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US コルト M1849 ポケット リボルバー 6” 銃身モデル (登録証付古式銃、#262298) |
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価格(税込)
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\3,300,000 |
商品番号
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【9677】 |
英 名
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Colt M1849 Pocket Revolver, 6 inch/6 shot Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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294mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1849 ポケット リボルバー について】
コルト M1849 ポケット リボルバーは、サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) で1850年より1873年まで製造されました。 南北戦争 (1861年-1865年) で主要拳銃として使用されたコルト M1851 ネービー・リボルバーよりも先に生産が始められました。 構造的にはM1851 ネービーと全く同じですが、一回り以上コンパクトになり、非常に引き締まった形をしています。 M1849 ポケット リボルバーは全て.31 口径ですが、5連発と6連発のモデルが存在します。 更にオクタゴン銃身の銃身長が3、4、5、6インチの異なるバリエーションも存在します。 コルト M1849 ポケット リボルバーは、M1851 ネービーが軍用として採用されたのに対して民間用として販売されました。 当時コルト社が生産したパーカッション・リボルバーの中で最も商業的に成功した品で、23年の間に約34万挺も製造されました。 コルト社のパーカッション・リボルバーの特徴として、銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造になっています。 バレル・ウェッジと呼ばれる「楔 (くさび)」のような小さな部品を右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。 尚、4インチ以上のバレルの下にはローディング・レバーが付いています。
銃身長と装弾数以外にも、下記の容易に判別が可能な四つのバリエーションが存在します。
#1 Two Line Hartford Address
#2 Two Line New York Address
#3 One Line New York Address
#4 London Made Pocket
銃身上の刻印の違いが大きなポイントですが、その中でも部品の多くに小差が見られます。 四つのバリエーションには特徴 (掟) があり、どれだけ本来の特徴に沿ったものであるかがその個体の価値を決めるものになっています。 (MM)
【本個体の説明】
本品は銃身長6インチで珍しい6連発モデルのコルト M1849 ポケット リボルバーです。
本品の銃身上面のメーカー・アドレス刻印は、最後期の "One Line New York Address" と呼ばれるもので、「ADDRESS COL SAML COLT NEW-YORK U.S. AMERICA」のアドレス刻印が一行で入っています。 One Line New York Address刻印は、1860年から使用され始め、M1849 ポケット リボルバーの生産が終了する1872年 (もしくは1873年) 頃まで用いられました。 コルト M1849 ポケット リボルバーの総生産数約34万挺の内、One Line New York Addressの生産数は約127,000挺で、その内約3,900挺が英国に輸出されたと言われています。
本品はシリアル No.から1864年製であることが判ります。 シリンダー表面の駅馬車 (Stagecoach) 強盗のロール・エングレービングは、全体にやや薄くなっているものの、部分的に確認出来ます。 また、シリンダーにはやや薄くなっていますが「COLTS PATENT」の文字の一部及びシリアル No.が確認出来ます。 尚、「COLTS PATENT」の刻印についても一部薄くなっており現状「COLTS」部分のみ確認出来ます。 その他、トリガー・ガード左側面に「31 CAL」の口径表示刻印が打刻されています。 本品のシリアルNo.は、フレーム、銃身、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸が(26)2298でマッチしています。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部にはやや打ち傷や経年による褪色の他、一部に時代錆や若干の表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガード及びバック・ストラップについては全体に磨かれていますが、違和感はそれほど感じられず、若干の打ち傷を除いて現状腐食や変形等は見受けられません。 木製 (ウォールナット製) グリップについては、打ち傷等は比較的少なく、本体への取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーが正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 コルト系リボルバーの持病とも言える銃身とフレームの取り付けの遊びについては殆ど見られず、シリンダーの前後の遊びについても少なくなっています。 ローディング・レバーは左右に僅かな遊びが見られるものの、機能的には正常で、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、若干の表面錆痕は見られるものの、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルはやや時代錆や若干の打ち傷は見られるものの、現状目立った欠けや変形等は見られません。
コルト M1849 ポケット リボルバーの6インチ・モデルは、M1851 ネービー リボルバーをそのままコンパクトにしたような形状からも人気の高い品です。
【「長野縣二七八」について】
本品のトリガー・ガードには「長野縣二七八」の刻印が確認出来、これは壬申刻印に相当する検査刻印と考えられます。
「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
本品には「長野縣二七八」の刻印が打刻されている事から、本品が明治5年以降に長野県で同様の検査を受けた事を示していると思われます。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 6連発モデルの生産数は約88,660挺程と言われており、M1849 ポケット リボルバーの総生産数が約34万挺である事を考慮すれば希少なモデルと言えます。 (KK)
本個体の "COLT M1849 POCKET REVOLVER CHART"
Address Stamp: One Line New York Address
Hammer Knurling: Standard Diamond Pattern
Hammer Face: Type 3 Hammer Face
Cylinder Ratchets: Type 3 Ratchets
Bolster: Thick Style
Barrel Lug Cutout: Type 3 Lug Cutout
"Colts/Patent" Stamp: Large Stamp
Trigger: Long Slender Trigger
Trigger Guard: Large Brass
Rammer Screw Head: Innie Head
Front Sight: Pin
"31 CAL" Present on Left Side of Trigger Guard: Yes
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 29.4cm、銃身長: 15.1cm、口径: 0.9cm、銘文: ADDRESS COL SAML COLT NEW-YORK US AMERICA、備考: 長野縣二七八)
【その他の情報】
平成7年4月18日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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