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フランス シャスポー Mle 1866 歩兵銃 2型 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#1247) |
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価格(税込)
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\6,050,000 |
商品番号
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【9579】 |
英 名
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French Chassepot M1866 Needle-Fire Infantry Rifle, 2nd Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、ボルト・アクション、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,315mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【フランス シャスポー Mle 1866 歩兵銃 2型について】
1841年に帝政ドイツ (プロイセン) は、世界初のニードル・ファイア式ボルト・アクション・ライフルであるドライゼ ライフルを開発して世界中を驚かしました。 1862年型のドライゼ・ライフルは完成度が高く、特にライバル国フランスがその新型小銃に脅威を感じていました。 その後、フランスはドライゼの機構にアレンジを加え、Antoine Alphonse Chassepot (1833–1905年) が発明したガス漏れ防止用機構を取り入れて、1864年にシャスポー ライフルが開発されました。 1866年にはシャスポー M1866 歩兵銃としてフランス軍の制式小銃となりました。 シャスポー ライフルは、フランスのサンテティエンヌ造兵廠などフランス国内で100万挺以上製造された、フランスを代表する画期的な小銃でした。 また、イギリス、オーストリア、ベルギーなどでもライセンス生産が行われました。 1870〜71年の普仏戦争では戦略上の理由でプロシア軍に大敗を喫してしまいましたが、シャスポー ライフルの活躍は目を見張るものがありました。 また、幕末期の慶應二年にはナポレオン三世から徳川幕府に対し2,000挺のシャスポー ライフルが贈られました。 その後、徳川幕府は追加でさらに2,000挺を注文したと言われています。 日本では、ニードル・ファイア式は火針式と呼ばれました。
シャスポー ライフルの弾薬は紙巻の特殊弾薬で、紙製の薬莢は発射時に燃え尽きてしまい、排莢する必要はありませんでした。 一見、単発センター・ファイアのボルト・アクション・ライフルに似ていますが、ボルトはボルト・ヘッド、ゴム製の塞環、針のような撃針、撃針バネで構成されています。 シャスポー ライフルは、ドライゼよりもはるかに近代的なボルト・アクションに近いシステムになっています。 ドライゼ・ライフルはガス漏れを抑えるために前装銃よりも弱装の弾薬を使用しており、射程距離が短いという欠点を持っていました。 シャスポー ライフルは、発射時の圧力でボルト・ヘッドが後方に押され、ゴム製の塞環 (リング) が押しつぶされて膨張することによって薬室内壁に密着する構造になっていました。 これにより発射ガスの吹き戻しを防ぐことができ、射手の手や顔が守られました。 火薬と一緒に紙製の薬莢が燃え尽きてボルト・ヘッドにかかる圧力が低下すると、ゴム製の塞環 (リング) は元に戻って密着が解かれ、ボルトを引いて次弾の装填ができました。 このように、膨張と伸縮を繰り返すゴム製の塞環 (リング) は消耗品で、兵士は予備のリング数個と折れやすい針状の撃針を携帯しました。 シャスポー M1866 歩兵銃は非常に有名ですが、1866年から1875年の僅か9年間だけしか生産されていませんでした。 本品はシャスポー 小銃が生産を終了する4年前の1871年に生産された後期型 (2型=2ème Modèle) です。(MM)(KK)
【本個体の説明】
本品はChâtellerault造兵廠で製造された品で、機関部左側面には「MANUFACTURE Châtellerault」及び「MLE 1866」のモデル名が入っており、薬室前方の銃身右側には製造年を示す「1871」の刻印が入っています。 銃床右側面には製造年を示す刻印が入っており、1873年10月製となっています。 銃床左側面には1879年4月に再整備された際に打刻されたと思われる円形の刻印が打刻されており、中心部には「MA」の刻印が入っています。 「MA」は「Manufacture d’Armes (国立造兵廠製)」の意味で、1870年に第二帝政が崩壊し第三共和政になってから「MI (Manufacture Impériale=王立造兵廠製)」 から「MA」に変わりました。 シリアルNo.は、銃身が1247、ボルトが15541、コッキング・ピースが62903、銃床が29654、さく杖が86810となっています。 ボルト・ハンドルは後部にチェッカリングが入った1868年以前のタイプで、コッキング・ピースは後部に切れ込みのない1869年以降のタイプとなっています。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部、トリガー・ガードといった金属部は白磨き仕上げとなっており、やや打ち傷や時代錆の他、一部に表面錆痕が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見受けられる他、アッパー・タング後方やバット・プレート取り付け部付近に僅かにヘアライン・クラックが見られるものの、それ以外には大きな破損等は見られず、各部の取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。 前後のスリング・スイベルについても、現状固着等は見られません。 傷み易いバット・プレートについては、若干の時代錆や表面錆が見られるものの、銃床への取り付けについては現状がたつき等は見られません。 リア・サイトの起倒・調整については問題なく行う事が可能です。 鉄製のドイツ系さく杖が付属いたします。
作動については完全で、コッキング・ピースを引いた状態でのボルト・ハンドルの操作はスムーズに行う事が出来、トリガーを引くとコッキング・ピースが確実に前進します。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 銃身内は錆等も殆ど見られず、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 登録証付のシャスポー銃は少なく国内に7挺ほどしか残っていないのではないでしょうか。(KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 紙薬包式銃砲、全長: 131.5cm、銃身長: 80.4cm、口径: 1.1cm、銘文: MANUFACTURE Chatellerault)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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