 |
|
|
|
 |
火縄銃 上州十匁馬上筒 雲龍図金象嵌 (登録証付古式銃、在銘: 上州住○儀左衛門重 [以下不明]) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
表示製作中 \880,000 |
商品番号
|
【9619】 |
英 名
|
Japanese Matchlock Cavalry Pistol with heavy barrel |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、火縄銃地方鉄砲鍛冶 |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
481mm |
口 径
|
20mm (実測19.8mm) |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
表示製作中 |
画像について
|
画像は現物とは異なります。 |
コメント
|
【上州十一匁馬上筒 雲龍図金象嵌 (在銘: 上州住○儀左衛門重について】
非常に太くて重たく、金象嵌龍図が入った特徴の多い馬上筒です。 馬上筒は馬の上から片手で射撃が出来るようにした火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、国内では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が481mm、全長が275mmと馬上筒としては長さはそれほどではありませんが、銃身が中筒のように太い品です。重量が◯◯kgと非常に重く、口径は19.8mm (約十一匁) と中筒の口径になっています。片手で射撃するのは不可能で、このような形状の馬上筒を使いこなすのは余程の砲術に長けた武士と思います。
本品は馬上筒としては非常に珍しい中筒ならぬ大筒をスケール・ダウンさせた形状の品です。馬上筒以外の用途もあったのでしょうか、将来的な研究が楽しみな一挺です。
本品は上州=上野国 (こうずけのくに: 現在の群馬県) の鉄砲鍛治によって製作された品と思われます。銃身の「上州住○儀左衛門重 [以下不明]」と銘が切られており、〇の部分は「七」ではないかと推測されます。 「○儀左衛門重」の銘は現時点では「全国鉄砲鍛冶銘鑑」では見つけられていません。
本品の筒 (銃身) は鉄味の良い八角銃身(オクタゴン・バレル)です。寸の詰まった丸柑子で、柑子の後ろから約13mmが「丸銃身」になっており、筋立された玉縁(化粧飾りの輪)があり、その後ろに八角柑子の凝った装飾が施されています。先目当は元目当ての「片袖」に近い形状で上部に銀の粒で照星になっています。元目当 (照門) はかなり大きな「透しのバリエーション」になっています。 筒 (銃身) は二ヶ所の目釘により銃床に固定されます。 台 (銃床) の中央部には長方形の飾金具で囲まれた腕貫穴(うでぬきあな)が設けられています。 台カブの後端は「象の鼻」ではありませんが、くるりと回った特殊な形状です。 しかしながら、グリッピングするには非常に握りやすい形状です。火縄通しの穴があります。 全長こそ馬上筒のサイズですが、作りは中筒と同じです。 頬付けではなく左手を先台に添えた両手撃ちの仕様です。 そのため全体にずんぐりとした形状になっています。カラクリはカニ目無き内カラクリで、カラクリ内部は非常に健全です。矢倉鋲は必要としない造りで、矢倉鋲頭に近い場所に立体的な菊花の飾金具が付いています。 台カブの下面の矢倉鋲裏座に近い場所に火縄消の穴があります。 この場所に火縄消の穴があるのは珍しいです。用心金は元から付いていません。目釘穴や台カブ裏の鋲穴の飾り金具は全て蛇の目になっています。 また幅広の狭い胴金(幅12mm)の下部に小さな丸環が付けられているのも珍しいです。 火挟は鉄錆地で、地板、火蓋、胴金、雨覆といった金属部はとても作域の良い丁寧な仕事をした真鍮製となっています。引金には「舌形」で引金の穴の飾り金具は長方形です。 雨覆は煙返しによって銃身に取り付けられています。 真鍮製の芝引金は後部が剣先形になっており、台カブの曲面あわせて綺麗に曲がった特殊な形状です。
銃身上部には上手な雲龍図が金象嵌で描かれています。
馬上筒は文字通り乗馬した侍が使用した品です。 足軽が使用した軍用筒や標的射撃、狩猟用の火縄銃とは異なり、馬上筒は武士が使用した兵器の中でも遥かに珍しく、欧米の将校用ピストルよりも希少価性の高い品です。本品は上野国の鉄砲鍛冶が作った優品です。(MM)
【本個体の説明】
本品の筒(銃身)を含む鉄部は時代黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身は大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 雲龍図の金象嵌もしっかりと残っています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は二ヵ所とも一致しています。
台 (銃床) については、比較的暗い色合い作りです。経年使用の小傷や擦れが見られるものの、現状比較的しっかりとした強度も十分保たれています。 台の内部に先台の右側面を修理した痕が見られます。 鋲裏座金等の金具についても欠品は見られず、総じてしっかりとした強度が保たれています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、引金といった真鍮部分についても、目立った傷等は見られず、良い時代色が付いています。先台下部には背割が入っています。
火蓋の開閉は問題なく行う事が可能です。 尾栓は現状では固着していますが、抜けそうです。真面目で大きな尾栓が付いています。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 カラクリの火挟を起こすとロックが掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 本歌の木製のカルカ (さく杖) です。中筒の仕様を短寸にした高級な品です。 松本零士先生収蔵品らしい珍しい品です。(MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、長さ: 27.5cm、口径: 2.0cm、目くぎ穴: 2個、銘文: 上州住○信左衛門重 [以下不明])
【その他の情報】
昭和39年11月30日に徳島県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。漫画家家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |