株式会社 シカゴレジメンタルス イメージ お電話でのお問い合せは東京:03-3802-8707 /大阪:06-6306-3785
SPECIALIZING IN MILITARY                    ANTIQUE

                           
ホーム
商品検索
商品検索ヘルプ
アクセサリー
参考書籍
店舗紹介
スタッフ紹介
ニュース
フリーニュースレター
ご注文について
お問い合せ
よくあるご質問
弊社掲載記事、広告
個人情報保護方針
会社概要
ギャラリー
採用情報
リンク
サイトマップ
カタログ
ガゼットしおり
ブログでの紹介品
ブログでの紹介品
初めての方はこちら

「売約済」「商談中」
「SOLDOUT」
等の表記について、詳しくは こちらをご覧下さい。

「デッド・ストック」
「未使用新品」
等の記載についての説明は、こちらをご覧下さい。


フランス ルフォーショー本社製 M1854 6連発 軍用リボルバー (登録証付、八角銃身、#LF75624)  
一覧へ戻る
関連商品情報
現在この商品に関連するアクセサリーはございません。
現在この商品に関連する書籍・ビデオはございません。
予約はこちら
  ▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
  Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved.
価格(税込)
 価格調整中
商品番号
 【9737】
英  名
 French Lefaucheux M1854 Revolver, early Transitional Model
種  類
 古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品
国  名
 フランス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 280mm
口  径
 10mm (実測11mm)
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 価格調整中
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【フランス ルフォーショー M1854 6連発 軍用リボルバー について】
非常に珍しい八角形銃身の初期型からの移行型のルフォーショー M1854 軍用リボルバーです。
ルフォーショー (Lefaucheux) リボルバーは、フランス人のユージーン・ルフォーショー (Eugène Lefaucheux) によって1854年に考案され、フランスおよびベルギーで特許が取得されました。 このリボルバーで使用されるピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢は、彼の父でありフランスのガンスミスだったカジミール・ルフォーショー (Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたものです。
1854年6月10日にユージーン・ルフォーショーが取得した特許 (No.019083) は、回転式拳銃として初めて金属製の一体型弾薬 (ルフォーショー・カートリッジ) を採用しました。この設計により、未使用の弾薬を安全かつ容易に取り出せる機能が実現し、薬莢の装填や排莢を効率化するためにローディング・ゲートが追加されました。 また、銃身とフレームは一体構造ではなく、フレーム下端で銃身を固定する方式を採用していました。
ピン・ファイア式は、従来のパーカッション式 (管打式) に比べ、装薬や弾頭、雷管が脱落する心配がなく、迅速な装填が可能という利点を持っていました。 この技術は当時画期的な発火方式として評価され、1854年にはM1854モデルとしてフランス軍が採用する初の金属製薬莢を使用するリボルバーとなりました。
その後、ルフォーショー・リボルバーは1860年代から1870年代にかけて多様なモデルが製造されました。 これらのリボルバーは、装弾数が5連発から20連発までの幅広いバリエーションを持ち、銃身の長さも3cm程度のラウンド・バレルから18cm以上のオクタゴン・バレルまで多岐にわたります。 用途も非常に多様で、大型で頑丈な軍用モデルから、美しい彫刻が施された小型の護身用モデルまで、様々なタイプが存在していました。 尚、ルフォーショー・タイプのリボルバーは、ドイツ、英国、スペインなどでも少数が生産されていました。
ルフォーショー・リボルバーは、フランス軍によって1857年にM1854として採用されて以降、世界各国で軍用として採用されました。 M1854 リボルバーは、ロシア軍 (M1854)、スウェーデン軍 (M1863)、ノルウェー軍 (M1864)、イタリア軍 (M1861)、スペイン軍等でも採用されており、典型的なヨーロッパ軍用リボルバーの特徴を備えた独特の形状のモデルです。
ルフォーショー製のM1854リボルバーは、初期型、中期型 (過渡期型)、後期型の三種類に分類されます。 多くのバリエーションが存在するルフォーショー・タイプの中でも、M1854は比較的明確に分類されています。 最も初期のM1854は、銃身全体がオクタゴン (八角)・バレルで構成されていました。 その後、中期型 (過渡期型) では、銃身の後部をオクタゴン形状のまま残し、その他の部分をラウンド (円形)・バレルとするデザインへ移行しました (シリアルNo.が2000番までのものが該当しますが、例外も存在します)。 さらに、後期型ではリコイル・シールド (ローディング・ゲートを含む) の形状が変更されました。 初期型および中期型 (過渡期型) では、リコイル・シールド後部が曲線状に削り込まれていましたが、後期型ではより一般的なドーム型の形状へと改められました。 また、この時期にハンマー・スパー (指掛け) の角度も変更され、僅かに後方へ倒れたデザインになっています。 尚、後部に指掛け (スパー) の付いたトリガー・ガードは通称「キャバルリー・モデル (Cavalry Model)」とも呼ばれています。 一方、スパーのない楕円形のトリガー・ガードは、通称「ネービー・モデル (Navy Model)」と呼ばれます。 ルフォーショー社製品は、後の官営造兵廠製のモデルとは異なり、注文に応じて古い仕様の部品を使用して製造される事もありました。 そのため、新旧の部品が混在するモデルが見られる事があります。
本品は最も有名なM1854の典型的なモデルで、指掛け (Spur) の付いたトリガー・ガードの形状から「Cavalry Model」とも呼ばれています。 本品はルフォーショーを始めとするピンファイア・ピストル唯一の英語専門書「Systeme Lefaucheux」に掲載されている「Standard Lefaucheux M1854 Pinfire Revolver」の最初期型に似ていますが、リコイル・シールドの形状が、中期以降の形になっています。
ルフォーショー リボルバーのようなピン・ファイア式の生産は、パテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
ルフォーショー・リボルバーはバリエーションが豊富で、アメリカ製リボルバーに比べて比較的手頃な価格帯で入手できるため、収集するには非常に面白い分野です。 ピン・ファイア式は、日本ではカニ目打ち式 (ピン打ち式) と呼ばれる、最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション式 (管打式) に比べ、紙薬包 (装薬と弾頭を紙で包んで一体化したもの) と雷管を別々に装填する必要がないという利点がありました。 シリンダーは、センター・ファイア方式のように前から後ろまで完全に貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用できない旧式の金属薬莢を用いるため、最も現代銃に近い構造をしているにもかかわらず、国内では古式銃として合法的に所持する事が可能です。

【本個体の説明】
本品のフレーム右側面下方にはLF73614のシリアルNo.に加えて、フランス製の本家ルフォーショー社製の品だけに打刻されたプルーフ刻印である中折れ式古式銃のロゴと「LF」の二文字が確認出来ます。 また、フレーム左側面下方には一部薄くなって判読が難しくなっているものの、「INVON E. LEFAUCHEUX BREVETÉ SGDG (PARIS)」の刻印が確認出来ます。 さらに、銃身上部にも「E. LEFAUCHEUX BRTÉ S.G.D.G. A. PARIS」のフランスのルフォーショー本社の刻印が確認出来ます。
銃身は約16cmの完全な八角銃身 (薬室から銃口迄すべてが八角形のフル・オクタゴン・バレル) です。 最も初期のM1854は、銃身の全てがオクタゴン・バレルであり、その後は銃身の後部を残して全てラウンド・バレルになった品が一般的です。 また、初期型および中期型 (過渡期型) では、リコイル・シールド (ローディング・ゲートを含む) の後部が曲線状に削り込まれていましたが、後期型ではより一般的なドーム型の形状へと改められており、本品のリコイル・シールドも後期型以降のドーム型形状となっています。 ハンマー・スパーの形状は、僅かに後部に下がった後期タイプとなっており、初期型から中期型への移行期の品と考えられます。
本品の金属部は、オリジナルの仕上げが完全に落ち、やや打ち傷や時代錆、表面錆痕は見られるものの、全体的に均一な表面の時代感が古式銃として違和感のない雰囲気になっています。 木製グリップにはオリジナルの艶のあるニス仕上げが十分に残っており、経年の小傷が多少見られますが、古式銃としては非常に良い状態です。 本品のローディング・レバーにはコイル・スプリングが後から追加されており、押し込んだ後で自動的に前方に戻るようになっています。 また、ハンマーには一部補修痕が見られますが、あまり気にならないレベルのものです。
本品はシングル・アクションのみで、その作動は完全です。 ハンマーを起こした際のフル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーが正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 尚、ハーフ・コック位置は元々設けられていません。 ローディング・レバーの開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 銃身内のライフリングはやや表面錆により見え難くなっているものの、確認は可能です。

本品は松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 最高のコレクターの品に相応しい希少価値のあるフルオクタゴン・バレルです。 お値打ち価格に設定してあります。 (MM)(KK)

【登録証情報】
(種別: ピン打ち式銃砲、全長: 28.0cm、銃身長:15.9cm、口径:1.0cm、銘文: 無銘)

【その他の情報】
令和5年8月10日 東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

詳細画像(Detailed Photos)はこちら


一覧へ戻る   このページのトップへ
E-mail:chicago@regimentals.jp
Copyright (c) Chicago Regimentals Co.,Ltd.All Right Reserved.