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@フランス ルフォーショー ピン・ファイア リボルビング・カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#1839) |
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価格(税込)
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\4,950,000 |
商品番号
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【9578】 |
英 名
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French Lefaucheux Pinfire 6 shot Revolving Carbine |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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977mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【フランス ルフォーショー ピン・ファイア リボルビング・カービン について】
本品は、フランスのルフォーショー本社にて1860年代後半に製造された、6連発のピン・ファイア式 (カニ目打ち式) リボルビング・カービンです。
ベースとなったルフォーショー (ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーは、フランスのガンスミスであったカジミール・ルフォーショー (Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明された、ピン・ファイア式 (カニ目打ち式、ピン打ち式) の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 主にフランスやベルギーで、1850〜70年代に多種多様なモデルが製造されました。 ドイツ、英国、スペインでもごく少数が生産されています。 1858年には、M1854としてフランス軍に正式採用され、同国初の金属製薬莢を使用する軍用リボルバーとなりました。
ルフォーショー・リボルバーの特許は、1854年6月10日にユージーン・ルフォーショー (Eugène Lefaucheux) によってフランスで取得されました (No.019083)。 この特許の主な特徴は、回転式拳銃として初めて金属製の一体型弾薬 (ルフォーショー・カートリッジ) が使用可能になった点、未使用の弾薬を安全かつ容易に取り出せる構造、そして装填や排莢を簡単にするためにローディング・ゲートが追加された点などが挙げられます。 また、1854年の特許時点では、銃身とフレームが一体構造ではなく、コルト社製リボルバーのようにフレーム下端の一点で銃身を固定する方式が採用されていました。
ルフォーショー・リボルバーには、5連発から20連発までの多彩なバリエーションが存在します。 銃身長も様々で、3cmほどのラウンド・バレルから18cm以上のオクタゴン・バレルまで幅広い種類がありました。 用途も多様で、大型の無骨な軍用モデルから、見事な彫刻が施された小型の護身用モデルまで、バリエーションに富んでいます。 ピン・ファイア式の銃は、特許の関係もあってかヨーロッパでは標準的な方式でしたが、アメリカではほとんど生産されませんでした。 当時、ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞であり、リム・ファイア式が普及するまでの間、フランスやベルギーをはじめ、アメリカや日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には、日本国内にも多くの種類のルフォーショー拳銃が流入しましたが、カービン・モデルは極めて希少で、国内に現存するオリジナル・モデルは5挺にも満たないと考えられます。
ルフォーショー・リボルバーはバリエーションが豊富で、アメリカ製リボルバーに比べて比較的手頃な価格帯で入手できるため、収集するには非常に面白い分野です。 ピン・ファイア式は、日本ではカニ目打ち式 (ピン打ち式) と呼ばれる、最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション式 (管打式) に比べ、紙薬包 (装薬と弾頭を紙で包んで一体化したもの) と雷管を別々に装填する必要がないという利点がありました。 シリンダーは、センター・ファイア方式のように前から後ろまで完全に貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用できない旧式の金属薬莢を用いるため、最も現代銃に近い構造をしているにもかかわらず、国内では古式銃として合法的に所持する事が可能です。
本品はルフォーショー・リボルバーをベースに銃身を約54,5cmまで延長し、ピストル用のグリップフレームを取り外し、木製ストックを取り付けた、当初からのオリジナル・リボルビング・カービン・モデルです。 銃身はラウンド (円形)・バレルで、口径は11mmと軍用タイプのルフォーショー・リボルバーと同口径となっています。 銃口付近の銃身右側面には、銃剣取り付け用と思われる長さ10,4cmのチューブ型の部品を備えています。 フロント・サイトはビード・タイプで、ハンマー上部にはリア・サイトとして使用する為の溝が設けられています。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品はフランスの本家ルフォーショー社製のリボルビング・カービンで、銃身上面には筆記体により「E. Lefaucheux Bté à Paris」のメーカー刻印が筆記体により入っています。 フレーム右側面にはシリアルNo.1839に加えて、中折れ式古式銃のロゴとLFの文字を組み合わせたルフォーショー社のプルーフ刻印が確認出来ます。 また、フレーム左側面には非常に薄くなっていますが、「INVON E. LEFAUCHEUX」及び「BREVETÉ SGDG PARIS」の刻印の一部が確認出来ます。 その他、シリンダー後端に「47Q」、トリガー・ガード内側に「47Q」、ロアー・タング裏面に「47Q」、トリガーに「47」の刻印が入っています。
本品は古式銃としては比較的良好な状態が保たれており、銃身やフレーム、シリンダーといった鉄部にはやや経年による褪色や若干の時代錆及び表面錆痕が見受けられるものの、目立った欠損等は見られず、フレームやシリンダーにはオリジナルの仕上げも比較的良好に残っています。 木製銃床については、艶の有る仕上げが大部分に良好に残っており、若干の打ち傷や線傷を除いて目立った破損等は見受けられず、各部の取り付けにもがたつき等は見られません。 傷み易いバット・プレートについても、若干の打ち傷や時代錆は見られるものの、現状目立った腐食や変形等は見られません。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 エジェクター・ロッドの機能やローディング・ゲートの開閉についても問題ありません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も少なく、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。
本品の銃身基部左側面には、「明治十一年 二百二十 警」と読める刻印が入っている事から、本品が明治初期に警察により使用されていた事が窺えます。
カービン・モデルはルフォーショー・コレクターの中で最も人気のある品で、ルフォーショー・コレクションの最後の目標となる品です。 軍用タイプのルフォーショー・リボルバーと同口径である事から、私物軍用として南北戦争で使用された可能性もあり、更に幕末の動乱の時代に日本に渡って使用されたと思われる、歴史的価値の高い弊社一押しの逸品です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 流石、日本一のコレクターの旧蔵品と言える品です。 (KK)
【「明治十一年 二百二十 警」の刻印について】
本品の特筆すべき点は銃身基部左側面に打たれた「明治十一年 二百二十 警」の刻印です。 これは「明治十一年に警視庁から西南戦争後の警察部隊に貸与された二百二十番目の品」である事がわかります。 警視庁では明治10年に勃発した西南戦争以前にも7,000挺の小銃を陸軍より移行されて軍事教練を行っており、有事の際には軍を支援する準備がなされていました。 西南戦争後も警察部隊の武装化が検討されていました。 しかしながら、平時は大正12年までは警察官はサーベルだけを帯刀しており銃器は装備していませんでした。
【登録証情報】
(種別: ピン打ち式銃砲、全長: 97.7cm、銃身長: 54.6cm、口径: 1.1cm、銘文: 無銘 1859、備考: 明治十一年二百二十番)
【その他の情報】
平成2年7月26日に東京教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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