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US レミントン-ライダー ダブル・アクション ベルト リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#476) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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\5,280,000 |
商品番号
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【9672】 |
英 名
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US Remington-Rider Double Action Belt Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品、2025年6月1日 ビクトリーショー展示品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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294mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【レミントン-ライダー ダブル・アクション ベルト リボルバー について】
E. Remington and Sons社 (現在のレミントン・アームズ社) により製造された、.36口径の管打式 (パーカッション式) ダブル・アクション・リボルバーです。
1850年代後半に、レミントン社はオハイオ州ニューアークの銃器発明家ジョセフ・ライダー (Joseph Rider) にダブル・アクション・リボルバーの開発を依頼し、レミントン社の所在するイリオンに移住したライダーは、1859年5月3日にダブル・アクション式パーカッション・リボルバーに関する米国パテント (#23,861) を取得しました。 この特許はレミントン-ライダー・ポケット・リボルバーとして実用化され、1860年頃にレミントン社の製品ラインに加わり、1873年まで生産が続きました。 ライダーはその後もレミントン社で長年にわたり在籍し、1865年には同社の工場監督に就任し、1883年まで同職を務めました。 在職中、彼は銃器関連の特許を複数取得しており、1863年12月8日には、米国パテント#40,887を取得し、これがレミントン-ライダー ベスト・ポケット ピストルの開発につながりました。
南北戦争が激化する中、レミントン社では主に.44口径のアーミー リボルバーを米国政府に納入することに注力していましたが、レミントン社の経営陣は、戦争終結後の軍用リボルバーの需要低下を見据えて、商業的な成功を見込める民間市場向け銃器の開発に目を向け始めました。 その一環として、同社はダブル・アクションのベルト・サイズ リボルバーの製造に着手しました。
ダブル・アクション機構を備えたリボルバーは、イギリスやヨーロッパでは人気があったものの、アメリカではあまり成功していませんでした。 南北戦争以前にダブル・アクションのスタール M1858 リボルバーが米軍に採用されていましたが、その後オーソドックスなシングル・アクションのスタール M1863 リボルバーに置き換えられ、調達が中止されました。 民間市場では、クーパー・ファイア・アームズ社製のダブル・アクション リボルバーやレミントン ライダー ポケット リボルバーがある程度の成功を収めていました。 それ以外にも米国製のダブル・アクション リボルバー自体はいくつか存在していましたが、成功したのは南北戦争中に軍に少数納入されたペッテンギル・リボルバーなど少数に留まりました。
レミントン社では従来のレミントン-ライダー ポケット リボルバーを拡大し、ベルト・ホルスターや厚手のコートのポケットに収めての携帯が容易なコンパクト・サイズを保ちながらも、軍用リボルバーと同じ威力を備えた.36口径のダブル・アクション ベルト リボルバーの開発を進め、1863年にレミントン-ライダー ダブル・アクション ニューモデル ベルト リボルバーとして発表されました。
ニューモデル ベルト リボルバーは、ニューモデル ネービー リボルバーを縮小したような外観となっており、やや小型のフレームと6 1/2インチの銃身を備えていましたが、シリンダーは.36口径の6連発を維持していました。 このリボルバーは、2,500〜3,000挺がシングル・アクション・モデルとして製造され、残りの3,000〜5,000挺がライダー・パテントのダブル・アクション機構を備えたモデルとして製造されました。 尚、最初期のダブル・アクション ニューモデル ベルト リボルバーは、シリンダー表面にフルート (溝) が施されていましたが、その後のモデルではフルートのない円筒形シリンダーに変更されました。 フルーテッド・シリンダーを備えたモデルは1863年頃から1865年頃にかけて製造され、シリアルNo.が1,000までの個体が該当します。
リボルバーの主流が、管打式から金属製薬莢式カートリッジを使用する物へと移り変わるにつれて、レミントン社でも同社のダブル・アクション リボルバーを.38リム・ファイア (.38RF) 弾仕様に改造 (コンバージョン) した上で販売を行いました。 また、一部のモデルではデュアルシリンダー仕様も提供され、.36口径の管打式と.38RF弾のどちらでも使用できるようになっていました。
レミントン-ライダー ダブル・アクション ベルト リボルバーの生産は1873年に終了しましたが、当時のアメリカではシングル・アクション式リボルバーが軍用・民間市場の両方で圧倒的に支持されていた事から、商業的に成功しませんでした。 生産自体は約10年間にわたって続けられたものの、総生産数は僅かに3,000〜5,000挺程度と推定されています。 さらに上記のように多くの個体がカートリッジ仕様にコンバージョンされたため、オリジナルの管打式仕様の個体は希少となっています。
【本個体の説明】
本品はレミントン-ライダー ダブル・アクション ベルト リボルバーの中でも初期に製造された品で、フルーテッド・シリンダーを備えたタイプです。 銃身下部に打刻されたシリアルNo.は476となっており、これはフルーテッド・シリンダーを備えた個体のシリアルNo.レンジともマッチしています。 銃身上面には「MANUFACTURED BY REMINGTON'S ILION N.Y.」のメーカー刻印に加えて、「RIDERS. PT. AUG. 17. 1858. MAY. 3. 1859」のライダーのパテント刻印が打刻されています。
本品は全体に適度な使用感が見受けられ、銃身やフレーム、シリンダーといった金属部は、やや打ち傷や擦れ、経年による褪色の他、一部時代錆や表面錆痕が見受けられますが、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードについても適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、現状目立った腐食や変形等は見受けられません。 オリジナルのウォールナット製グリップについては、若干の打ち傷の他、角の部分に若干の擦れや摩耗が見られるものの、大きな破損等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーを指で起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 また、ダブル・アクションの作動についても正常です。 ローディング・レバーは左右の遊びは殆ど見られず、機能についても正常で、前方に畳んだ際のロックもしっかりと掛かります。 ローディング・レバーを下げてシリンダー軸を前方に引き抜くと、シリンダーを容易に取り外す事が可能です。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、いずれも現状目立った変形や欠け等は見られず、良好な状態が保たれています。 銃身内は錆等も少なく、銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングについても深くはっきりと確認出来ます。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 レミントン社製パーカッション・リボルバーの中でも、レミントン-ライダー ダブル・アクション ベルト リボルバーは、生産数が少なく希少となっています。 さすが松本先生旧蔵品と言える品です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 29.4cm、銃身長: 16.5cm、口径: 0.9cm、銘文: MANUFACTURED BY REMINGTON RIDERS.P.T AUG.17.1858 MAY.3.1859)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
※本コメントは現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。 |
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