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英国 スナイドル-エンフィールド Mk III 紙薬莢後装式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\715,000 |
商品番号
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【9566】 |
英 名
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Snider-Enfield Mk III Breech-loading Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,241mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スナイドル-エンフィールド Mk III 紙薬莢後装式小銃 について】
スナイドルまたはスナイダーと呼ばれる、ボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 スナイドルはスナイダーのオランダ語読みで、英語圏ではスナイダーと呼ばれています。
1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー (Jacob Snider) の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部 (薬室) の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構で、可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩く構造となっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる点が長所となっています。 このスナイドル式への改造は、エンフィールド小銃からだけではなく、他の同様の構造を持つ前装式小銃にも施されました。
英国軍用銃の例に漏れず、量産されたスナイドル銃には大きく分けてMk I、Mk II、Mk IIIの3タイプが存在し、さらにその中に細かなバリエーションが存在します。 この内、Mk I及びMk IIは既存のエンフィールド銃を改造してスナイドル銃にしたものですが、Mk IIIは元々スナイドル銃として新規に製造されたタイプです。
Mk Iは1866年に制式となったスナイドル銃の最初の量産型で、スナイドル式のブリーチ機構が追加された他、ベースであるエンフィールド銃からハンマー形状が変更されました。 その他、メイン・スプリングのテンションを弱くする等、細かな改良が加えられています。
Mk I*はMk Iタイプのスナイドル銃に使用されていた初期のMk I弾薬使用時に事故が発生した為、改良型のMk II弾薬に対応できるよう薬室後部の弾薬のリムが収まる部分の形状を改造したモデルです。 Mk I*は薬室形状以外は基本的にMk Iと同一となっています。
Mk II*はMk I*と同時期に登場したタイプで、Mk Iの改造品ではなく新規にエンフィールドから改修されたモデルです。 薬室の形状はMk I*と同じですが、次のMk II**に見られるような小改良は行われていません。
Mk II**はMk I*やMk II*と同時期に登場したタイプで、スナイドル銃の中でも最も一般的なタイプです。 薬室後部の形状はMk I*やMk II*と同様ですが、エキストラクター形状が改良された他、ブリーチ・ブロック下面がより円形に近い形状に変更されました。 また、ブリーチ・ブロックの大型化に伴い、ブリーチ収納部の形状も変更されています。 この他、ファイアリング・ピン・ニップルが僅かに短縮され、ハンマー先端も窪んだ形状に変更されました。
Mk IIIは1869年に登場したタイプで、従来の様なエンフィールド銃からの改造品ではなく、当初からスナイドル銃として製造されたモデルです。 ブリーチ・ブロックの左側面にバネを内蔵したロック機構が追加された他、ブリーチ収納部の下部が強化されています。 ハンマー先端はMk II**の窪みのある形状から、平坦な形状に変更されています。 また、銃身の材質が通常の鉄から鋼鉄製に変更されました。
日本でスナイドル小銃を最初に使用したのは薩摩藩と言われていますが、他にも多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争ではスナイドル小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また、会津戦争では僅か10挺のスナイドル小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 その他、長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 信頼性の高いスナイドル小銃は新生日本陸軍の誕生と共にその主力装備となり、十三年式村田銃が採用されるまで使用され、その後も1894年の日清戦争まで二線級兵器として残されました。 (KK)
【本個体の説明】
スナイドル-エンフィールド 小銃の中でも、ブリーチ・ブロック左側面にロック機構が追加されたMk IIIと呼ばれるタイプです。 本品のロック・プレートには製造年を示す「1869」の刻印に加えて、一部薄くなり判読が難しくなっていますが、「TOWER」の刻印が確認出来ます。 また、ロック・プレート後部には非常に薄くなっていますが、王冠の刻印が辛うじて確認出来ます。 尚、銃身左側面後方には.577口径を表す「25」のゲージ・テスト刻印が2箇所打刻されている他、1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスでライフリングを加工する前の銃身検査を行った際に打刻された暫定検査刻印 (Provisonal Proof Mark) といった典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印が入っています。 その他、ブリーチ・ブロック上部に「6364」と読めるシリアルNo.が打刻されており、着剣装置には「178」の番号が打刻されています。 また、ブリーチ・ブロックの上面には表面錆により確認が難しいものの、スナイダーのパテント刻印の一部が確認出来ます。 本品のハンマーは先端に窪みのある形状となっています。
本品は全体に銃身や機関部、トリガー・ガード、バット・プレートといった鉄部は、全体に時代錆や表面錆が表れており、一部に朽ち込み痕が見られますが、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見られる他、ロック・プレート後方やさく杖取付部周辺の木部には一部ひびが見受けられます。また、バット・プレート取付部周辺の木部にもやや痩せが見られるものの、大きな破損等は見られず、各部の取り付けについても現状目立ったがたつき等は見られません。 尚、リア・スイベルには現状固着が見られます。
サイド・ロックの作動については完全で、ハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 ハンマーは縁の部分にやや打ち傷が見られますが、それほど気にならないレベルのものです。 ブリーチ・ブロックの開閉については問題なく行う事が可能で、エキストラクターの作動についても問題なく行う事が可能です。 ブリーチ・ブロック開閉時のロックについても正常に機能しています。 銃身内は銃口から薬室まで抜けて (通って) います。 銃身内には表面錆によりやや見え難いものの、5条のライフリングが確認出来ます。 鉄製のさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 124.1cm、銃身長: 84.0cm、口径: 1.5cm、銘文: 1869 TOWER)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
※本コメントは現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。 |
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