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US スタール M1863 シングル・アクション アーミー リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#34871) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9657】 |
英 名
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Starr M1863 Army Single Action Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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350mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スタール M1863 シングル・アクション アーミー リボルバー について】
スタール M1863 リボルバーは、特殊なダブル・アクション式で作動するスタール M1858 リボルバーの作動方式をシングル・アクションのみに変更したモデルであり、南北戦争中の1863年から1865年にかけて北軍向けに約32,000挺が製造されました。 無骨で重厚な外観を持つ、典型的な軍用拳銃です。 尚、M1858 ネービー (.36口径) および M1858 アーミー (.44口径) の銃身長がともに6インチであったのに対し、M1863では8インチの銃身が装備されました。
ベースとなったダブル・アクション・モデルのスタール M1858は、1858年頃から1860年頃にかけて製造され、現在のダブル・アクションとシングル・アクションの中間的な特殊な構造を持ちます。 トリガーはハンマーをコックさせる役割のみを果たし、トリガー・ガード内側後部の小さなセット・トリガーを押し込む事でハンマーがリリースされます。 このセット・トリガーは、"リアル・トリガー" または "アクチュアル・トリガー" とも呼ばれます。 ダブル・アクション・モードとシングル・アクション・モード (正しくは "セルフ・コッキング・モード") の切り替えは、トリガー背面にあるラグを上下させることで可能です。 ダブル・アクション・モードでは、セルフ・コッカーの後部がリアル・トリガーを押し込むことでハンマーがリリースされ、通常のダブル・アクションのように作動します。 一方、シングル・アクション・モードでは、セルフ・コッカーを完全に引ききるとハンマーがコックされ、リアル・トリガーを押し込む事で発射されます。 この構造はスタール リボルバー特有の珍しい仕組みです。 また、一体型に見えるフレームは、シリンダー後方のサム・スクリューを外すとロックが解除され、銃身が前方に倒れる「トップ・ブレイク」方式を採用しています。 スタール M1858は管打式のため、金属薬莢の排莢機構は不要ですが、中折れと同時にシリンダーを外せる仕組みになっており、予備シリンダーと交換することで素早く射撃を再開できました。 ダブル・アクション式のスタール M1858には、.44口径の M1858 アーミーと .36口径の M1858 ネービーの2種類が存在します。 M1858 アーミーは約23,000挺が生産され、そのうち21,000挺が北軍に納入されました。 一方、M1858 ネービーは約3,000挺のみが生産され、非常に希少です。 比較として、コルト M1851 ネービーは、米国内で約21万5千挺、英国のLondon工場で約3万8千〜4万2千挺が生産され、合計約25万7千挺が製造されました。
スタール M1863 リボルバーは、複雑な構造を持つ M1858に対し、より堅牢で低コストな軍用拳銃を求める米国陸軍の要請に基づいて開発されました。 本銃は南北戦争中に米国政府から発注を受けた軍用拳銃の中で、コルト社やレミントン社製リボルバーに次ぐ生産数を誇り、大半の個体には合衆国政府の検査刻印が見られます。 総生産数約32,000挺のうち、25,000挺が米国政府の発注によるものであり、民間向け生産は極めて少数でした。 スタール M1863もM1858と同様にトップ・ブレイク構造を採用しており、シリンダーを比較的短時間で取り外すことが可能です。 しかしながら、サム・スクリューを外してシリンダーを取り外す方法は、同時期のレミントン製リボルバーに比べて手間がかかり、本銃が広く普及しなかった要因の一つと考えられます。
南北戦争終結後、多くのスタール M1863 アーミーはリム・ファイア弾仕様へと改修されました。 そのため、オリジナルの管打ち式の状態で現存する個体は非常に希少です (尚、リム・ファイア弾仕様は国内では古式銃としての登録対象外です)。
スタール M1863 アーミー リボルバーの総生産数は、ダブル・アクションの スタール M1858 アーミー (23,000挺) を上回っています。 しかしながら、海外市場においてオリジナルの管打式の状態で現存するM1863 アーミーは、M1858 アーミーよりも遥かに高価で取引されています。 (MM)(KK Updated)
【本個体の説明】
本品のロア・フレーム左側面には「STARR. ARMS. Co. NEW. YORK.」のメーカー刻印が入っており、右側面には「STARR'S PATENT JAN. 15. 1856.」のパテント刻印が確認出来ます。 ハンマーにより隠れるフレーム後部には34871のシリアルNo.が入っており、ヒンジ付近のアッパー・フレームにもマッチしたシリアルNo.が確認出来ます。 尚、シリンダーのシリアルNo.は33202となっています。 その他、銃身基部左側面やアッパー/ロア・フレーム左側面に「M」、銃身基部右側面及びシリンダーに「W」の刻印が入っています。
本品は全体に使い込まれたコンディションとなっており、銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部については、全体に仕上げが落ちて、やや時代錆や表面錆痕が表れています。 木製グリップについては、やや打ち傷や線傷が目立つものの、大きな破損や欠損等は見られず、取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
ローディング・レバーは左右にやや遊びが見られるものの、機能的には問題なく、前方に戻した際のキャッチもしっかりと掛かります。 作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックについてはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、やや表面錆は見られるものの、ライフリングは深くはっきりと確認出来ます。 シリンダーのパーカッション・ニップルについても、現状大きな変形や欠け等は見受けられません。
シングル・アクションのみのスタール M1863 アーミーは、南北戦争の騎兵拳銃コレクションには欠かせない一品ですが、国内における現存数が少ない希少品です。 軍用モデルらしい質実剛健な作りが魅力の、弊社一押しの逸品です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺で、スタール・リボルバーはやはりダブルとシングル・アクションの両方ともお持ちでした。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 35.0cm、銃身長: 19.8cm、口径: 1.1cm、銘文: STARR ARMSCO. NEW YORK)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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