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英国 スナイドル-エンフィールド Mk II 紙薬莢後装式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、菊花紋章刻印)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【9567】
英  名
 Snider-Enfield Mk II Breech-loading Rifle
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,228mm
口  径
 15mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【スナイドル-エンフィールド Mk II 紙薬莢後装式小銃 について】
スナイドルまたはスナイダーと呼ばれる、ボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 スナイドルはスナイダーのオランダ語読みで、英語圏ではスナイダーと呼ばれています。
1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー (Jacob Snider) の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部 (薬室) の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構で、可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩く構造となっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる点が長所となっています。 このスナイドル式への改造は、エンフィールド小銃からだけではなく、他の同様の構造を持つ前装式小銃にも施されました。
英国軍用銃の例に漏れず、量産されたスナイドル銃には大きく分けてMk I、Mk II、Mk IIIの3タイプが存在し、さらにその中に細かなバリエーションが存在します。 この内、Mk I及びMk IIは既存のエンフィールド銃を改造してスナイドル銃にしたものですが、Mk IIIは元々スナイドル銃として新規に製造されたタイプです。
Mk Iは1866年に制式となったスナイドル銃の最初の量産型で、スナイドル式のブリーチ機構が追加された他、ベースであるエンフィールド銃からハンマー形状が変更されました。 その他、メイン・スプリングのテンションを弱くする等、細かな改良が加えられています。
Mk I*はMk Iタイプのスナイドル銃に使用されていた初期のMk I弾薬使用時に事故が発生した為、改良型のMk II弾薬に対応できるよう薬室後部の弾薬のリムが収まる部分の形状を改造したモデルです。 Mk I*は薬室形状以外は基本的にMk Iと同一となっています。
Mk II*はMk I*と同時期に登場したタイプで、Mk Iの改造品ではなく新規にエンフィールドから改修されたモデルです。 薬室の形状はMk I*と同じですが、次のMk II**に見られるような小改良は行われていません。
Mk II**はMk I*やMk II*と同時期に登場したタイプで、スナイドル銃の中でも最も一般的なタイプです。 薬室後部の形状はMk I*やMk II*と同様ですが、エキストラクター形状が改良された他、ブリーチ・ブロック下面がより円形に近い形状に変更されました。 また、ブリーチ・ブロックの大型化に伴い、ブリーチ収納部の形状も変更されています。 この他、ファイアリング・ピン・ニップルが僅かに短縮され、ハンマー先端も窪んだ形状に変更されました。
Mk IIIは1869年に登場したタイプで、従来の様なエンフィールド銃からの改造品ではなく、当初からスナイドル銃として製造されたモデルです。 ブリーチ・ブロックの左側面にバネを内蔵したロック機が追加された他、ブリーチ収納部の下部が強化されています。 ハンマー先端はMk II**の窪みのある形状から、平坦な形状に変更されています。 また、銃身の材質が通常の鉄から鋼鉄製に変更されました。
日本でスナイドル小銃を最初に使用したのは薩摩藩と言われていますが、他にも多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争ではスナイドル小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また、会津戦争では僅か10挺のスナイドル小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 その他、長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 信頼性の高いスナイドル小銃は新生日本陸軍の誕生と共にその主力装備となり、十三年式村田銃が採用されるまで使用され、その後も1894年の日清戦争まで二線級兵器として残されました。 (KK)

【本個体の説明】
本品は機関部側面のサイド・プレート部分に「TOWER」の軍用刻印や製造年号の他、英国Birminghamで製造された事を示す王冠刻印が入っています。 「TOWER」軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査を受けた証で、同じスナイドル小銃でも「TOWER」の刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品も存在します。 また、当時の英国の銃器製造者はBirminghamとLondonに集中しており、王冠刻印はBirmingam銃器製造協会会員の会社で製造された品である事を示す物です。 通常は王冠刻印のみの品は輸出用と言われており、英国国営造兵廠製もしくは国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下にヴィクトリア女王 (Victoria Regina) を意味する「V.R」の刻印が入っています。 本品の王冠刻印の下には「V.R」の刻印が入っておらず、本品が輸出用として製造された事が窺えます。 一方、Londonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名の刻印が入っていました。 ブリーチ・ブロックの上面にはスナイダーのパテント刻印も確認出来ます。 銃身や薬室にはバーミンガムのプルーフ刻印が入っており、銃身には.577口径を示す「25」のゲージ刻印も入っています。 着剣装置に「1898」の刻印が確認出来ます。 本品のバット・ストック右側面には「KYNOCH & Co. BIRMINGHAM」の刻印が入っています。 Kynochはスコットランド人のGeorge KynochがPursall and Phillips社を1862年に引き継ぐ形で英国バーミンガムのWittonに創業したメーカーで、主に銃用弾薬の製造で有名でした。 本品の銃床はKynoch社が創業後比較的早い時期に製造した品と考えられます。
本品は明治政府軍が使用した品で、薬室上面及びバット・ストック右側面に菊花紋章刻印が打刻されています。 また、本品の機関部とアッパー・タングの間には丸に「本」という漢字の入った刻印も確認出来ます。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった鉄部は、やや打ち傷や経年による褪色、若干の時代錆及び表面錆が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のフロント・キャップやトリガー・ガード、バット・プレートにも適度な時代が付いており、やや打ち傷は見られるものの、現状目立った変形や腐食等は見受けられません。 木製銃床については、やや打ち傷や線傷が見られる他、バット・プレート取り付け部周辺に若干の痩せが見られるものの、全体としては大きな破損も見られず、各部の取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 ブリーチ・ブロックの開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も比較的少なく、5条のライフリングもはっきりと確認出来ます。 鉄製のさく杖が付属いたします。

本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 本品は薬室とバット・ストック右側面に菊花紋章が入っている事から、明治新政府軍により使用された事が判ります。 戊辰戦争に投入された可能性も考えられる、歴史的価値の高い品です。 (KK)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 122.8cm、銃身長: 74.5cm、口径: 1.5cm、銘文: TOWER 1868 SNIDERS' HETENT)

【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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