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US スタール M1858 アーミー ダブル・アクション・リボルバー (登録証付、壬申七十四番盛岡縣、#14537) |
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価格(税込)
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\4,180,000 |
商品番号
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【9735】 |
英 名
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Starr M1858 Army Double Action Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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322mm |
口 径
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12mm (.44口径) |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スタール M1858 アーミー ダブル・アクション・リボルバー について】
スタール M1858 は南北戦争で使用された代表的な管打ち式の拳銃です。 本(ダブル・アクション)モデルは、生産された23,000挺の内、21,000挺が北軍に納入されました。 古き良き時代の無骨な外見をした典型的な軍用拳銃です。 後に生産性を上げるためにシングル・アクションだけに変更されたモデルも生産されました。
ダブル・アクション・モデルは現在のダブル・アクションとシングル・アクションの中間的な特殊な構造になっています。 トリガーは実際にはハンマーをコックさせるだけの働きしかなく(故にトリガーと呼ばずにSelf Cockerと呼ぶ場合もあります)、トリガー・ガード内側後部にあるセット・トリガー(トリガーと言うよりも一種のセーフティのように見える)のようなとても小さなトリガーがハンマーをリリースさせます(故にこの小さなトリガーをReal Triggerと呼ぶ場合もあります)。トリガー(通常のトリガーに見える方)の後ろ(裏)にネジで取り付けてあるラグを上下させる事によってダブル・アクション・モードとシングル・アクション・モード(通常のシングル・アクションとは違いセルフ・コッキング・モードと呼ぶ方が正しい)を選べます。
ダブル・アクション・モード(ラグを上げる)にすると前の大きなトリガーを引くと、ラグが後ろの小さなトリガーに連動し通常のダブル・アクションのようにハンマーが落ちます。 これは「ラグの後部にある突起が上に上がる事によって、突起がフレーム内まで入り込み、同時にラグが取り付けられているトリガーが深く(後部に)引ける事によって小さなトリガー(Real Trigger)にも連動し、ハンマーがリリースされダブル・アクションとなります。」 シングル・アクション・モード(ラグを下げる)にすると前の大きなトリガーを目一杯引くと、ハンマーがコックされた状態で留まるので、一旦大きなトリガーから指を離して小さなトリガー引くことでハンマーをリリースさせます。 これを上記のダブル・アクション・モードの説明を使うと「ラグの後部にある突起が下に下がる事によって、突起がフレーム内に当たり、ラグが取り付けられているトリガーが浅くしか引けない事によって小さなトリガー(Real Trigger)には連動せず、ハンマーがコックされた状態で止まります。この構造はスタール リボルバーだけに見られる非常に珍しい構造です。
一体型に見えるフレームは、シリンダー後方のサム・スクリューを外すとロックが外れ、銃身が前に倒れます。 この中折れ方式を英語では「トップ・ブレイク」と呼びます。 金属薬莢を用いるトップ・ブレイクは、中折れした際に空薬莢を排莢するのですが、本銃は管打ち式為にその必要はありません。 本銃の場合は中折れしたと同時にシリンダーが外れる仕組みになっています。 他の管打ち式回転拳銃と同様に装填した予備シリンダーと交換する事によって、素早く射撃を再開できるようになっています。 もちろん予備のシリンダーが無くても、本体からシリンダーを外した方がより効率的に装填する事が出来ます。 サム・スクリューを外して、シリンダーを抜く方法はレミントンに比べ、手間のかかるものだったのが、この銃がポピュラーにならなかった一因と言えるでしょう。 管打ち式のダブル・アクションと言うだけで時代的に珍しいだけではなく、この特殊なシングル/ダブルの切り替え構造やトップ・ブレイク方式はメカニズム好きには大きな魅力となるでしょう。 この複雑なメカニズムのために多くの小さな部品はしている古式銃にも拘わらず、本品は非常に良い状態で残っています。 コレクションとして所持する楽しみに加え、メカニズムを堪能できる他の銃にはあまりない魅力があります。
【本個体の説明】
フレームの半分ほどにオリジナルのブルー仕上げが残っている、再仕上など後世の手が加えられていないオリジナル度の高い品です。 暗めの色合いの木製グリップの状態も良く、が入っています。 本品の作動は良好でダブル・アクションのトリガーを引くとハンマーを起きてシリンダーが歯切れ良く回転します。 オリジナルのメイン・スプリングの為、トリガーが非常に重たいです。 シングル・アクション用の小型のトリガーも正常に作動します。 多少その作動に違和感を感じるかも知れませんが、本モデルはダブル・アクションをメインとしていますので、この作動自体は正常なものです。 フレーム左側面下に「STARR.ARMS.CO.NEW.YORK.」とスタール・アームズ社の刻印が、フレームの反対側(右側)にはSTARRS PATENT JAN. 15, 1856のパテントの刻印が入っています。 米国陸軍のインスペクター花押とも呼べる、イニシャルが入った刻印 (Cartouche=カートゥーシュ) が打刻されているのが確認出来る事から、本品が米国陸軍に納入された内の1挺である事が判ります。Cartoucheのイニシャルは長方形の中に筆記体で「G.K.C.」と入っており、検査官は南北戦争中(1861-63年)にSpringfield Armoryで検査官をしていました。 シリンダーの刻印はNo.14138でフレーム(ハンマーを起こした時に見える、ハンマーの付け根)のシリアルはNo.14537で残念ながらマッチしていません。
本品の銃身右側面には「壬申七十四番盛岡縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 盛岡縣 (もりおかけん) とは、1870年に盛岡藩が廃され盛岡縣になり、1872年に改称により岩手県なりました。現在の岩手県盛岡市を範囲としていた県です。。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は明治5年に岩手県盛岡市にあった事が裏付けられます。
漫画家の松本零士先生の旧蔵品で、メカに拘っておられた事が窺われる一品です。当時の米国製管打ち式リボルバーとしては珍しいダブル・アクション式という点のみならず、特殊なシングル/ダブルの切り替え構造やトップ・ブレイク方式を備えた本銃は、コレクションとして所持する楽しみに加えて、メカニズム好きには大きな魅力となるでしょう。 (KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 32.2cm、銃身長:15.3cm、口径:1.2cm、銘文: STARR ARMS CO. NEW YORK)
【その他の情報】
平成2年9月27日 東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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