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US New Haven Arms ボルカニック No.1 ポケット ピストル 3 1/2”銃身(登録証付、#1057)  
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価格(税込)
 \14,300,000
商品番号
 【9685】
英  名
 New Haven Arms Volcanic No.1 Pocket Pistol, 3 1/2 in. Barrel
種  類
 古式銃(登録証付)、レバー・アクション、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、✕、松本零士先生旧蔵品
国  名
 アメリカ合衆国
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 225mm
口  径
 8mm (.31 Volcanic)
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【US New Haven Arms社 ボルカニック No.1 ポケット ピストル 3 1/2” 銃身について】
米国のニューヘイブン・アームズ社 (New Haven Arms Company) が製造した、ロケット・ボールを改良したボルカニック・カートリッジと呼ばれる弾薬を使用する、レバー・アクション式の連発拳銃です。
1848年に米国の機械工ウォルター・ハント (Walter Hunt) はロケット・ボールと呼ばれる新たな弾薬を発明しましたが、これは鉛弾頭の後部に火薬を充填し、外部の点火装置により発射する仕組みでした。 この方式は、従来の火器が弾丸、火薬、雷管等を個別に装填する必要があったのに対して、装填操作を簡易化できたものの、威力が不足しており、信頼性にも欠けるものでした。しかしながら、米国において実用可能な一体型カートリッジの概念を初めて生み出したという点においては画期的な試みでした。ハントはこのロケット・ボール弾薬を使用する連発式小銃の設計を特許として申請し、その後ルイス・ジェニングス (Lewis Jennings) がさらに改良を加え、ヴォリション連発ライフル (Volition Repeating Rifle) として発展させました。 その特許権はジョージ・アロースミスに譲渡された後、最終的にニューヨークの金物商コートランド・パーマー (Courtland Palmer) へ売却されました。
1850年にパーマーは、ハントが開発したロケット・ボール弾薬を使用し、ジェニングスが開発した構造を備えたライフルの製造契約をバーモント州ウィンザーのロビンス & ローレンス (Robbins and Lawrence) 社と結びました。 ロビンス & ローレンス社では、ホーレス・スミス (Horace Smith)、ダニエル・ウェッソン (Daniel Wesson)、そしてベンジャミン・タイラー・ヘンリー (Benjamin Tyler Henry) がジェニングス・ライフルの改良プロジェクトに携わる事となりました。 彼らはジェニングスが設計したライフルの最大の課題が弾薬にあると考え、その改良に取り組むと同時に、連発式レバー・アクション・ライフルの基本設計の開発にも力を注ぎました。 その結果、スミス・ジェニングス・ライフルと呼ばれるライフルが誕生しましたが、その複雑な機構と、依然として非力なウォルター・ハントのロケット・ボール弾薬が原因で、商業的な成功には至りませんでした。
1852年にロビンス & ローレンス社との契約が終了すると、コートランド・パーマーは事業から撤退しましたが、スミスとウェッソンはさらに2年間にわたって弾薬と銃器の改良に取り組み、その成果として、改良された一体型弾薬とトグル・リンク機構を採用した連発銃の設計に関して1854年に2つの特許を取得しました。 このトグル・リンク機構は、後のボルカニック銃、ヘンリー銃、そして初期のウィンチェスター銃の基本構造となりました。
その後、1854年にはコートランド・パーマーが資金を提供し、ジェニングスとハントの特許を所有する形で、スミス & ウェッソンの名を冠した最初の会社が誕生しました。 この会社はわずか1年しか存続しませんでしたが、1854年から1855年にかけて、レバー・アクションおよびトグル・リンク機構を備えた初期の銃を約1,700挺製造しました。 その内訳としては、小型フレームの.31口径ピストル、大型フレームの.41口径ピストル、そして数挺のみ.50口径のライフルが含まれていました。 スミス & ウェッソン社が製造したこれらの連発銃は、雑誌「Scientific American」のレビューで「火山の噴火のような連射速度」と評されたことから、「ボルカニック (Volcanic)」という愛称で呼ばれるようになりました。

ボルカニック ピストルは、撃鉄を起こした後、本体の下部にあるレバーを下方に操作すると、ボルトが後退し、カートリッジ・リフター (エレベーター) が上昇しました。 同じレバー・アクション式のカービンやライフルでは、長いレバーを用いることで撃鉄を確実に起こすことができましたが、ピストル・サイズの短いレバーの力では、撃鉄を確実に起こすことが困難でした。 レバーを上方に戻すと、ボルトが前進して閉鎖し、新しい弾薬がリフターから薬室へ押し込まれると同時に、リフターは本体下部に戻ります。 さらに、銃身下部に設けられた弾倉チューブから、新しい弾薬を受け取る準備が整いました。 弾倉チューブ内にはスプリングが内蔵されており、フォロワーが新しい弾薬をカートリッジ・リフターへと押し込みました。 弾倉チューブへの装填時には、フォロワーを銃口側にスライドさせ、弾倉チューブ先端の分割部分を超えるまで移動させます。 その後、チューブの前部を右方向に約45度回転させることで、弾倉チューブ前部が開き、弾薬の装填や排出が可能になります。 弾薬をチューブに装填した後、弾倉の前部を回転させて元の位置に戻し、フォロワーを解放すると装填操作が完了します。
スミス & ウェッソン社は、独自に特許を取得した新型弾薬ではなく、ハントのロケット・ボールの改良型を使用していました。 この弾薬は、外部の点火装置を必要としない形に改良されていましたが、根本的な性能向上には至らず、依然として課題を抱えていました。
まもなくスミス & ウェッソン社は経営難に陥り、同社は資産をコネチカット州ニューヘイブンのシャツ製造業者であったオリバー・ウィンチェスターを含む投資グループに売却しました。 しかしながら、スミスとウェッソンらは会社に残り、引き続き業務に関与しました。 この投資グループは1855年7月にボルカニック・リピーティング・アームズ社を設立し、当初はスミス & ウェッソン社の在庫部品を使用した.31口径のレバー・アクション式ピストルの組み立てを行っていました。
その後、同社は砲金製フレームを備えたレバー・アクション式のネービー ピストルを製造するようになりました。 このピストルは.41口径で、6インチおよび8インチの銃身のモデルが存在し、それぞれNo.1 (ベルト・モデル) およびNo.2 (ホルスター・モデル) として区別されていました。 弾倉チューブの装弾数は、6インチのベルト・モデルが8発、8インチ銃身のホルスター・モデルが10発となっていました。 また、16インチの銃身と着脱式のショルダー・ストックを備えたレバー・アクション式のピストル・カービン (No.3) も製造されました。 これらのピストルおよびピストル・カービンは、同じシリアルNo.の範囲内で製造されました。
1857年、ボルカニック・リピーティング・アームズ社は破産を宣言し、事業を終了しました。 この時点でスミス & ウェッソンは独自の道を歩み始め、間もなくリム・ファイア式の金属薬莢を使用した新型弾薬の特許を取得しました。 そして、ローリン・ホワイトによる貫通式シリンダーの特許を購入し、スミス & ウェッソン No.1 リボルバーを製造するようになりました。
ボルカニック社の残された資産はオリバー・ウィンチェスターに引き継がれ、1857年5月1日にニューヘイブン・アームズ社(New Haven Arms Company)が設立されました。 ウィンチェスターはベンジャミン・タイラー・ヘンリーを工場の責任者として雇用し、ウィンチェスターの指揮のもと、ヘンリーが工場と労働者の管理を行うこととなりました。
ニューヘイブン・アームズ社が製造したボルカニック連発銃には.31口径のNo.1及び.41口径のNo.2という2種類の口径のモデルがラインナップされ、フレーム・サイズも2種類存在しました。 .31口径モデル (No.1) は3 1/2インチのポケット・ピストルと6インチのターゲット・ピストル、.41口径モデル (No.2) は6インチまたは8インチのネービー・ピストルが製造されました。 また、.41口径モデルとしては、他にも16インチ、21インチ、25インチの銃身を備えたカービン・モデルが製造されました。 これらすべてのモデルについて、無地の砲金製フレームに加えて、追加料金を支払うことで鍍金や彫刻が施されたフレームも選択可能でした。 その後数年間で、ニューヘイブン・アームズ社は合計3,370挺のピストルおよびカービンを製造しました。 なお、銃のシリアルNo.はモデルごとの区別はなく、製造順に連続して割り振られていました。
本品はニューヘイブン・アームズ社が製造したボルカニックNo.1 ポケット ピストル (3 1/2インチ銃身) に最も典型的なファクトリー・エングレービングを施した代表的なモデルです。 ボルカニック連発銃の製造は、スミス & ウェッソン社⇒ボルカニック・リピーティング・アームズ社⇒ニューヘイブン・アームズ社と移行しましたが、.31口径のポケット・ピストルはボルカニック・リピーティング・アームズ社では製造されませんでした。 スミス & ウェッソン社とニューヘイブン・アームズ社のみでポケット・ピストルが製造されましたが、スミス & ウェッソン社製のポケット・ピストルが鉄製フレームを採用し、グリップ底部は丸いラウンド・タイプ、銃身長は4インチとなっているのに対し、ニューヘイブン・アームズ社製は砲金製フレームを採用し、グリップ底部が平らなフラット・タイプ、銃身長は3 1/2インチとなっています。
ボルカニック連発銃は、銃器開発史および米国における連発銃の発展において極めて重要な存在です。 後に「西部を征服した銃」の名文を残したウィンチェスター ライフルの原型になった事でも有名です。 (KK)(MM)

【本個体の説明】
本品はニューヘイブン・アームズ社が製造したNo.1と呼ばれる.31口径のボルカニック ピストルで、3 1/2インチ銃身を備えたポケット・モデルです。 本品は1857年から1861年の間にニューヘイブン・アームズ社が製造した850挺の中の一挺です。 グリップを取り外したグリップ・フレーム左側面及び左右の木製グリップの内側にはシリアルNo.1057が打刻されています。 本体のサイド・プレートを含むフレーム両側面とフレーム上面、バック・ストラップにはニューヘイブン・アームズ社のファクトリー・エングレービングが施されています。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身やリング・レバーといった鉄部は全体にやや打ち傷や経年による褪色、時代錆の他、一部に朽ち込み痕が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 砲金製のフレームについては、適度な時代が付いており、やや打ち傷は見られるものの、目立った腐食や変形等は見られず、コンディションは概ね良好です。 フレームに施されたオリジナルのファクトリー・エングレービングについてもほぼ完全に残っており、フレームの一部にはオリジナルの銀鍍金仕上げも僅かに残っているのが確認出来ます。 オリジナルの木製グリップについては、やや打ち傷や擦れ、線傷が見られるものの、現状目立った破損等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
弾倉チューブの操作についても問題なく、フォロワーを銃口側に完全にスライドさせた状態で弾倉前部を回転させると、弾倉チューブ前部が開きます。 銃身内にはやや表面錆が見られるものの、ライフリングは比較的はっきりと確認出来ます。

本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 アメリカ本国でも希少価値の高いボルカニック ピストル、それも稀少なポケット・モデルまで所蔵されていたというのには驚きです。 ボルカニック ピストルのポケット・モデルは、日本では唯一の品ではないでしょうか。 (MM)(KK)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 22.5cm、銃身長: 7.5cm、口径: 0.8cm、銘文: 無銘)

【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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