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US 上下二連 管打式 コンビネーション・ガン (R & W. C. Biddle社刻印、銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\1,870,000 |
商品番号
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【9594】 |
英 名
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US Over & Under Percussion Percussion Combination Gun |
種 類
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古式銃(登録証付)、水平二連&三連銃、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,202mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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2発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【上下二連 管打式 コンビネーション・ガン (R & W. C. Biddle社刻印) について】
本品は米国のペンシルベニア・ライフル (ケンタッキー・ライフル) に似た形状で、銃身が上下二連式に配置されており、一方がオクタゴン (八角)・バレル、もう一方がハーフ・オクタゴン・バレルと呼ばれる前半部がラウンド形状で後半部がオクタゴン形状となった銃身が組み合わされています。 銃身は、オクタゴン・バレル側が10,5mm (.41口径)、ハーフ・オクタゴン・バレル側が10,3mm (.40口径) と、2つの銃身で口径はほぼ同じですが、オクタゴン銃身は内部にライフリング (施条) が施されたライフル銃身、ハーフ・オクタゴン銃身は散弾銃用の滑腔銃身 (スムース・ボア) となっています。 このように、ライフルと散弾銃を組み合わせた銃器は、英語で一般的に「コンビネーション・ガン (Combination Gun)」と呼ばれ、水平二連式の場合は「ケープ・ガン (Cape Gun)」もしくはドイツ語で「ビュックスフリンテ (Büchsflinte)」と呼ばれる場合も有ります。 また、コンビネーション・ガンは、それぞれの銃身数に応じた名称も存在しており、例えば、銃身が3本のものはドイツ語で「三つ子」を意味する「ドリリング (Drilling)」、銃身が4本のものは「四つ子」を意味する「ヴィーアリング (Vierling)」、銃身が5本のものは「五つ子」を意味する「フンフリング (Fünfling)」と呼ばれます。
本品の2つの銃身は、銃身基部がロック・プレート前方で半回転する構造となっており、用途に応じて銃身を半回転させて上下を入れ替え、散弾銃もしくはライフルとして使い分けたと考えられます。 フロント・サイト及びリア・サイトは、2本の銃身ともに備えていますが、サイトの取り付け位置は僅かに異なっています。 本品の機関部は、ハンマーが露出した有鶏頭と呼ばれるタイプですが、銃身側を回転させる構造のため、サイド・ロックは本体右側面の一箇所のみに設けられています。 尚、トリガー・ガード前方には、下側の銃身のパーカッション・ニップルに取り付けられた雷管に不用意に衝撃が加わって暴発しないよう、鉄製のガードが取り付けられています。 銃床は米国のペンシルベニア・ライフルの流れを汲んだ形状となっており、バット・ストックが薄く、バット・プレートの上下の角が尖った形状が特徴的です。 バット・ストック右側面には、射撃の際に使用する小物類を収納するためのパッチ・ボックスと呼ばれるコンパートメントが設けられています。 また、真鍮製のトリガー・ガードについても、下部に指掛 (スパー) が設けられた、ペンシルベニア・ライフルによく見られるデザインとなっています。 本品にはセット・トリガーが搭載されており、トリガー・ガード内には2本のトリガーが配置されています。 後部のトリガーを引く事でトリガーがセットされ、その後、前部のトリガーを引く事で射撃を行います。 後部のトリガーを引いてセットした状態では、前部のトリガーのトリガー・プルが非常に軽くなるため、精密な射撃が可能となります。
本品のサイド・ロックには、一部薄くなっていますが「R & W. C. Biddle & Co. WARRANTED」と読める刻印が入っています。 R & W. C. Biddle社は、1837年にフィラデルフィアでロバート・ビドル (Robert Biddle) とウィリアム・キャンビー・ビドル (William Canby Biddle) 兄弟により設立された会社で、1866年には社名が「Biddle Hardware Company」となりました。 R & W. C. Biddle社は、外国および国内の金物、刃物、銃器等の輸入や販売を手掛けていました。 本品にも同社の刻印が入っている事から、同社により販売が行われた品である事が判ります。 (KK)
【本個体の説明】
本品は全体に適度に時代が付いており、銃身やサイド・ロックといった鉄部は、やや打ち傷や経年による褪色の他、時代錆や一部に朽ち込み痕等が見受けられますが、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードやバット・プレートはやや磨かれており、打ち傷等は見られるものの、現状目立った変形や腐食等は見受けられません。 尚、銃床下部のパーカッション・ニップルのガードにやや遊びが見られます。 木製銃床については、全体にやや打ち傷や線傷が見られ、ロック・プレート周辺の木部に若干の欠けが見られる他、銃床後端下部のバット・プレート取り付け部付近の木部にも一部欠けが見受けられますが、強度的には比較的しっかりとした状態が保たれています。 パッチ・ボックスの蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。
作動については完全で、後部のトリガーを引いた後、ハンマーを起こした際のフル・コックはしっかりと掛かり、前部のトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 尚、ハンマーは後部のトリガーを引いた状態でのみコックする事が可能です。 2本の銃身を上下回転させての切り替えについても問題有りませんが、銃身基部の取り付けにはやや遊びが見られます。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内はやや表面錆が見られるものの、ライフル銃身のライフリングは比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルには現状目立った欠けや変形等は見受けられません。 木製のさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生の旧蔵品で、拳銃の上下二連は時々ありますが、ライフルの銃身回転式の上下二連は非常に珍しくさすが松本先生のコレクションと思わせる一挺です。 本品と同じ品は国内にはないでしょう。 (KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 120.2cm、銃身長: 81.5cm、口径: 1.0cm、銘文: R&W C BIDDLE & WARRNT□)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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