliber」です。(MM)
【本個体の説明】
本品はM1860の中でもフレーム左右側面にショルダー・ストック取り付け用スクリューのある 4 Screw Modelと呼ばれるミリタリー・モデルです。 また、フレームのリコイル・シールド両側面下部分に専用のショルダー・ストック取り付け用の切り欠きが設けられている他、グリップ・フレーム下部にストックを固定する為の溝が設けられています。 ショルダー・ストックが装着可能な軍用モデルは、シリアルNo.が概ね50,000までに製造された品で、その大半が合衆国政府に納入されました。 尚、フレームのスクリューが3本のみ (ショルダー・ストックを固定する短いネジ無し) のシビリアン (民間向け) モデルには、ストック取り付け用の切り欠きは設けられていません。 しかしながら、シビリアン・モデルは軍用向けモデルよりも金属部の仕上げが丁寧に行われていました。
本品の銃身上面には一部僅かに薄くなっていますが、「-ADDRESS COL SAML COLT NEW-YORK U.S AMERICA-」の刻印が確認出来ます。 コルト社は当初、リボルバーの銃身上面に本社所在地であったNew Yorkのアドレス刻印を打刻していましたが、その後1860年〜1861年頃にかけて、南部に多かったコルト社の顧客に配慮して、当時奴隷解放運動の中心地と見做されていたNew Yorkから同社工場の所在地であるコネチカット州のHartfordへとアドレス刻印が変更されました。 しかしながら、その後1861年の南北戦争勃発に伴い、南部の顧客の大半がアメリカ連合国側に付いたため、再び銃身のアドレス刻印がNew Yorkへと戻されたと言われています。 本品はNo.7105のシリアル番号から1861年製造の個体ですので、銃身刻印が再びNew York刻印へと戻された南北戦争勃発直後に製造された個体である事が分かります。
シリンダーのカンペチェ海戦の彫刻は、一部を残して全体に薄くなっています。 シリンダーのパテント刻印やシリアルNo.は、一部表面錆により見え難くなっているものの、比較的はっきりと残っています。 シリアルNo.は、銃身、フレーム、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸が7105でマッチしています。 尚、バレル・ウェッジのシリアルNo.は00293となっています。
本品の銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部は、全体に仕上げが落ちて白磨きのような状態となっており、やや時代錆や表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードについては、全体に磨かれており、若干の打ち傷は見られますが、現状目立った腐食や変形等は見られません。 バック・ストラップに「H F Hays 1867」と読める手彫りの文字が彫られています。 木製 (ウォールナット製) のグリップについては、やや打ち傷や線傷の他、取り付け部周辺の痩せが見られますが、グリップ・フレームへの取り付けはがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、やや表面錆は見られるものの、ライフリングも比較的はっきりと残っています。 銃身基部とフレームの間に僅かに隙間が見られますが、取り付け自体はがたつき等は見られず、しっかりとしています。 シリンダーは前後に若干の遊びが見られますが、概ね許容レベルです。 ローディング・レバーは左右にやや遊びが見られますが、機能については問題なく、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、やや時代錆が表れ、僅かな欠けや打ち傷は見られるものの、大きな欠損は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 37.0cm、銃身長: 20.3cm、口径: 1.2cm、銘文: ADDRESS COL SAML COLT NEW-YORK,US.AMERICA)
【その他の情報】
平成7年7月11日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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