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US ボルカニック No.2 ネービー ピストル 8” 銃身 (登録証付古式銃、#114) new
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価格(税込)
 \14,300,000
商品番号
 【9651】
英  名
 US Volcanic Repeating Arms No.2 Navy Pistol, 8 in. Barrel
種  類
 古式銃(登録証付)、レバー・アクション、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品
国  名
 アメリカ合衆国
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 382mm
口  径
 10mm
装 弾 数
 10発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ボルカニック No.2 ネービー ピストル について】
米国のボルカニック・リピーティング・アームズ社 (Volcanic Repeating Arms Company) が製造した、ロケット・ボールと呼ばれる弾薬を使用する、レバー・アクション式の連発拳銃です。
1848年に米国の機械工ウォルター・ハント (Walter Hunt) はロケット・ボールと呼ばれる新たな弾薬を発明しましたが、これは鉛弾頭の後部に火薬を充填し、外部の点火装置により発射する仕組みでした。この方式は、従来の火器が弾丸、火薬、雷管等を個別に装填する必要があったのに対して、装填操作を簡易化できたものの、威力が不足しており、信頼性にも欠けるものでした。しかしながら、米国において実用可能な一体型カートリッジの概念を初めて生み出したという点においては画期的な試みでした。ハントはこのロケット・ボール弾薬を使用する連発式小銃の設計を特許として申請し、その後ルイス・ジェニングス (Lewis Jennings) がさらに改良を加え、ヴォリション連発ライフル (Volition Repeating Rifle) として発展させました。 その特許権はジョージ・アロースミスに譲渡された後、最終的にニューヨークの金物商コートランド・パーマー (Courtland Palmer) へ売却されました。
1850年にパーマーは、ハントが開発したロケット・ボール弾薬を使用し、ジェニングスが開発した構造を備えたライフルの製造契約をバーモント州ウィンザーのロビンス & ローレンス (Robbins and Lawrence) 社と結びました。 ロビンス & ローレンス社では、ホーレス・スミス (Horace Smith)、ダニエル・ウェッソン (Daniel Wesson)、そしてベンジャミン・タイラー・ヘンリー (Benjamin Tyler Henry) がジェニングス・ライフルの改良プロジェクトに携わる事となりました。 彼らはジェニングスが設計したライフルの最大の課題が弾薬にあると考え、その改良に取り組むと同時に、連発式レバー・アクション・ライフルの基本設計の開発にも力を注ぎました。 その結果、スミス・ジェニングス・ライフルと呼ばれるライフルが誕生しましたが、その複雑な機構と、依然として非力なウォルター・ハントのロケット・ボール弾薬が原因で、商業的な成功には至りませんでした。
1852年にロビンス & ローレンス社との契約が終了すると、コートランド・パーマーは事業から撤退しましたが、スミスとウェッソンはさらに2年間にわたって弾薬と銃器の改良に取り組み、その成果として、改良された一体型弾薬とトグル・リンク機構を採用した連発銃の設計に関して1854年に2つの特許を取得しました。 このトグル・リンク機構は、後のボルカニック銃、ヘンリー銃、そして初期のウィンチェスター銃の基本構造となりました。
その後、1854年にはコートランド・パーマーが資金を提供し、ジェニングスとハントの特許を所有する形で、スミス & ウェッソンの名を冠した最初の会社が誕生しました。 この会社はわずか1年しか存続しませんでしたが、1854年から1855年にかけて、レバー・アクションおよびトグル・リンク機構を備えた初期の銃を約1,700挺製造しました。 その内訳としては、小型フレームの.31口径ピストル、大型フレームの.41口径ピストル、そして数挺のみ.50口径のライフルが含まれていました。 スミス & ウェッソン社が製造したこれらの連発銃は、雑誌「Scientific American」のレビューで「火山の噴火のような連射速度」と評されたことから、「ボルカニック (Volcanic)」という愛称で呼ばれるようになりました。
ボルカニック ピストルは、撃鉄を起こした後、本体の下部にあるレバーを下方に操作すると、ボルトが後退し、カートリッジ・リフター(エレベーター)が上昇しました。 同じレバー・アクション式のカービンやライフルでは、長いレバーを用いることで撃鉄を確実に起こすことができましたが、ピストル・サイズの短いレバーの力では、撃鉄を確実に起こすことができませんでした。 レバーを上方に戻すと、ボルトが前進して閉鎖し、新しい弾薬がリフターから薬室へ押し込まれると同時に、リフターは本体下部に戻ります。 さらに、銃身下部に設けられた弾倉チューブから、新しい弾薬を受け取る準備が整いました。 弾倉チューブ内にはスプリングが内蔵されており、フォロワーが新しい弾薬をカートリッジ・リフターへと押し込みました。 弾倉チューブへの装填時には、フォロワーを銃口側にスライドさせ、弾倉チューブ先端の分割部分を超えるまで移動させます。 その後、チューブの前部を右方向に約45度回転させることで、弾倉チューブ前部が開き、弾薬の装填や排出が可能になります。 弾薬をチューブに装填した後、弾倉の前部を回転させて元の位置に戻し、フォロワーを解放すると装填操作が完了します。
スミス & ウェッソン社は、独自に特許を取得した新型弾薬ではなく、ハントのロケット・ボールの改良型を使用していました。 この弾薬は、外部の点火装置を必要としない形に改良されていましたが、根本的な性能向上には至らず、依然として課題を抱えていました。
まもなくスミス & ウェッソン社は経営難に陥り、同社は資産をコネチカット州ニューヘイブンのシャツ製造業者であったオリバー・ウィンチェスターを含む投資グループに売却しました。 しかしながら、スミスとウェッソンらは会社に残り、引き続き業務に関与しました。 この投資グループは1855年7月にボルカニック・リピーティング・アームズ社を設立し、当初はスミス & ウェッソン社の在庫部品を使用した.31口径のレバー・アクション式ピストルの組み立てを行っていました。
その後、同社は真鍮製フレームを備えたレバー・アクション式のネービー ピストルを製造するようになりました。 このピストルは.41口径で、6インチおよび8インチの銃身のモデルが存在し、それぞれNo.1 (ベルト・モデル) およびNo.2 (ホルスター・モデル) として区別されていました。 弾倉チューブの装弾数は、6インチのベルト・モデルが8発、8インチ銃身のホルスター・モデルが10発となっていました。 また、16インチの銃身と着脱式のショルダー・ストックを備えたレバー・アクション式のピストル・カービン (No.3) も製造されました。 これらのピストルおよびピストル・カービンは、同じシリアルNo.の範囲内で製造されました。
1857年、ボルカニック・リピーティング・アームズ社は破産を宣言し、事業を終了しました。 この時点でスミス & ウェッソンは独自の道を歩み始め、間もなくリム・ファイア式の金属薬莢を使用した新型弾薬の特許を取得しました。 そして、ローリン・ホワイトによる貫通式シリンダーの特許を購入し、スミス & ウェッソン No.1 リボルバーを製造するようになりました。
ボルカニック社の残された資産はオリバー・ウィンチェスターに引き継がれ、1857年5月1日にニューへブン・アームズ社(New Haven Arms Company)が設立されました。 ウィンチェスターはベンジャミン・タイラー・ヘンリーを工場の責任者として雇用し、ウィンチェスターの指揮のもと、ヘンリーが工場と労働者の管理を行うこととなりました。
ニューへブン・アームズ社が製造したボルカニック連発銃には.31口径のNo.1及び.41口径のNo.2という2種類の口径のモデルがラインナップされ、フレーム・サイズも2種類存在しました。 .31口径モデル (No.1) は3 1/2インチのポケット・ピストルと6インチのターゲット・ピストル、.41口径モデル (No.2) は6インチまたは8インチのネービー・ピストルが製造されました。 また、.41口径モデルとしては、他にも16インチ、21インチ、25インチの銃身を備えたカービン・モデルが製造されました。 これらすべてのモデルについて、無地の真鍮製フレームに加えて、追加料金を支払うことで鍍金や彫刻が施されたフレームも選択可能でした。 その後数年間で、ニューへブン・アームズ社は合計3,370挺のピストルおよびカービンを製造しました。 なお、銃のシリアルNo.はモデルごとの区別はなく、製造順に連続して割り振られていました。
ボルカニック連発銃は、銃器開発史および米国における連発銃の発展において、極めて重要な存在です。 (KK)

【本個体の説明】
本品はボルカニック・リピーティング・アームズ社が製造した.41口径のネービー ピストルで、No.2と呼ばれる8インチ銃身を備えたモデルです。 銃身上面には一部薄くなっていますが「THE VOLCANIC REPEATING ARMS CO. NEW HAVEN CONN.」の刻印が確認出来ます。 同じく銃身上面に打刻された「PATENT FEB. 14. 1854」のパテント刻印は、「PATENT」部分を除いて薄くなっており、非常に判読が難しくなっています。 本体下部のリング・レバー右側面にはシリアルNo.114が打刻されています。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身やリング・レバーといった鉄部は全体にやや打ち傷や経年による褪色、時代錆の他、若干の表面錆痕が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のフレームについても、適度な時代が付いており、若干の打ち傷を除いて目立った腐食や変形等は見られず、コンディションは比較的良好です。 オリジナルの木製グリップについては、やや打ち傷や線傷の他、グリップ下部に僅かにヘアライン・クラックが見られるものの、強度的には影響のないレベルのもので、グリップ・フレームへの取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のフル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック状態でリング・レバーを操作すると、カートリッジ・リフター(エレベーター)が上下するとともに、ボルトが前後します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 弾倉チューブ操作についても問題なく、フォロワーを銃口側に完全にスライドさせた状態で弾倉前部を回転させると、弾倉チューブ前部が開きます。 銃身内には錆等も殆ど見られず、ライフリングが深くはっきりと確認出来ます。

【壬申刻印について】
本品の銃身基部左側面には「山口縣壬申五三六」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は「山口縣壬申五三六」の刻印が入っている事から、明治5年に山口県に届け出が行われた品である事が判ります。

本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 アメリカ本国でも希少価値の高いボルカニック ピストルまで所蔵されていたというのには驚きです。 日本でも知名度は非常に高い品ですが、国内の博物館にも収蔵品はないと思われます。 (KK)(MM)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 38.2cm、銃身長: 17.9cm、口径: 1.0cm、銘文: REPEATING ARMS CO PATENT NEW HAVEN CONN 備考: 山口縣壬申五三六)

【その他の情報】
平成7年3月14日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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