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トランター ダブル・アクション・リボルバー 4th モデル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#14700T) |
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価格(税込)
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表示製作中 \2,750,000 |
商品番号
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【9676】 |
英 名
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Tranter Double Action Revolver, 4th Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品、2025年6月1日 ビクトリーショー展示品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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274mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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表示製作中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【トランター ダブル・アクション・リボルバー 4th モデル について】
英国のウィリアム・トランター (William Tranter) は、1853年1月28日に「ヘジテート・アクション」とも呼ばれる特徴的な作動をするダブル・トリガー・リボルバーに関する英国パテント第212号を取得し、これを製品化しました。 このダブル・トリガー・リボルバーは製造開始時期により1st モデル (1853〜1854年)、2nd モデル (1853〜1856年)、3rdモデル (1860年〜) と呼ばれ、細部の仕様が異なります。 その後、トランター社では1860年頃からボーモントのダブル・アクション機構を取り入れたオーソドックスな形状のリボルバーも製造が開始され、こちらはシングル・トリガー・モデルと呼ばれてダブル・トリガー・モデルとは区別されています。 ボーモントのパテントは、真の意味でのダブル・アクション機構で、現代リボルバーと同様にダブル・アクション及びシングル・アクションの操作が可能となりました。
本品はこのシングル・トリガー・モデルと呼ばれるタイプで、ダブル・トリガー・リボルバーであった1st〜3rdモデルに対して4thモデルと呼ばれます。 1st〜3rdまでのダブル・トリガー・モデルとは異なり、ハンマーにスパー (指掛け) が設けられてハンマーを手動で起こしてのコッキング操作が可能となっており、トリガー・ガード外側のトリガーは省略されています。 また、従来モデルでは設定されていなかったハンマーのハーフ・コック位置も設けられ、装填操作が容易になりました。 更にフレーム右側面にL字型のセーフティが追加され、ハンマーをシリンダーのパーカッション・ニップルの間に下ろした状態で不用意に回転しないようロックする事が可能となっていました。 尚、一部の4th モデルでは後期のアダムス・リボルバーに見られるようなスライド式のセーフティが設けられた品も見られます。 銃身やその他の特徴については従来の1st〜3rd モデルと基本的には同様です。 トランター 4th モデルは作りが良く頑丈であった事から高い評価を受け、米国の私立探偵アラン・ピンカートン (Alan Pinkerton, 1819-1884) が本銃をペアで携行していた他、ピンカートン探偵社のメンバーにも支給したと言われています。 本銃は頑丈な構造から、軍用に適した.44口径や.50口径といった大口径モデルにも問題なく対応出来ました。 本銃のバリエーションとしては、口径38/54ボア (.50/.44口径) で6インチ銃身のホルスター・モデルの他、80ボア (.38口径) 6インチ銃身のベルト・モデル、120ボア (.31口径) 4 1/2インチ銃身のポケット・モデル等が製造されました。 (KK)
【本個体の説明】
本品はトランター ダブル・アクション・リボルバー 4thモデルの内、口径80ボア (.38口径) で銃身長4 1/2インチのポケット・モデルです。 ローディング・レバーに「W.TRANTER'S PATENT」の刻印が入っている他、フレーム左側面下部にも同様の刻印が小さく入っています。 また、フレーム右側面下部にはシリアルNo.が「14700.T.」と入っています。 シリアル No.の後の「T」はTranter社製を表しており、同じTranter Patentの銃でもTranter社で製造された品である事が判ります。
本品の銃身上面には「WM & JNO RIGBY, 24 SUFFOLK ST. DUBLIN」の刻印が入っていますが、これは アイルランド・ダブリンに所在していたWill'm & John Rigby社を表しており、同社はダブリンにおけるトランター・リボルバーの販売店であったと考えられます。 Rigby社は1775年にジョン・リグビーによってアイルランドのダブリンで設立された銃器メーカーで、1865年には初代ジョン・リグビーの孫であるジョンがロンドン支店を開設しました。 尚、ダブリンでの事業は1897年2月までに終了しています。 同社は現在もロンドン中心部のヴォクスホールを拠点にJohn Rigby & Co.として銃器の製造・販売を続けています。
本品の銃身左上側面にはバーミンガム (Birmingham) プルーフ・ハウスの刻印が二種類打刻されています。 一つは1813年から1904年の間に使用されたクロス・ソードの上に王冠、下に「View Mark」を表す「V」が入ったView Markプルーフ刻印です。 もう一つは1813年から1904年の間に黒色火薬を使用する銃身だけに入れられた、クロス・ソードの上に王冠、下に「Proof」を表す「P」、左右に「Birmingham」を表す「B」が左に、そして「Company」を表す「C」が右に入ったBirmingham Company Proof刻印です。 また、シリンダー表面の各チャンバー間にも同様の刻印が交互に打刻されています。 尚、これらの刻印は非常に小さく、打刻されている文字の判読は難しくなっています。
本品は全体に適度な使用感のある良い雰囲気となっており、銃身やフレーム、シリンダーといった金属部にはやや打ち傷や経年による褪色の他、若干の時代錆や表面錆痕が見られるものの、目立った朽ち込み等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 フレーム上面に仕上げが落ちて金属の地肌が表れているものの、それ以外のフレーム側面や銃身については、オリジナルのブルー仕上げも比較的残っています。 オリジナルの木製グリップについては、やや打ち傷や線傷が散見されるものの、目立った破損等は見られず、繊細なチェッカリングも良好に残っています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーが正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 ローディング・レバーやフレーム右側面のセーフティ・レバーの機能についても問題ありません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等は比較的少なく、ライフリングも深くはっきりと残っています。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、現状大きな欠けや変形等は見られず、良好な状態が保たれています。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 27.4cm、銃身長: 11.5cm、口径: 1.0cm、銘文: WM&JNOBIGP.Y)
【その他の情報】
昭和49年10月11日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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