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US ホイットニー ネービー リボルバー 2nd Model (4th Type、登録証付古式銃、#20468) |
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価格(税込)
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お客様ご連絡中 \4,620,000 |
商品番号
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【9667】 |
英 名
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US Whitney Navy Percussion Revolver, 2nd Model 4th Type |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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335mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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お客様ご連絡中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ホイットニー ネービー リボルバー 2nd Model (4th Type) について】
ホイットニー ネービー リボルバーは、米国コネチカット州ニューヘイブンに所在していたホイットニー社 (Whitney Armory (Whitneyville Armory)) によって1850年代後半から製造され、南北戦争で約33,000挺が使用された管打式 (パーカッション式) のリボルバーです。
ホイットニー社は国内での知名度は低いものの、1840年代後半には機械による量産体制を導入し、自社工場を持たないコルト社の下請け工場として1847年に1,100挺の.44口径リボルバー (コルト ウォーカー リボルバー) をコルト社に納品したことで知られています。 この機械による大量生産工法は、当時としては画期的なシステムであり、熟練工でなくても生産に従事でき、職人技を必要としませんでした。
ホイットニー社は1850年代後半から、コルト社のM1851 ネービー・モデルに対抗できる軍用拳銃の開発に取り組み、その結果として.36口径 6連発のホイットニー ネービー リボルバーを開発しました。 このリボルバーの基本設計は、レミントン社の軍用リボルバーと共通点が多く、フレームは上部にトップ・ストラップ (Top Strap) を備えた一体型のソリッド・フレーム (Solid Frame) を採用していました。 コルト社のパーカッション・リボルバーは、銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように前後で分解できる構造でしたが、ホイットニー社のリボルバーは、レミントン社製リボルバーと同様に、銃身からフレームまでを一体化することで、耐久性と精度を向上させました。 フレーム中央からグリップの端まではレミントンのコピーといってよいほど似ていました。 尚、ホイットニー ネービー リボルバーの標準的な銃身長は7 5/8インチでしたが、4〜8インチの銃身を備えた個体も少数存在します。
ホイットニー ネービー リボルバーは、製造時期によって大きく1st Modelと2nd Modelの2種類が存在します。 ホイットニー・ネービー・リボルバーの製造数は約35,500挺であり、そのうち約1,500挺が1st Model、約34,000挺が2nd Modelでした。 ホイットニー社は改良を重ねるとともに、手持ちの部品が枯渇する度に設計変更を行ったため、1st Modelには4種類、2nd Modelには5 (もしくは6) 種類のバリエーションが存在します。
1st Model
・1st Type (シリアルNo.レンジ: 概ね1〜100): 銃身に刻印が入っておらず、ローディング・レバーを備えない。 フレームは4スクリュー型。 グリップ基部の形状は角形。
・2nd Type (シリアルNo.レンジ: 概ね100〜300): ボール・タイプのキャッチを備えたローディング・レバーが追加される。
・3rd Type (シリアルNo.レンジ: 概ね301〜800): フレームが3スクリュー型。 3ピース構造のローディング・レバーを備える。
・4th Type (シリアルNo.レンジ: 概ね801〜1500): グリップ基部の形状が丸みを帯びた形状に変更される。 シリンダー後部にセーフティ・ノッチが追加される。
2nd Model
・1st Type (シリアルNo.レンジ: 概ね1〜1200): シリンダーに鷲、盾、ライオンのエングレービングが施される。 ローディング・レバーはボール・タイプのキャッチで固定。 シリンダー後部のセーフティ・ノッチは1箇所のみ。
・2nd Type (シリアルNo.レンジ: 概ね1201〜13000): シリンダー後部のセーフティ・ノッチが6箇所に増やされる。
・3rd Type (シリアルNo.レンジ: 概ね13001〜15000): ローディング・レバーがウェッジ・タイプ (コルト・タイプ) に変更。
・4th Type (シリアルNo.レンジ: 概ね15001〜25000): シリンダーの彫刻が「WHITNEYVILLE」の文字が入った盾、ライオン、鷲、海戦シーンに変更される。
・5th Type (シリアルNo.レンジ: 概ね25001〜29000): トリガー・ガードが大型化。
・6th Type (シリアルNo.レンジ: 概ね29001〜34000): ライフリングの条数が7条から5条に変更。
ホイットニー社は1862年に米国陸軍との契約を結び、1863年までに約7,602挺のリボルバーを供給しました。 また、陸軍は他の民間業者を通じてもホイットニー・リボルバーを入手し、最終的に10,000挺以上が陸軍で使用されました。 一方、海軍は1863年から1865年にかけて6,226挺を購入しました。また、2nd Modelの34,000挺のうち約50%が陸軍と海軍によって調達されました。
さらに、このリボルバーの一部は南部にも流れ、南北戦争中に使用されました。 これらの中には開戦前に購入された個体もあり、それらの多くは1861年春以前に生産された初期の2nd Modelでした。 南軍は南北戦争の勃発以後、さらに多くのホイットニー・ネービー・リボルバーを入手しましたが、これらの後期生産品は、鹵獲によって入手されたほか、ホイットニー社以外の販売業者から密かに購入することで入手されたと考えられています。 ホイットニー リボルバーが南北両軍で人気を博した理由としては、上述のようにトップ・ストラップを備えた頑丈なフレーム構造や、ウィング・ナットを回すだけでローディング・レバーとシリンダー軸を取り外せるシンプルな設計等が挙げられます。 また、スピラー & バー (Spiller & Burr) やT.W. コファー (T.W. Cofer) といった南部の銃職人が、ホイットニー ネービー リボルバーを参考にした製品を製造した事も知られています。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品の銃身上面にはに細かい文字で「E. WHITNEY N. HAVEN」のメーカー刻印がはっきりと入っています。 本品はホイットニー ネービー リボルバー 2nd Model 4th Typeに該当する品で、シリアルNo.は20468となっています。 シリンダー表面には2nd Model 4th Typeらしく、「WHITNEYVILLE」の文字が入った盾、ライオン、鷲、海戦シーンのエングレービングが良好に確認出来ます。 シリアルNo.は、銃身 (銃身下部後方)、フレーム (トリガー・ガードを取り外した部分)、シリンダー (シリンダー後部)、トリガー・ガード (裏面)、ローディング・レバー (ラマ―)、シリンダー軸、グリップ (内側両面) で全てマッチしています。 その他、銃身下部のフレームに近い部分に打刻されたシリアル No.の後方や、ローディング・レバー及びシリンダー軸を取り外す為のロック・スクリューが取り付けられたフレーム左側面には「O」の刻印が入っています。 また、フレームのトリガー・ガードを取り外した部分 (シリアルNo.と同じ箇所)、トリガー・ガード (裏面)、グリップ (右側内面) に「MZ」の刻印があります。 木製グリップ左側面下部には米国陸軍のインスペクター花押とも呼べる、イニシャルが入った刻印 (Cartouche=カートゥーシュ) が打刻されています。本品には横長の長方形の中に「WHR」と刻印されており、1862-1863年の間にWilliam H. RussellもしくはWilliam H. Robertsにより検査を受けたと考えられます。
本銃は一部にオリジナルのブルー仕上げが残っていますが、殆どは落ちており、一部に時代錆 (変色) が表れています。 しかしながら、目立った欠損や朽ち込み等は見られず、総じて良い雰囲気になっています。 真鍮製のトリガー・ガードは適度な時代が付いて味わいがあり、若干の打ち傷を除いて目立った腐食や変形等は見られません。 オリジナルの木製グリップについても、やや打ち傷や線傷の他、角の部分に僅かな欠けは見られるものの、現状大きな破損や欠損等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については良好で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーが歯切れ良く回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズかつ力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、僅かに表面錆痕が見られるものの、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 フレーム左側面のロック・スクリューを回転させる事により、ローディング・レバーは左右の遊びも比較的少なく、前方に戻した際のキャッチもしっかりと掛かります。 ローディング・レバーと一体となったシリンダー軸を前方に引き抜き、シリンダーを容易に取り外す事が可能です。 シリンダーのパーカッション・ニップルは、目立った欠けや変形等も見られず、良好な状態が保たれています。
弊社が自信を持ってお勧めできる程度、作動状態です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 ホイットニーはレミントンやコルトなどの有名ブランド品より当初からの製造数も少なく、国内に入っている数も圧倒的に少ないので各種古式拳銃を収集されている方には是非お勧めしたい逸品です。 (MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 33.5cm、銃身長: 18.8cm、口径: 0.9cm、銘文: E.WHITNEY N.HAVEN)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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