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US コルト M1862 ポリス リボルバー 4 1/2” 銃身モデル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#16801) |
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価格(税込)
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\4,730,000 |
商品番号
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【9688】 |
英 名
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US Colt M1862 Police Revolver, 4 1/2 in. Barrel |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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262mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1862 ポリス リボルバー について】
サミュエル・コルト社 (Colt Patent Firearms Company、現在のColt Firearms社) で1861年から1873年にかけて約28,000挺が製造された、.36口径の管打式 (パーカッション式) シングル・アクションリボルバーです。
本銃の外観及び基本構造は、M1849 ポケット リボルバーやM1851 ネービー リボルバーといったコルト社製リボルバーとほぼ同様となっています。 コルト社のパーカッション・リボルバーの特徴として、銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むような構造となっており、バレル・ウェッジと呼ばれる「楔 (くさび)」のような小さな部品を右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。
コルト M1862 ポリス リボルバーの全体のデザインは、コルト M1861 ネービー リボルバー (ベルト・ピストル) を小型化したようなデザインとなっており、銃身下部にはM1860 アーミー リボルバーやM1861 ネービー リボルバーと同様の、回転軸のネジが不要な "Creeping Lever" と呼ばれるタイプのローディング・レバーを備えています。 このローディング・レバーは、当時コルト社の製造監督であったElijah King Rootによりデザインされたものです。 尚、M1862 ポリス リボルバーのフレームは、M1849 ポケット リボルバーのフレームを基に設計されており、グリップ・フレーム及びトリガー・ガードは、ベースとなったM1849 ポケット リボルバーと同様のサイズ及び形状となっていました。 シリンダーの装弾数は5発で、シリンダーは表面に溝が設けられたフルーテッド・シリンダーとなっています。 尚、シリンダーは.36口径に対応する為、前部の2/3を肉厚にして、ボア・アップが行われています。 また、これに伴い、フレームとシリンダーが干渉するのを避ける目的で、フレームの一部 (シリンダー下部と接する部分) が一段低くなっています。 本モデルのように前半部のみにフルートが施されたシリンダーを米国ではハーフ・フルーテッド・シリンダーと呼んでおり、数あるコルト社製リボルバーの中でも本モデルが唯一のハーフ・フルーテッド・シリンダーを備えたモデルとなっています。 M1862 ポリス リボルバーの銃身はラウンド (丸型)・バレルとなっており、銃身長は3 1/2インチ、4 1/2インチ、5 1/2インチ、6 1/2インチの4種類のバリエーションが用意されていました。
尚、コルト社では1865年頃からM1862 ポリス リボルバーと同サイズで.36口径 5連発のコルト ポケット・モデル オブ ネービー・キャリバー リボルバーと呼ばれるモデルの製造も行われました。 同モデルもM1862 ポリス リボルバーと同様に、M1849 ポケット リボルバーのフレームをベースに設計されていましたが、より生産性の高いオクタゴン・バレルとフルートのない円型シリンダー、そしてM1849 ポケット リボルバーと同様のローディング・レバーを備えたモデルとなっていました。 尚、コルト ポケット・モデル オブ ネービー・キャリバー リボルバーのシリンダーには、M1849 ポケット リボルバーと同様、駅馬車 (Stagecoach) 強盗のロール・エングレービングが施されていました。
M1862 ポリス リボルバーとほぼ同サイズでありながら、生産性の高いモデルが開発された背景として有力視されているのが、1864年に発生したコルト社の工場火災です。 この火災はコルト社の銃器生産に壊滅的な影響を与えましたが、被災したのはリボルバーやリボルビング・ライフルの製造施設でした。 火災発生後、コルト社が小型フレームの.36口径リボルバーの生産を迅速に回復する為、コルト ポケット・モデル オブ ネービー・キャリバー リボルバーが設計されたと考えられています。
尚、1867年時点において、M1862 ポリス リボルバーの価格は、ポケット・モデル オブ ネービー・キャリバー リボルバーより$0.75高くなっていましたが、これはより複雑な加工が必要だったためであると考えられています。 この価格差は1872年までに$2.50まで拡大しました。 コルト社内では、M1862 ポリス リボルバーは、「Police」または「Police 36 cal.」、ポケット・モデル オブ ネービー・キャリバー リボルバーは、「New Model Pocket 36/cal」もしくは「N.M. Pkt.36/cal,」と呼称されていましたが、時折「36/cal」が省略される事があり、これらのモデルがしばしば混同される原因となりました。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品の銃身上面には「ADDRESS COL SAML. COLT NEW-YORK U.S. AMERICA」のメーカー・アドレス刻印が一行ではっきりと入っています。 また、フレーム左側面前部に「COLTS PATENT」の刻印が入っており、トリガー・ガード左側面後部には「36CAL」の口径表示刻印もはっきりと残っています。 その他、シリンダーには「PAT SEPT 10TH 1850」のパテント刻印が非常に小さく打刻されているのが確認出来ます。 本品のシリアルNo.は、銃身、フレーム、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸、バレル・ウェッジが(1)6801でマッチしています。
本品は古式銃としては比較的良好な状態が保たれており、銃身やシリンダーには若干の打ち傷や経年による褪色、僅かな時代錆が見られるものの、目立った欠損等は見られず、バレル・ウェッジ周辺にはオリジナルの仕上げも一部確認出来ます。 フレームやハンマーといった鉄部についても、僅かな表面錆を除いてコンディションは良好で、オリジナルのケース・ハードン仕上げも比較的良好に残っています。 真鍮製のトリガー・ガードについては、適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、若干の打ち傷は見られるものの、現状目立った腐食や変形等は見られません。 オリジナルの木製 (ウォールナット製) グリップについては、やや打ち傷や線傷、角の部分の若干の擦れは見られるものの、大きな破損等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 コルト系リボルバーの持病とも言える銃身とフレームの取り付けの遊びについては、殆ど見られず、シリンダーの前後の遊びについても十分許容レベルです。 ローディング・レバーは左右に僅かに遊びが見られるものの、機能的には正常で、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も少なく、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 シリンダーのパーカション・ニップルについても、現状目立った欠けや変形等は見られません。
【壬申刻印について】
本品の銃身左側面には一部薄くなり判読が難しくなっていますが、「壬申 四五二番 兵庫縣」と読める壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は「壬申 四五二番 兵庫縣」の刻印が入っている事から、明治5年に兵庫県に届け出が行われた品である事が判ります。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 コルト M1862 ポリスは、M1849 ポケット等と比べて生産数が格段に少なく、本品のようにオリジナルの状態を高く保ち、良好なコンディションを維持している個体を所蔵されていたのは、流石と言えるでしょう。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 26.2cm、銃身長: 11.5cm、口径: 0.9cm、銘文: COLTS PATENT、備考: 16801)
【その他の情報】
昭和56年1月29日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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