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ベルギー製 ルフォーショー 6連発 ポケット リボルバー (登録証付古式銃、金鍍金、#22537) |
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価格(税込)
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お客様ご連絡中 \1,540,000 |
商品番号
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【9693】 |
英 名
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Belgian Lefaucheux 6 shot Pocket Pinfire Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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ベルギー / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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190mm |
口 径
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7mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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お客様ご連絡中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベルギー製 ルフォーショー 6連発 ポケット リボルバー について】
ルフォーショー (Lefaucheux) リボルバーは、フランス人のユージーン・ルフォーショー (Eugène Lefaucheux) によって1854年に考案され、フランスおよびベルギーで特許が取得されました。 このリボルバーで使用されるピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢は、彼の父でありフランスのガンスミスだったカジミール・ルフォーショー (Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたものです。
1854年6月10日にユージーン・ルフォーショーが取得した特許 (No.019083) は、回転式拳銃として初めて金属製の一体型弾薬 (ルフォーショー・カートリッジ) を採用しました。この設計により、未使用の弾薬を安全かつ容易に取り出せる機能が実現し、薬莢の装填や排莢を効率化するためにローディング・ゲートが追加されました。 また、銃身とフレームは一体構造ではなく、フレーム下端で銃身を固定する方式を採用していました。
ピン・ファイア式は、従来のパーカッション式 (管打式) に比べ、装薬や弾頭、雷管が脱落する心配がなく、迅速な装填が可能という利点を持っていました。 この技術は当時画期的な発火方式として評価され、1854年にはM1854モデルとしてフランス軍が採用する初の金属製薬莢を使用するリボルバーとなりました。
その後、ルフォーショー・リボルバーは1860年代から1870年代にかけて多様なモデルが製造されました。 これらのリボルバーは、装弾数が5連発から20連発までの幅広いバリエーションを持ち、銃身の長さも3cm程度のラウンド・バレルから18cm以上のオクタゴン・バレルまで多岐にわたります。 用途も非常に多様で、大型で頑丈な軍用モデルから、美しい彫刻が施された小型の護身用モデルまで、様々なタイプが存在していました。 尚、ルフォーショー・タイプのリボルバーは、ドイツ、英国、スペインなどでも少数が生産されていました。
本品はポケット・モデルのルフォーショー・リボルバーとしては一般的な大きさで、女性のポーチにも収まるように小型化され、トリガー・ガードは当初から備えておらず、トリガー自体も前方に折り畳めるようになっています。 本品はトリガーを引くとシリンダーが回転しながらハンマーが持ち上がり撃発するダブル・アクションの他、スパー (指掛け) が設けられたハンマーを指で起こしてコックしてからトリガーを引いて撃発するシングル・アクションの2つの方式で作動します。 基本的に、トリガー・ガードを備えず、トリガーが折り畳み可能なルフォーショー・リボルバーは、ダブル・アクションとシングル・アクションのいずれの作動も可能な構造になっています。 シリンダー後方のフレーム右側面には蝶番式のローディング・ゲートが備わっている他、銃身基部右下にはエジェクター・ロッドが装着されており、使用済み薬莢を容易に排出することが可能です。 ハンマー先端の上部には、リア・サイトとして用いる為のVノッチを備えています。
ルフォーショー・リボルバーはバリエーションが豊富で、アメリカ製リボルバーに比べて比較的手頃な価格帯で入手できるため、収集するには非常に面白い分野です。 ピン・ファイア式は、日本ではカニ目打ち式 (ピン打ち式) と呼ばれる、最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション式 (管打式) に比べ、紙薬包 (装薬と弾頭を紙で包んで一体化したもの) と雷管を別々に装填する必要がないという利点がありました。 シリンダーは、センター・ファイア方式のように前から後ろまで完全に貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用できない旧式の金属薬莢を用いるため、最も現代銃に近い構造をしているにもかかわらず、国内では古式銃として合法的に所持する事が可能です。 (KK)
【本個体の説明】
本品は、製造時から銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部に金鍍金が施された、ルフォーショー ポケット リボルバーとしては高級な作りの品です。 銃身基部やフレーム側面、シリンダー表面には、ヨーロッパ製銃器の高級品に相応しい、精緻なスクロール・エングレービングが施されています。 本品はベルギー製で、シリンダーには楕円形の中に「ELG」の文字が刻印された、ベルギー・リエージュのプルーフ・ハウス刻印が確認出来ます。 また、銃身基部右側面やシリンダーには王冠とTの文字を組み合わせたプルーフ刻印が確認出来る事から、本品が1877年1月以前に製造された品である事が判ります。 尚、フレーム右側面には、シリアルNo.22537が確認出来ます。
本品の金属部は、一部金鍍金が薄くなっている箇所や僅かな表面錆痕は見受けられるものの、鍍金自体は大部分に残っており、製造された時代を考慮すれば総じて良好なコンディションが保たれています。 グリップは黒檀製と思われる木製で、取付基部に極小の欠け及びひびが見られる他は目立った破損等は見られず、良好な状態が保たれています。
作動については完全で、トリガーを引いてのダブル・アクション及びハンマーを指で起こしてのシングル・アクションについては問題なく、シリンダーも正常に回転します。 ハンマーはフル・コックがしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 エジェクター・ロッドの機能やローディング・ゲートの開閉についても問題有りません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、若干の表面錆は見られるものの、ライフリングは比較的はっきりと確認出来ます。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺で、澤田平氏著「日本の古銃」巻頭のカラーぺージに載っている品と同一個体の所載品です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: ピン打ち式 (カニ目式) 銃砲、全長: 19.0cm、銃身長: 7.4cm、口径: 0.7cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
昭和47年7月20日に京都府教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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