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US シャープス スポーティング・ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\4,400,000 |
商品番号
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【9546】 |
英 名
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US Sharps Sporting Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、レバー・アクション、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,193mm |
口 径
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12mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【シャープス スポーティング・ライフル について】
シャープス ライフル/カービン (騎兵銃) は、クリスティアン シャープス (Christian Sharps, 1810-1874) によって1840年代に設計された、南北戦争時の代表的なライフルの一つです。 当時、シャープス銃のシンプルで堅牢なメカニズムは高い命中精度を誇り、非常に高い信頼を得ていました。 大口径の弾薬も使用可能な丈夫なシステムとして有名で、後にビッグ・ゲーム・ハンティングで用いられた大口径のシャープス ライフルは、「バッファロー・ライフル」とも呼ばれました。 西部開拓時代を代表する銃としてスペンサーと並び現在でも人気の非常に高い銃の1つです。 アンダー・レバー式でレバーを下方に引くことによって、ブリーチ・ブロックが垂直に下降して薬室が開きます。 その状態で後部より紙薬莢またはリネン薬莢を装填し、右側面に付いたハンマーがブリーチ・ブロックの右上のニップルに載った雷管を叩いて発火させる後装外火式管打銃です。 19世紀中期から用いられた初期の後装式で、ハンマーはこのアンダー・レバーとは連動しておらず独立しており、レバーを下げる動作とは別に行います。
日本でも幕末にシャープス銃が輸入されており、古くは「底碪式」と呼ばれました。 用心鉄が「槓桿」と兼用になっており、「底碪」とは英語でブリーチ・ブロック、用心鉄はアンダー・レバーと呼ばれます。
連発銃以前の銃でありながら、金属薬莢への換装が行われ使用し続けられた19世紀後半のアメリカ製銃器を象徴する銃でもありました。 また、金属薬莢時代にも使用されため、バリエーションが多いのも特徴です
シャープス ライフル/カービンは大きく「Slant Breech (傾斜型ブリーチ、M1851、M1852、M1853、M1855)」と「Straight Breech (垂直型ブリーチ)」の二種類に分けられます。 「Straight Breech (垂直型ブリーチ)」にはNew Modelと呼ばれるM1859、M1863、M1865の三種類が存在し、それぞれ銃身後部上方 (リア・サイト後方) にモデル名が刻印されています。 これらの全てのモデルは南北戦争で使用され、特にM1863はほぼ全てが軍用であったと言っても過言ではありません。 各モデル名はシリアル No.からも推測が可能で、M1863 カービンはシリアルNo.の範囲が75,000からC40000 (140,000に相当) までの概ね65,000挺となっています。 尚、M1863の中には、バット・ストック右側面に鉄製のパッチ・ボックスと呼ばれるコンパートメントが設けられたモデルも製造されました。
M1859からM1865までのシャープス銃 (New Model) には、ローレンス・ペレット・プライマー・システム (Lawrence Pellet Primer System) と呼ばれる、ペレット・プライマーがハンマーと連動して自動的にセットされるシステムが追加されていました。 1859年に特許が取得されたローレンス・ペレット・プライマー・システムは、通常のパーカッション・キャップに比べて発火が不確実であり、またプライマーの装填操作も煩雑であった事から、大半が取り外されてしまいました。 その為、国内外に現存するシャープス銃において、このシステムが残っている個体は殆ど見られません。
南北戦争が終結する頃には、銃器の主流は管打式から金属製薬莢へと移行しつつありました。 シャープス小銃は金属薬莢式への設計変更が容易な構造であった事から、従来モデルを基に金属薬莢式へのコンバージョンが行われるようになり、さらに管打式のフレーム設計を流用しつつ金属薬莢式としたモデルも開発されることとなりました。 これは管打式モデルと後に登場する金属薬莢式のシャープス M1874との間を埋める存在で、フレームは依然として管打式のハンマー用に切削されていますが、特徴的な厚みのあるロック・プレートにはローレンス・ペレット・プライマー・システムを備えていません。 また、ハンマーは管打式用に比べて、打撃部分のカーブが緩やかな形状に変更されています。 このモデルでは、以下の特徴を備えたスポーティング・ライフルも製造されました。
・アリ溝で固定された洋白製のブレード・サイト
・何も取り付けられていないリア・サイトのアリ溝
・錫合金 (ピューター) 製のフォア・エンド・キャップ
・アッパー・タングに装備されたスポーティング・ピープ・サイト
・ダブル・セット・トリガー
1871年には金属薬莢に対応した新規設計のブリーチ・ブロック及び動作機構を備えたモデルが開発され、複数の口径のモデルが製造されましたが、同口径であっても用途に基づいて異なるサイズの薬室が多数設定されました。 また、同サイズの薬室であっても、より装薬量の多い弾薬に対応したモデルも設定されていました。 これらのモデルの製造は、大量生産品というよりはむしろカスタム・ライフルの製作に近いものであり、口径や薬室サイズの他にも、照準器やトリガー (シングルもしくはダブル・セット・トリガー)、バット・ストック及びバット・プレートの形状、銃身形状、銃身長等、様々なオプションが選択可能でした。
シャープス スポーティング・ライフルは、アメリカ西部でバイソン狩りを行っていた所謂「バッファロー・ハンター」たちに愛用され、彼らの狩猟活動によってわずか10数年で北米に生息していたバイソンの群れはほぼ壊滅しました。 また、バイソンの群れが駆逐されたことで、バイソンに依存して生活していたネイティブ・アメリカンの暮らしにも深刻な影響を及ぼしました。 バイソン狩りに用いられた「バッファロー・ライフル」と呼ばれる典型的なシャープス ライフルは、大型獣狩猟向けの薬室サイズとオクタゴン・バレルを備え、重量は約5.44kgから6.35kgのモデルでした。 当初バッファロー・ハンター達は、大口径のモデルを好み、200ヤードから400ヤードの比較的近距離で狩りを行っていましたが、1870年代後半になると、バイソンの群れが警戒心を強め、ハンターたちは500ヤードから1000ヤード近くの遠距離射撃を強いられる事が多くなりました。 そのため、大口径モデルの人気は低迷し、より長距離で効果的に射撃が可能な口径のモデルが好まれるようになりました。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品は極めて珍しいシャープス スポーティング・ライフルです。 フレーム左側面には「C. SHARPS PAT. SEPT. 12TH 1848」のパテント刻印が打刻されています。 また、ロック・プレートには「C.SHARPS PAT. OCT 5TH 1852」のパテント刻印も確認出来ます。 トリガーは精密な射撃が可能なダブル・セット・トリガーとなっています。 銃身上面にはリア・サイトで一部隠れていますが、「SHARPS RIFLE CO. BRIDGEP□」のアドレス刻印が確認出来る事から、コネチカット州のブリッジポートのシャープス ライフル社でリム・ファイア弾仕様に改修された品と思われます。 ロック・プレートは管打式モデルと同様の厚みのある形状となっていますが、ローレンス・ペレット・プライマー・システムは当初から備えていません。
銃身に取り付けられているフロント・サイトは、真鍮製の半円形ブレード・タイプとなっており、リア・サイトは元々のアリ溝は埋められて、スライダーにより調整可能なVノッチ・サイトが取り付けられています。 また、フォア・エンドについても銃身交換と同時期に交換されたと思われ、現状では先端部に金具のないタイプが取り付けられています。
本品の銃身や機関部といった鉄部は、やや打ち傷や経年による褪色、若干の表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 バット・ストックについては金属部やフォア・エンドに比べて良好な状態となっており、やや打ち傷や線傷は散見されるものの、現状目立った破損等は見受けられません。 バット・プレートは若干の時代錆や表面錆の他、取り付け部周辺に木部との段差がやや見られるものの、取り付け自体はがたつきもなくしっかりとしています。 フォア・エンドはバット・ストックに比べてやや暗い色合いとなっており、やや打ち傷や線傷が見られる他、後端の角に一部欠けが見受けられます。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、トリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 ダブル・セット・トリガーの機能についても正常ですが、後部のセット・トリガーはやや引きが重くなっています。 アンダー・レバーを操作してのブリーチ・ブロックの開閉についてもスムーズに行う事が可能です。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 銃身内はやや表面錆が見受けられ、ライフリングは現状確認出来なくなっています。 リア・サイトの調整についても問題なく行う事が可能です。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 シャープス スポーティング・ライフルは、シャープス小銃のバリエーションの中でも最も貴重なモデルの一つです。 おそらく国内で唯一と思われる試作品のヘビー・バレルにセット・トリガーを備えたリム・ファイアの精密射撃用で、バッファロー・ライフルの先駆けとなりました。 (KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 119.3cm、銃身長: 74.5cm、口径: 1.2cm、銘文: C SHARPS PATENT SEPT 12TH 1848 SHARPS RIFLE CO. BRID□□)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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