 |
|
|
|
 |
火縄銃 堺三匁馬上筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 摂州住松本九左衛門重正 [花押]) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
\715,000 |
商品番号
|
【9617】 |
英 名
|
Japanese Matchlock Cavalry Pistol、SAKAI style |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品 |
国 名
|
日本 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
556mm |
口 径
|
15mm (実測12.7mm) |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
限定1品 |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【火縄銃 堺三匁馬上筒 (在銘: 摂州住松本九左衛門重正 [花押]) について】
本品は馬の上から片手で射撃が出来るようにした短い火縄銃です。 洋式銃ではピストルとカービンの中間に相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が556約mm、銃身長が366mmと馬上筒の中でもかなり大振りの品で、筒の太さに対して口径は三匁五分(実測約12.7mm)と相応です。 片手で射撃するには相当の技量が必要だった思われます。
本品は在銘品で、銃身下面には「摂州住松本九左衛門重正 [花押]」の銘が入っています。 松本九左衛門(まつもと きゅうさえもん)は摂州堺の鉄砲鍛冶の一門で
名鑑には記載がありませんが、「松本家」の殆どは全国鉄砲鍛冶銘鑑P.273からP.275に「摂州堺の鉄砲鍛冶」として記載されています。
本品の筒 (銃身) は鉄味の良い丸銃身(ラウンド・バレル)で、上面のみ一段高く平坦となった「表一角」と呼ばれる形状となっています。やや寸の詰まった丸柑子で、柑子の後ろから約25mmが「表一角」になっており、帯に二本の溝が彫られた玉縁(化粧飾りの輪)があり、その後ろから「表一角」が始まります。先目当 (照星) は西洋の影響を受けた様な薄い変形山形で側面に小穴が開いています。元目当 (照門) は「筋割」になっています。 筒 (銃身) は二ヶ所の目釘により銃床に固定されます。 台 (銃床) の前部には楕円形の飾金具で囲まれた腕貫穴(うでぬきあな)が設けられています。 台カブの左側面に火縄消の穴があります。 全長こそ馬上筒のサイズですが、作りは細筒ち同じです。 しかしながら、細筒を切り詰めた改造品ではなく、形状や細工、飾りは細筒と同じでも胴金から後ろが約17.7cmと、平均的な細筒が約30cm弱である事から、長さの違いは明白です。頬付けではなく片手撃ちの仕様です。 そのため全体を引き締まった形状になっています。カラクリは外カラクリで、カニ目隠しは「半菊花紋」、同じく矢倉鋲裏座、用心金前部基部、目釘穴、、台カブ裏の鋲穴の飾り(三ヶ所)の全てが菊花紋になっています。 また幅広の胴金(幅17mm)の後ろの胴金飾金は欄干(らんかん)形で植物を意匠化した彫刻が入っています。地板、火蓋、弾金、用心金、胴金といった金属部は真鍮製となっており、引金には「釣鐘形」で引金の穴の飾り金具は凝った「松皮菱紋」です。 雨覆は凝った節が付いた楔により銃身に取り付けられています。 真鍮製の芝引金は後部が剣先形になっており、上部がかなり細長い形状です。
馬上筒は文字通り乗馬した侍が使用した品です。 足軽が使用した軍用筒や標的射撃、狩猟用の火縄銃とは異なり、馬上筒は武士が使用した兵器の中でも遥かに珍しく、欧米の将校用ピストルよりも希少価性の高い品です。本品は堺の鉄砲鍛冶が作った優品です。(MM)
【本個体の説明】
本品の筒(銃身)を含む鉄部は時代黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身は大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は二ヵ所とも一致しています。
台 (銃床) については、比較的明るい色合いが上手な作りです。経年使用の小傷や擦れが見られるものの、現状比較的しっかりとした強度も十分保たれています。 鋲裏座金等の金具についても欠品は見られず、総じてしっかりとした強度が保たれています。 カラクリの地板や火挟、弾金、胴金、雨覆、火蓋、引金といった真鍮部分についても、目立った傷等は見られず、一旦は磨かれていますが、ほど良い時代色が付いています。先台下部には背割が入っています。
火蓋の開閉は問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓は現状では固着していますが、抜けそうです。カラクリの火挟を起こすとロックが掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 木製のカルカ (さく杖) です。細筒の仕様を伝承した高級な品です。 松本零士先生収蔵品らしい真面目な優品です。在銘品である事も嬉しい一挺です。(MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 55.6cm、銃身長: 36.6cm、口径: 1.5cm、銘文: 摂州住松本九左衛門重正 [花押])
【その他の情報】
平成13年1月29日に京都府教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |