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英国製 ロンドン・パテント 6連発 フィスト・ピストル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、オリジナル木箱付、#38528) |
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価格(税込)
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\2,750,000 |
商品番号
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【9695】 |
英 名
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Cased English Pinfire 6 shot Fist Pistol with London patent |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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イギリス / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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135mm |
口 径
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7mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【英国製 ロンドン・パテント 6連発 フィスト・ピストルについて】
フィスト・ピストルはペッパーボックスから発展した特殊な形状の一種のリボルバーです。
ペッパーボックス ピストル(Pepper box pistol)とは、シリンダー(回転式弾倉)とバレル(銃身)が一体化(銃身と薬室が一体化)になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取った管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器(カービンやライフル等の長物も含む)を指します。 西部開拓時代初期の米国で大流行した拳銃の一種です。シリンダーとバレルが一体鋳造型である為、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはそのほとんどがその姿を消す事になりました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。
しかしながら、ヨーロッパでは金属薬莢を使用したフィスト・ピストル(Fist Pistol=鉄拳拳銃)として独自の発展を遂げました。 ルフォーショーがパテントを取ったピンファイア・カートリッジからリム・ファイア、センター・ファイアの金属製薬莢とトリガーの位置がこれまでのペッパーボックスと大きく異なりフィスト・ピストルと呼ばれる新たなカテゴリーの拳銃が登場しました。 「チェーン・ファイア」の問題は金属製薬莢を使用することにより解消され、バランスの取れたトリガーの位置の変更によって実用的となり、リボルバーの構造が完成した19世紀末まで製造されました。 フィスト・ピストル(Fist Pistol=鉄拳拳銃)と呼ばれるように鉄拳に似た形状ですが、実際にナックルとナイフが付いた文字通りの「鉄拳拳銃」も作られました。
フィスト・ピストルは使用弾薬による違いよりも装弾方法による違いでバリエーションがいくつかありました。 フィスト・ピストル自体は特許は取られておらず、ヨーロッパの国々で生産され、装弾方法によって多くの特許が取られました。 本品も例にもれず特殊な後装式システム(ピン・ファイア カートリッジを装填する方法)になっています。 本体前方左側面のレバーを90度下方に回転させる事によってシリンダーのロックが解除されるシステムで、容易にシリンダーが本体から外れ装填を行います。
フィスト・ピストルはベルギーやフランス製などヨーロッパ大陸製が多い中、本品は珍しい英国で製造された品です。本品のフレーム下部には「LONDON PATENT No.38528」の刻印が入っている事から英国製であることが明らかに判ります。ピン・ファイア ピストルの専門書「System Lefauchex」のP.244 Plate 9-5でも本品と全く同じ品が英国製として紹介されており、刻印まで同じです。 しかしながら、同書掲載品の刻印は「LONDON PATENT No.58471」で、当初はこの五桁の数字はパテント番号と思われていましたが、これはシリアル番号である事が判りました。トリガーは携帯に便利なように折畳式になっています。(MM)
【本個体の説明】
本品のフレーム(本体)右側面後方下部からフレームのシリンダーの下側に「LONDON PATENT No.38528」の刻印がハッキリと入っています。
本品は全体に古式銃としては比較的良好な状態が保たれており、フレームやシリンダーの他ハンマー、トリガー、ピン・シールドなどの金属部分には一部時代錆が見受けられるものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、適度な時代感のある良い雰囲気となっています。 本体の極一部(ピン・シールドの後部など)にオリジナルの表面仕上げも残った良好な状態が保たれています。 シリンダーの各チャンバー間には、英国のLondon Proof Houseで1637年から使用されている「王冠にGP」の刻印 (Definitive Proof=最終耐久テスト終了刻印) と1670年から1955年まで使用された「王冠にV」の刻印 ((View Mark=目視検査終了刻印) 2つが交互に計5箇所打刻されています。 黒色の木製グリップは英国製独特の緻密なチェッカーリングが施されており、良い状態で残っています。 本品の作動方式はスパー・レスのダブルアクションのみとなっており、作動についても完全です。
フィスト・ピストルはペッパーボックスに比べ遥かに生産数が少なく、また開発された時期が幕末間際であったことから当時日本に輸入された数は極僅かであったと考えられます。 また昭和40年代後半に海外から古式銃が輸入出来た時期にも殆ど入っておらず、 国内の現存数はペッパーボックスの1/100(100挺の中で1挺)ほどではないかと思われます。古式銃在庫数1,000挺以上を誇る弊社だからこそある品です。
付属品付きのオリジナルの木箱に入っています。 木箱の蓋には金箔で家紋を入れる「シールド」と「バナー」が配されています。 またブルー・ベルベット貼りの蓋には真鍮製と思われる王冠とイニシャルを意匠化したモノグラムがついており、王冠の大きさから王家に近いかなり高位の家柄であることが判ります。 この銃の元の持ち主は調べれば判明すると思います。 付属品としてはオイル・ボトルとクリーニング・ロッド、木製柄付ドライバーが全てのコンパートメントに欠けも無く揃っています。 また木箱の鍵も付属し使えます。 木箱内の左側には内寸10.1mmmm x 3.3mmの蓋付コンパートメントがあり、ここに予備カートリッジなどを収めました。 高位の貴族(モノグラムがドイツ風なので、1714年から1901年まで続いたイギリスの王朝ハノーヴァー朝に近い貴族であれば掘り出し物です)の所有していたと思われる逸品です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺で、先生の作品の中にも多くのヨーロッパ貴族が登場しますので先生の好みに合った品と容易に推測できます。 (MM)
本品は澤田平氏著「日本の古銃」P.219に載っている品と同一個体の所載品です。
【登録証情報】
(種別: ピン打ち式(カニ目式)銃砲、全長: 13.5cm、銃身長: 4.6cm、口径: 0.7cm、銘文: 無銘 )
【その他の情報】
県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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