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英国 F. Baker社製 ウエブリー・ベントレー セルフ・コッキング リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無) |
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価格(税込)
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\1,980,000 |
商品番号
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【9724】 |
英 名
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Webley-Bentley Self-cocking Percussion Revolver by F. Baker |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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270mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【F. Baker社製 ウエブリー・ベントレー セルフ・コッキング リボルバー について】
ベントレー・パテント 管打式リボルバーは、英国人ジョセフ・ベントレー (Joseph Bentley) が1852年4月12日に取得した英国特許第960号 ("Improvements Applicable to Fire-Arms", J. Bentley, UK Patent No.960) に基づいて設計されたリボルバーです。 ベントレーは1857年に、ダブル・アクション (セルフ・コッキング) 機構に関する特許も取得しています。 しかし、1861年にちょっとした手続き上のミスにより、ベントレーはその特許を失ってしまい、「Bentley」の名の下に製造されたリボルバーはごく少数にとどまりました。 その後、彼は英国バーミンガム銃砲協会 (Birmingham Gunmakers Group) と契約を結び、製造および販売の権利を同協会に譲渡しました。 この中で特に有名なのがWebley社であり、同社は、54ボア (=.442口径=11,2mm)、80ボア (=.39口径=9,9mm)、90ボア (=.36口径=9mm)といった口径のモデルを製造しました。 本品は90ボア口径の5連発モデルです。
本品のフレームの左側面後部には板バネ状のハンマー・セーフティが装備されており、ハンマーを僅かに起こした状態でセーフティをフレーム側に押し込むと、ハンマーの前進がブロックされます。 射撃時にトリガーを引いてハンマーを起こすと、セーフティは板バネにより自動的に解除されます。 また、本品はスパーレス・ハンマーを備えたオープントップ・フレームという、英国伝統のリボルバーのスタイルを踏襲しています。 銃身左側には、1857年4月15日に特許が取得された "KERR'S PATENT (カー・パテント)" スタイルのローディング・レバーが装備されています。
ベントレー・パテント 管打式リボルバーは、他の多くの英国製銃器と同様に、アメリカの南北戦争における需要を見込んで製造されたもので、当時は将校の自衛用武器としても使用されました。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品は銃身上面に「F. BAKER, LONDON」のメーカー刻印が入っている事から、バーミンガム銃砲協会 (Birmingham Gunmakers Group) がOEM生産した品である事が窺えます。 「Frederick T Baker社」は、英国の首都ロンドンの, 21 Cockspur Street, London (現在のLondonでも社交の中心として有名なPall Mall街) において、1833年から1915年まで銃器メーカー及び銃砲店として営業していました。 この地域は古くから高級住宅地としても知られており、本品が作られた19世紀には上流階級の社交の場である紳士クラブ (Gentlemen's club) が多く集まっており、同社はそうした一等地でビジネスを展開できるほどの実力を持つ銃砲店であったと言えるでしょう。
本品の製造年は判りませんが、パテント等の関係から1850年末から1865年頃に製造された品ではないでしょうか。 英国ではクリミア戦争 (1853-56年) 以降は、第一次世界大戦までヨーロッパにおいて大きな戦いをしておらず、中型拳銃の需要はあまりありませんでした。 英国の銃器メーカーの多くは、アメリカの南北戦争での需要を狙っており、本品が南北戦争 (1861年-1865年) で使用された可能性も十分に考えられます。
本品の銃身下部には、バーミンガム (Birmingham) プルーフ・ハウスの刻印が二種類入っています。 一つは1813年から1904年の間に使用されたクロス・ソードの上に王冠、下に「View Mark」を表す「V」が入ったView Markプルーフ刻印です。 もう一つは1813年から1904年の間に黒色火薬を使用する銃身だけに入れられたクロス・ソードの上に王冠、下に「Proof」を表す「P」、左右に「Birmingham」を表す「B」が左に、そして「Company」を表す「C」が右に入ったBirmingham Company Proof刻印です。 同様のプルーフ刻印が、シリンダー側面に二種類交互に5ヵ所打刻されています。 ただし、これらの刻印はかなり小さく、目視では判別できません。
本品の銃身やフレームと言った金属部は、やや小傷や経年による褪色の他、一部仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所や朽ち込み痕が見受けられますが、全体としては大きな欠損等は見られず、オリジナルのブルー仕上げも一部に確認出来ます。 オリジナルの木製グリップについても、経年の使用感が見受けられ、打ち傷や取付部周辺の若干の痩せの他、左側グリップの上部に複数のヘアライン・クラックが見られますが、強度的には概ねしっかりとした状態が保たれています。 尚、グリップは取り付けに若干の遊びが見られます。 トリガー・ガードには僅かに変形が見られますが、あまり気にならないレベルのものです。
ダブル・アクションの作動については完全で、トリガーを引いた際のハンマーの作動については問題なく、シリンダーも正常に回転します。 フレーム左側面のセーフティ・キャッチについても正常に作動しますが、板バネ状のセーフティをフレーム側に押し込んだ後、ハンマーを戻す際に、ハンマーを後部から少し押し込むと確実にセーフティを掛ける事が出来ます。 ローディング・レバーの操作についても問題なく行う事が可能です。 銃身とフレームの取り付けについては、現状目立ったがたつき等は見られません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 銃身内はやや線傷や若干の表面錆痕が見受けられ、ライフリングは現状確認できず、スムース・ボアに近い状態となっています。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、現状目立った変形や欠けは見受けられません。
松本零士先生のコレクションは米国南北戦争時の銃器は圧巻ですが、英国製の回転式拳銃もお好きで、特に各種バリエーションをお持ちでした。 本品もその中の一挺です。 先生のコレクションをお手頃価格で手に入れるチャンスです。 (MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 27.0cm、銃身長: 12.3cm、口径: 1.0cm、銘文: F.BAKER .LONDON)
【その他の情報】
昭和46年1月20日 東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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