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US バーンサイド カービン 3rd Model (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#2904) |
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価格(税込)
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\2,750,000 |
商品番号
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【9547】 |
英 名
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US Burnside Carbine, 3rd Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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995mm |
口 径
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14mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【バーンサイド カービン 3rd Model について】
アンブローズ・エバレット・バーンサイド (Ambrose Everett Burnside) 准将は、アメリカ軍を退役後 (州兵としての地位は維持)、自身の名前を冠した後装式銃「バーンサイド・カービン」の製造を手がけました。
バーンサイドは軍人としてのキャリアを終えた後、全米ライフル協会の初代会長を務めるなど、会社役員や政治家としても活躍した著名人です。 軍人としてよりも、その人望と実績により名士として成功を収めた彼は、アメリカ国内で非常に知名度が高い人物でした。また、口髭 (顎鬚) の名称「サイドバーンズ」の由来となった点からも、彼の知名度の高さが窺えます。
バーンサイド・カービンは、その細身の設計に加え、単発式でありながら大口径の頑丈な内部構造を持つというユニークな特徴を備えています。 この銃の最大の特徴は、真鍮製カートリッジの使用により後装銃特有の銃尾からの発射ガス漏れを軽減する点です。 この時代の標準的な後装式単発銃で、トリガー・ガード自体が操作レバーを兼ねています。 さらに、2nd Model以降はトリガー・ガードの半円形に合わせたロック・リリース・レバーを採用した事により、独特でありながら操作性に優れた構造を実現しています。
バーンサイド・カービンは南北戦争でも使用されましたが、軍による採用トラブルや製造工場の焼失、バーンサイド氏の財政問題などにより、性能面では優れていたものの、彼にとって必ずしも成功した銃とは言えませんでした。 その後、連発銃が主流となる時代が訪れる中、バーンサイド・カービンは主力銃の座を譲りながらも、根強い使用を続けられました。
バーンサイド・カービンは段階的に改良が施されており、製造時期によって大きく4種類に分類されます。
最初期型の1st Modelは、1857〜58年頃にブリストル・ファイア・アームズ社 (Bristol Firearms Co.) によって約300挺未満が製造されました。 合計200挺の1st Modelが米国陸軍により調達され、その多くが1858年1月に第1騎兵隊に配備され、さまざまな遠征で使用されました。 1st Modelのフレーム内部にはテープ式プライマー機構が組み込まれており、ブリーチ・ブロックのロック・リリース・レバーはフレーム右側面のハンマー基部付近に設けられていました。 これらの機構は1st Model特有のもので、2nd Model以降のモデルでは、テープ式プライマー機構は省略され、レバーの構造も変更されました。
続く2nd Modelは、1858年頃から1861年頃にかけて、ブリストル・ファイア・アームズ社 (初期) 及びバーンサイド・ライフル社 (Burnside Rifle Co.、後期) により、合計約1,640〜2,000挺が製造されました。 2nd Modelではブリーチ・ブロックのロック・リリース・レバーがトリガー・ガードの内側に設けられた半円形のタイプに変更されたのが最大の特徴です。 2nd Modelでは1st Modelと同様、ハンドガードを備えていませんでした。
3rd Modelは1862年頃に約1,500〜2,000挺が製造されたタイプで、木製のハンドガードが装備された他、銃身基部の補強バンドが廃止されました。 また、ハンマーの形状についても僅かに変更されています。
3rd Model以前のバーンサイド・カービンには、弾薬装填時にブリーチ・ブロックがフレームに対して過剰に下降し、装填操作に支障をきたす場合がある問題がありました。 また、ブリーチ・ブロックが機関部から完全に外れてしまう可能性もありました。 この課題を解決する為に、4th Modelでは、ブリーチ・ブロックのピボット軸を2箇所に増やし、機関部の開閉をより確実かつスムーズに行えるように改良されています。
4th Modelの前期生産型は、1863年頃から1864年頃にかけて約7,000挺が製造されました。一方、4th Modelの後期生産型では、機関部右側面中央にブリーチ・ブロック・ガイドとして機能するネジが新たに追加されており、それ以前のモデルとの識別が容易になっています。 この4thモデルの後期生産型は、別名「5th Model」とも呼ばれ、1865年頃までに約43,000挺が製造されました。 尚、この5th Modelで初めてレシーバー上面に「BURNSIDE'S PATENT / MODEL OF 1864」のモデル名が入るようになりました。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品は、ハンドガードを備え、ブリーチ・ブロックのピボット軸が1箇所のみの、バーンサイド カービン 3rd Modelです。 シリアルNo.は2904となっており、これは3rd ModelのシリアルNo.レンジともマッチしています。 レシーバー上面には「BURNSIDE PATENT. MARCH 25TH 1856.」のパテント刻印が打刻されています。 また、本体右側面のロック・プレートには「BURNSIDE RIFLE Co. PROVIDENCE=R.I.」のメーカー刻印が打刻されており、ロック・リリース・レバー右側面には「G. P. FOSTER PAT. APRIL 10TH 1860」のパテント刻印が確認出来ます。 シリアルNo.はレシーバーとブリーチ・ブロックでマッチしています。 バット・ストック左側面には1840年から1866年にかけて米陸軍の検査官を務めたWilliam Anderson Thornton大尉のイニシャルである「WAT」の文字が入った、米国陸軍兵器廠の検査官刻印 (Cartouche=カートゥーシュ) が確認出来ます。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 銃身は機関部といった鉄部は、全体に仕上げが落ちて白磨きのような状態となっており、やや時代錆や若干の表面錆痕は見られるものの、目立った欠損等は見受けられません。 木製のハンドガードやバット・ストックについても、全体にやや打ち傷や線傷が見られる他、バット・ストック後端下部に僅かな欠けが見られるものの、大きな破損等は見られず、各部の取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。 傷み易いバット・プレートについても、若干の時代錆や表面錆は見られるものの、目立った変形等や腐食等は見られません。 リア・サイトの切り替えについては問題なく行う事が可能です。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーが力強く落ちます。 ロック・リリース・レバーを解除してのブリーチ・ブロックの開閉についてもスムーズに行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、やや表面錆は見られるものの、ライフリングも比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルは若干の打ち傷や時代錆が見られますが、現状目立った欠け等は見られません。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺で、生産数が少ない3rd Modelは弊社でも初めての入荷です。 生産時期や米陸軍の検査官刻印が入っている点から、南北戦争に投入された可能性が非常に高い品です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 99.5cm、銃身長: 53.2cm、口径: 1.4cm、銘文: BURNSIDE RIFLE.CO.PROVIDENCE=R.I SEFIOSTER PAT APRIL 10TH 1860)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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