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火縄銃 関流三匁五分国友馬上筒 「代」金象嵌 二挺揃で286万円(税込) (登録証付、在銘: 江州國友丹波大掾宗俊)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【9615】
英  名
 A pair of Japanese Matchlock Cavalry Pistol, SEKI Style
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、✕、松本零士先生旧蔵品
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 505mm
口  径
 13mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 はじめに

 皆様は馬に乗った侍の足元に注目されたことはありますか。
乗馬する際に足を乗せる道具を鐙と呼びます。鐙のルーツは紀元前に遡ると言われ、古代から現代まで世界各地で使用されています。鐙の形には様々な種類がありますが、そのほとんどが輪っか形や輪っかから派生した形状です。ここでまず西部劇の乗馬シーンを思い浮かべてみてください。テンガロンハットを被ったカウボーイ、足元はギザギザした歯車(拍車と呼ばれる道具)の付いたウエスタンブーツ、革製の鐙に掛けた足で馬のお腹を蹴って走り出す、そんな映像が浮かんでくるのではないでしょうか。続いて日本の時代劇。侍が馬を走らせる際に足元を映す、そのいったシーンを思い出すことはできますか。私見ではございますが時代劇では鐙に掛けた足元が描写されることは少ないように思います。
 それでは日本の鐙はどのような形なのでしょうか? 意外と知られていないことですが、日本の鐙は世界に類を見ない唯一無二の形状です。本書をご覧なっていただき、その違い、成り立ち、そこに施された芸術を楽しんでいただければ幸いです。 【火縄銃 関流三匁五分国友馬上筒 「代」金象嵌 二挺揃 (在銘: 江州國友丹波大掾宗俊)について】
独特の形状をした珍しい関流の馬上筒です。 関流自体の現存数も少ない上に、更に少ない馬上筒は一体何挺が日本に現存しているのでしょうか? 国内にある関流馬上筒で本品のようなペアの優品は十指に満たないと思われます。本品と【9616】の二挺揃での販売(税別260万円)です。

関流の開祖は上杉家の家臣であった関之信 (関八左衛門) が霞流砲術の奥義を極め、寛永期 (1624〜1644) に関流を称して分家し、現在の千葉県にあった土浦藩の砲術の流派です。 関之信は久留里藩主の土屋氏に仕えました。 後に常陸国土浦と江戸で伝承されます。 二代軍兵衛家は土浦藩の鉄砲指南をしていましたが、他藩の藩士にも指南し、門人の中には他藩の大名もいました。

関流の特徴は何と言っても長く台尻まで伸びた鉄製の「猿渡 (サルワタリ)」と呼ばれる用心金 (トリガー・ガード) で、これは関流の基になった霞流の流れを伝承しています。 また、筒が肉厚で重量があり丈夫な作りである点についても共通しています。 銃身には基本的には柑子は設けられていません。胴輪と呼ばれる真鍮製の環帯と尾栓と猿渡を留めるネジによって銃床に固定されています。 また、鉄製のカルカ (さく杖) が付属するのも特徴となっています。先台前方に楕円形の真鍮製の飾金具で囲まれた小さな腕貫穴 (うでぬきあな) が設けられています。 銃床は全体に装飾の殆ど無い比較的質実剛健な作りとなっていますが、先台の下部の中央約10cmの部分の角を見事な形で大きく面取りしてあります。 鉄製の火挟、猿渡、カルカに唐草模様の片切彫に金象嵌を施してある凝った贅沢な品です。 尚、関流には霞流とは異なり、台尻部に輪足穴 (わそくあな) と呼ばれる穴が設けられていますので、先台の腕貫穴からスリングのように紐を通したと思われます。 また細部が霞流と異なります。このような独自の仕様を持つ関流は全国に広まり、江州の国友やその技術を受け継いだ鉄砲鍛冶にも特注・製作されました。本品は在銘で国友の鉄砲鍛冶の作品です。

本品は江州=近江国 (おうみのくに: 現在の滋賀県) で製作された品で、銃身には「江州國友丹波大掾宗俊」と銘が切られています。 「丹波大掾宗俊」の銘自体は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」のP.131に、全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」のP.119に記載されています。 「江州國友丹波大掾」と名乗ったのは「宗俊」と「康俊」の二人だけで、どちらも「江州」と銘を切った國友の鉄砲鍛冶です。 江州は堺と並んで鉄砲の生産が盛んな地域で、国友の鉄砲鍛治は江州を代表する鉄砲鍛冶の家系です。 「江州國友丹波大掾宗俊」の銘は堂々と切っており真正品であることは間違いありません。

本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった形状の丸銃身で、銃身の上部だけ平らになった「表一角」丸銃身と呼ばれるものです。 銃身前部の銃口から少し後ろの僅かに括れた最も細い部分の外径は22.5mmで、後部の最も太い部分の外径は約31.2mmになっています。 銃口部には柑子が設けられおらず、重量があり肉厚な作りの関流らしい出来となっています。 先目当は後部に切れ込みを入れた、前部を斜めに落とした杉形、元目当は筋割となっています。雨覆は煙返しで固定されています。 カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、地板の表面に「判読困難」な刻印が入っておr、うらには「𠄡十八レ(𠄡は五の略字)」の文字が刻まれています。火蓋。 銃身の銘部分の横にも「𠄡十八レ(𠄡は五の略字)」の文字が入っており、尾栓の「五十三」の数字と全て一致しています。関流らしい鉄製の唐草文様金象嵌入りの猿渡の用心金が設けられています。 引金についても特徴的な滑り止めの縄目が施された「茄形」で、引金の取付方法も関流独特の引金と一体型になった長方形の部品が付いた構造です。

馬上筒とは馬の上から射撃が出来るようにした1m以下の火縄銃です。 片手で射撃できる小型の銃を短筒、明治期に騎兵銃と呼ばれる両手で射撃する銃も広義では馬上筒に含まれます。 洋式銃では前者をピストル、後者をカービンに相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味の総称で「馬上筒」と呼ばれました。 馬上筒は乗馬が許された士分以上が持つ私物の武器で、基本的には出来の良い注文品です。(MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体にブラウン・パティーナと呼ばれる薄い時代錆が見受けられますが、全体としてはしっかりとした状態が保たれており、古式銃とすれば良い状態と言えるでしょう。 銃身は関流の掟通り目釘穴は無く幅広の胴締だけで固定される構造となっています。
鉄錆地仕上げの猿渡は幅が後部になるにつれ狭くなっており、その下部表面は筋立てされたセンスの良い物です。猿渡全体に唐草文様金象嵌が入っています。猿渡の前方の取付基部は鉄製の十字頭のネジになっている掟通りの品です。
台木 (銃床) はオリジナルの暗めの艶が残った状態です。 火挟は唐草文様金象嵌が入りの鉄製ですが、カラクリの地板、弾金、胴金といった真鍮部品についても、目立った腐食などは見受けられず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態でのロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 猿渡前方のネジが入る雌螺子が切られた尾栓も容易に着脱可能で真面目な品が付いています。銃身内部は綺麗です。 オリジナルの唐草文様金象嵌が入った鉄製のカルカ (さく杖) が付属致します。 本品は関流の掟に沿って作られた馬上筒の逸品で関流らしいしっかりとした作りの品です。 希少価値が高い上に、二挺揃いと最高の条件が揃った弊社一押しのお品です。(MM)

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 50.5cm、銃身長: 30.4cm、口径: 1.3cm、銘文: 江州國友丹波大掾宗俊)

【その他の情報】
県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。 

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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