 |
|
|
|
 |
US ミラー コンバージョン M1861 ライフル・マスケット (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
 |
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
\2,970,000 |
商品番号
|
【9544】 |
英 名
|
US Miller Conversion Model 1861 Rifle Musket |
種 類
|
古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
|
アメリカ合衆国 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
1,422mm |
口 径
|
13,5mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
限定1品 |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【ミラー コンバージョン Model 1861 ライフル・マスケット について】
スプリングフィールド M1861 ライフル・マスケットをベースに、後装式に改修されたモデルです。
ミラー・コンバージョン (Miller Conversions) と呼ばれるこの後装化改修は、コネチカット州メリデンに所在していたメリデン製造会社 (Meriden Manufacturing Company) により、1865年から1867年にかけて行われました。 このシステムは、ウィリアム・H・ミラー (William H. Miller) とジョージ・W・ミラー (George W. Miller) によって特許が取得され、M1861 ライフル・マスケットをベースに、.58口径のリム・ファイア式カートリッジを用いて発射出来るようにするものでした。 このシステムは、ヒンジにより開閉するブリーチ・ブロックを使用するものでしたが、アリン (Allin)・システムと非常に類似していた事から、後にアリン・システムが軍に採用された際に、ミラーは訴訟を起こし、最終的に特許使用料を受け取る事となりました。
ミラー・コンバージョンが施された銃の総数は、2,000挺〜5,000挺程度と言われており、メリーランド州およびニューヨーク州の州軍に供給された可能性があるほか、1866年にサウスカロライナ州向けに製造され、一部が南米にも送られた可能性があるとも言われています。
本銃のミラー・コンバージョンのベースとなったM1861 ライフル・マスケットは、パーカーズ・スノー社 (Parkers' Snow & Co.) により製造されたものです。 パーカーズ・スノー社の全身となるパーカー・スノー・ブルックス社 (Parker, Snow, Brooks & Company) は、メリデン製造会社と同じチャールズ・パーカー (Charles Parker) によりコネチカット州メリデンに設立されたメーカーで、南北戦争初期にスプリングフィールド M1861 ライフル・マスケットのサブ・コントラクターとして、M1861用の部品を製造していました。 1863年に同社がパーカーズ・スノー社として再編されると、完成品のM1861 ライフル・マスケットの生産も手掛けるようになりました。 パーカーズ・スノー社は1863年9月にM1861 ライフル・マスケット 15,000挺の契約を受注し、1864年11月1日に納入を完了しました。 (KK)
【本個体の説明】
本品のロック・プレートには銃本体を製造したパーカーズ・スノー社を示す「PARKER'S SNOW & CO. MERIDEN, CONN.」の刻印の他、翼を広げた鷲及び「U.S.」の刻印が入っています。 ブリーチ・ブロック上面には「W.H. & G.W. MILLER PATENT MAY 23.1865」のパテント刻印の他、メリデン製造会社を示す「MERIDEN MAN'FG. CO. MERIDEN. CONN.」のメーカー刻印がはっきりと確認出来ます。 本品のロック・プレートには「1863」の刻印が打刻されている事から、1863年末までに納品された約2,000挺のうちの1挺か、もしくは1864年1月に納入された1,000挺のうちの1挺である可能性が高いと考えられます。 尚、同社はそれ以前にも銃の製造経験を持っており、ジェームズ・マルホランド (James Mulholland) との下請け契約を通じて、1863年7月から10月にかけてM1861 ライフル・マスケットを5,502挺供給していました。 そのため、本銃のベースとなったM1861 マスケットは、マルホランド社が下請けとして製造した銃にパーカーズ・スノー社が自社の刻印を打刻し、1863年10月以前に出荷された品である可能性も考えられます。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった鉄部は、若干の打ち傷や経年による褪色、一部に表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ね良好な状態が保たれています。 木製銃床については、全体にやや打ち傷や線傷が見受けられ、銃身取り付け部やさく杖取り付け部周辺に若干の欠けが見られる他、機関部付近の銃床左側面に一部ひびが見られますが、強度的には概ねしっかりとした状態が保たれています。 前後スリング・スイベルについては現状固着等は見られません。 傷み易いバット・プレートについても、若干の表面錆痕が見られるものの、現状目立った変形等は見られず、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックについてはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 ブリーチ・ブロックの開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、錆等も少なく、3条のライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 リア・サイトの切り替えについても問題ありません。 オリジナルの鉄製さく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 ミラー コンバージョンが行われたM1861 ライフル・マスケットは、元々の生産数自体が少ない希少品です。 また、トラップドア ライフルに至るまでの、米国における後装式小銃の開発史を辿る上でも重要なモデルです。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 紙薬包式銃砲、全長: 142.2cm、銃身長: 132.6cm、口径: 1.35cm、銘文: 1863 US. PARKERS'SNCW&CO. N MERIDEN, CONN. WH&G.MILLER PATENT MAY23 1865 MERIDENMANFG.CO.MERIDEN. CONN.1656)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |