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◉US ロジャース & スペンサー アーミー・モデル パーカッション・リボルバー(登録証付古式銃、#1856) |
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価格(税込)
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お客様ご連絡中 \3,850,000 |
商品番号
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【9665】 |
英 名
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US Rogers & Spencer Army Model Percussion Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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359mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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お客様ご連絡中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ロジャース & スペンサー アーミー・モデル パーカッション・リボルバー について】
1864年11月26日に米国陸軍省 (War Department) から5,000挺の注文を受けて、ニューヨーク州ユーティカ (Utica) のロジャース & スペンサー社で製造された陸軍用拳銃です。
本モデルは1862年12月9日にオースティン・T・フリーマンがパテントを取得したリボルバーを改良して開発された管打ち式 (パーカッション式) のシングル・アクション・リボルバーで、アーミー・モデルと呼ばれる.44口径、6連発モデル以外にバリエーションは存在せず、ロジャース & スペンサー社において1864年頃から1865年頃にかけて約5,800挺製造されました。 その内、5,000挺が1865年1月から9月にかけて米国陸軍省に納入されましたが、南北戦争中に実戦に投入される事はなかったと言われています。 本銃は終戦により需要がなくなったため、その後政府の倉庫に約40年間手付かずの状態で保管されていました。 1901年に当時の大手武器商人フランシス・バナーマン (Francis Bannerman) に競売を経て一挺あたり僅か$30で払い下げられた後、一般市場向けに販売されました。
本銃の5条のライフリングが入った7.5インチのオクタゴン銃身とフレーム上部の形状は、レミントン アーミー リボルバーに非常に類似しています。 耐久性の高いレミントン アーミー リボルバーの不足を補う為に製造されただけあり、丈夫なソリッド・フレームは150年以上経った現在でも、しっかりとした重厚さがあります。 トップ・ストラップ (Top Strap) と呼ばれるフレーム上部には、「ROGERS & SPENCER」と「UTICA N.Y」の2行の刻印が入っています。 1850年代の後半にロジャース & スペンサー社はペッテンギル (Pettengill) パーカッション・リボルバーを製造しており、本アーミー・モデルは銃身とローディング・レバーを含む前半分がペッテンギル・リボルバーと同じ生産ラインで製造され、それにレミントン・タイプを改良したフレームを取付けたと言われています。(KK)(MM)
【本個体の説明】
本品のソリッド・フレームの上面には、「ROGERS & SPENCER」と「UTICA, N.Y.」の刻印がしっかりと読み取れます。 シリアル No.の「1856」は銃身、フレーム、ローディング・レバー、グリップ・フレーム、シリンダーで揃っています。 本品は全体的に表面的な時代錆や経年による褪色が表れていますが、本体の一部とトリガー・ガード、ハンマーにオリジナル・ブルーが残っています。 ローディング・レバー、ハンマー、トリガーがブルー仕上げになっていないのはオリジナルの掟通りですが許容範囲の時代錆が出ています。
本品はソリッド・フレームということもあり、造りにがたつきなどは全く見られません。 作動はハンマーを起こすとシリンダーが歯切れよく回転/作動します。 メイン・スプリングのテンションは、オリジナルのしっかりとした重さが保たれています。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、表面錆は見られず、5条のライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 シリンダーのパーカッション・ニップルについても、現状目立った変形や欠け等は見受けられません。 オイル・ステイン仕上げのウォルナット製グリップについても若干の打ち傷や角の部分の擦れを除いて、目立った破損等は見られず、取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。 その他、主要部品にはロジャース & スペンサー社のサブ・インスペクター刻印 (H,B) が入っています。 本銃は米国陸軍省からの注文があった5,000挺の内の一挺ですが、グリップの「RPB」陸軍検査官刻印はありません。 南北戦争時に、ほぼ軍用目的オンリーとして製造されたといっても過言ではない、製造数も少ない希少価値の高い品です。 弊社で把握している同型モデルは国内に5挺のみです。
本品の銃身右側面に「壬申 五八一 新治縣」の「壬申刻印」が入っています。
「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号になります。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。
本品の壬申刻印と共に入っている新治縣 (にいはりけん) とは、明治4年 (1871年) 12月25日から明治8年 (1875年) 5月7日にかけて現在の茨城県南部と千葉県東部を範囲としていた県で、県庁は土浦に置かれていました。 本品は新治縣が存在した時期と壬申刻印が打刻された時期との整合性が取れており、明治5年当時に日本国内(茨城県南部と千葉県東部)に現存していた事が証明出来る品です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 希少品を、それも最高の状態の品をコレクションに入れられている、さすが日本一の洋式銃コレクターである松本先生と納得出来ます。 現用銃と見間違うようなコンディションです。 ロジャース & スペンサーは何百挺も古式銃を扱っている弊社でも本品を含め僅か3挺目です。 今回は松本零士先生から2挺のロジャース & スペンサーが入荷しましたが、本品はお手頃な価格にはなっていますが、決して状態は悪くなくオールマッチング・シリアル No.のオリジナル性の高い品です (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 35.9cm、銃身長: 18.9cm、口径: 1.1cm、銘文: ROGER &SPENCER、備考: 1856 壬申五八一新治県)
【その他の情報】
県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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米国南北戦争中の1864年に米国陸軍省から5,000挺の注文を受けて、ニューヨーク州ユーティカのロジャース & スペンサー社で製造された大型の陸軍用拳銃です。 |
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1862年12月9日にオースティン・T・フリーマンがパテントを取得したリボルバーを改良して開発された管打ち式のシングル・アクション・リボルバーです。 |
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.5インチのオクタゴン銃身の下にペッテンギル・リボルバー型のローディング・レバーが取り付けられています。フレーム上部の形状はレミントン アーミー リボルバーに類似しています。 |
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丈夫なソリッド・フレームは150年以上経った現在でも、しっかりとした重厚さがあります。 |
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銃身右側面に「壬申 五八一 新治縣」の壬申刻印が入っています。 |
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米国南北戦争が終結し納品された銃の多くが政府の倉庫に約40年間手付かずの状態で保管されました。 その後、1901年に大手武器商人フランシス・バナーマン社が国有財産の競売を経て一般市場向けに販売しました。 |
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フレーム上部には、「ROGERS & SPENCER」と「UTICA N.Y」の2行の刻印が入っています。 |
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アーミー・モデルと呼ばれる.44口径、6連発モデル以外にバリエーションは存在しません。 |
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