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【TKS/O】和製 國友製 コルト型リボルビング マスケット (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 江州國友勝兵衛能当) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9628】 |
英 名
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Japanese Percussion Revolving Musket made by KUNITOMO |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、【TK】、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,153mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【和製 國友製 コルト型リボルビング マスケット (在銘: 江州國友勝兵衛能当) について】
本品は、国内に二挺しか現存していないと思われる、日本製のリボルビング・マスケット (回転弾倉滑腔式小銃) です。本品は在銘品で、床尾板 (バット・プレート) とローディング・レバーの二か所に「江州國友勝兵衛能当」の銘が刻まれています。 コルト型のフレームを模した機関部に、コルト・ネービー型の長い八角銃身 (オクタゴン・バレル) と独自のバット・ストックを組み合わせた、非常に珍しい品です。 口径は実測14,7mm (約.58口径) で、銃身はライフリング (施条) が当初から施されていないスムース・ボアとなっています。 装弾数は6発で、シリンダー後部には漢字で「一」から「六」までの数字が彫られています。 和製らしく銃口部には火縄銃のような八角柑子を備えており、フロント・サイト及びリア・サイトについても、火縄銃と同じ目当が付いています。
幕末に雷管式銃砲が欧米から輸入されるようになってから、国内でもさまざまな構造の「ドンドル銃」と呼ばれる単発短銃が作られました。 しかしながら、回転式連発銃であるリボルバーの製造は極一部の鉄砲鍛冶にしかできず、現存するものはほとんどありません。 また、和製リボルバーは少ないながらも、その多くは博物館や有名な個人蒐集家の収蔵品になっていました。 さらに、リボルビング・マスケットは製造がより困難であり、従来の火縄銃の製作技術とは全く異なるため、模作されることは殆どありませんでした。
本品は手作業で製造できるレベルの工作技術ではなく、おそらく欧米の銃器製造機器を用いて作られたものと思われます。 安政5年 (1858年) には佐賀藩がオランダから銃砲製造機械を輸入しているため、技術的には1858年以降に製造された可能性が考えられます。 また、1865年に米国南北戦争が終結すると、その余剰火器が世界中に流通し、日本にも米国から最新兵器が輸入され始めました。 1865年以降に日本で模作する必要性があったかどうかは疑問です。 以上のことから、本品の様な最新型の洋式兵器を積極的に国産化しようとする動きがあったのは、1858年頃から1865年頃ではないかと考えられます。
*国内に現存するもう一挺のリボルビング・マスケットは、千葉県の「国立歴史民俗博物館」に収蔵されているコルト・ドラグーンを参考に作られたと考えられる「和製リボルバー式騎兵銃」です。
【和製 國友製 コルト型リボルビング マスケット (在銘: 江州國友勝兵衛能当) について】
本品は、国内に二挺しか現存していないと思われる、日本製のリボルビング・マスケット (回転弾倉滑腔式小銃) です。コルト型のフレームを模した機関部に、コルト・ネービー型の長い八角銃身 (オクタゴン・バレル) と独自のバット・ストックを組み合わせた、非常に珍しい品です。 口径は実測14,7mm (約.58口径) で、銃身はライフリング (施条) が当初から施されていないスムース・ボアとなっています。 装弾数は6発で、シリンダー後部には漢数字により「一」から「六」までの数字が彫られています。 和製らしく銃口部には火縄銃のような八角柑子を備えており、フロント・サイト及びリア・サイトについては、火縄銃の先目当及び元目当と同様の形状で、元目当は筋割となっています。 ローディング・レバーのキャッチ前方及びバット・ストック下部には真鍮製のスリング・スイベル (負革止) が取り付けられています。
幕末に雷管式銃砲が欧米から輸入されるようになってから、国内でもさまざまな構造の「ドンドル銃」と呼ばれる単発短銃が作られました。 しかしながら、リボルバーの製造はごく一部の鉄砲鍛冶にしかできず、現存するものはほとんどありません。 また、和製リボルバーの多くは博物館や有名な個人収蔵品としてしか確認されていません。 さらに、リボルビング・マスケットは製造がより困難であり、従来の火縄銃の製作技術とは全く異なるため、模作されることはほとんどありませんでした。
国内に現存するリボルビング・マスケットは、千葉県の「国立歴史民俗博物館」に収蔵されているコルト・ドラグーンを参考に作られたと考えられる「和製リボルバー式騎兵銃」一挺と本品の二挺だけと思われます。
幕末の嘉永7年 (1854年) のペリー来航の際、20挺 (挺数については諸説あり) のコルト製リボルバーが献上された記録があります。 また、江戸後期から幕末にかけて活躍した漢学者・大槻盤渓 (おおつき ばんけい) が、ペリー来航の様子を詳細に描いた絵巻『金海奇観 (きんかいきかん)』が現存しています。 その絵巻には、ペリーが乗ってきた船の図とともに、コルト M1851 ネービー・リボルバー初期生産型 (シリアルNo.8367) が緻密に描かれており、このことから1854年にはすでにコルト型リボルバーが日本に伝わっていたことは間違いありません。
しかしながら、1865年に米国南北戦争が終結し、その余剰兵器が日本に輸出されるようになってからは、日本国内でコルト型リボルバーを模作する意義はほとんどなくなりました。 そのような状況下においても、ごく少数ながらリボルビング・マスケットの国産化が試みられました。 本品のように、リボルビング・マスケットの最大の特徴であるバット・ストックの外周を鉄製の補強板で囲うといった精巧な造りが施されており、単なる模作にとどまらず、江戸時代の職人の技術力を示す独自の工夫が凝らされています。 また、ローディング・レバーのキャッチについても、コルト型とは異なる独自形状となっています。
コルト社のネービー・モデルが日本にもたらされたのは嘉永6年 (1853年) とされているため、本品の製造年代は早くとも1853年以降、遅くとも明治維新の慶応4年 (1868年) の間と考えられます。 現物を確認する限り、手作業で製造できるレベルのものではなく、おそらく欧米の銃器製造機器を用いて作られたものと思われます。 安政5年 (1858年) には佐賀藩がオランダから銃砲製造機械を輸入しているため、技術的には1858年頃に製造された可能性が考えられます。 また、1865年に南北戦争が終結すると、その余剰火器が世界中に流通し、日本にも輸入されました。 その中には「M1855 サイド・ハンマー・リボルビング・ライフル」も含まれていたと推測されるため、1865年以降に日本で模作する必要性があったかどうかは疑問です。 以上のことから、洋式兵器を積極的に国産化しようとする動きがあったのは、1858年頃から1865年頃ではないかと考えられます。
本品は在銘品であり、床尾板 (バット・プレート) とローディング・レバーの二か所に「江州國友勝兵衛能当」との銘が刻まれています。 「國友勝兵衛能当」は、江州国友 (現在の滋賀県長浜市国友町) の鉄砲鍛冶であり、『全国鉄砲鍛冶銘鑑』P.97および『全国鉄砲鍛冶銘地域別分類』P.91にも掲載されています。
「江州國友勝兵衛能当」という銘は非常に興味深いものです。 国友鍛冶職人の中で名人と称された者には、「重当 (旧字: 重當。 弾が『重ねて当たる』の意)」の銘を使用することが許されていました。 しかし、藤兵衛家の名人のみ、「能当 (旧字: 能當。 『よく当たる』の意)」の銘を用いることができました。 気砲の作成で有名な「藤兵衛能當 (当)」もその一人です。
本品の作者は「國友勝兵衛家」に属していながら「能當 (当)」を名乗っており、これは幕末という時代の転換期における特例だったのではないでしょうか。 何より、これほどの品を模作することができたのは、「勝兵衛能当」が相当な技量の持ち主であったことを示していると言えるでしょう。
【本個体の説明】
本品は希少価値から考えると説明が不要なほど完全な品です。 未使用とは云えませんが、許容範囲内の小傷等が散見される程度です。
銃身については全体にやや経年による褪色や時代錆が表れているものの、朽ち込み等は見られず、総じてしっかりとした状態が保たれています。 シリンダーやフレーム、バット・ストック外周を覆う補強板についてはブルー仕上げが施されており、こちらも若干の打ち傷や擦れの他、一部に表面錆痕が見られる他は、目立った欠損等は見られず、コンディションは概ね良好です。 木製バット・ストックは両側面の頬当て部分にはチーク・ピースとしての張り出しが設けられており、右側面後部には「296」の番号が打刻されています。 バット・ストックについては、やや打ち傷や線傷の他、角の部分に僅かな欠けが見られるものの、現状目立った破損等は見られず、オリジナルの艶のある仕上げも良好に残っています。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 ローディング・レバーは左右の遊びも比較的少なく、機能的にも正常で、前方に折り畳んだ際のキャッチもしっかりと掛かります。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も殆ど見られません。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、現状目立った欠けや変形等は見受けられません。
澤田平氏著「日本の古銃」のP.184に「管打式国産リボルビングカービン 銘 江州國友勝兵衛能当)」として掲載されている書載品です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 コルト型 リボルビング マスケットは国内で僅か2挺しか確認されていない、博物館級の希少品です。 (MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 115.3cm、銃身長: 71.6cm、口径: 1.5cm、銘文: 江州國友勝兵衛能当)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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