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US★レミントン リボルビング・ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、壬申六八三 取鳥縣) |
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価格(税込)
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\5,500,000 |
商品番号
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【9527】 |
英 名
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US Remington Revolving Percussion Rifle, .36 cal. Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,152mm |
口 径
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8mm (.36口径) |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【レミントン リボルビング ライフル について】
レミントン リボルビング ライフルは、米国のE. Remington and Sons社 (現在のレミントン・アームズ社) が民間の狩猟向けとして製造した、回転式の弾倉を備えたライフルで、当初は管打式 (パーカッション式) として開発されました。
基本構造は、同社製のニューモデル リボルバーとほぼ同様で、下記の米国パテントに基づいています。
・U.S. Patent #21478 (1858年9月14日) ※ビールス リボルバーで使用
・U.S. Patent #33932 (1861年12月17日) ※オールドモデル リボルバーで使用
・U.S. Patent #37921 (1863年3月17日) ※ニューモデル リボルバーで使用
しかしながら、レミントン リボルビング ライフルのフレームは専用設計となっており、同社製リボルバーとは部品の互換性はありません。 例えば、同じように見えるシリンダーだけを見ても、リボルバーのシリンダー長はアーミー、ネービー共に49mmで、ライフルは53mmと全く互換性がありません。
管打式のレミントン リボルビング ライフルには.36口径のモデルの他、少数ながら.44口径のモデルが存在しています。 銃身は基本的にはオクタゴン (八角)・バレルで、22インチ、24インチ、26インチ、28インチ、30インチのモデルが存在していますが、ラウンド・バレルとオクタゴン・バレルを組み合わせたタイプも少数ながら製造されました。 シリンダーは表面にフルート (溝) のない形状で、装弾数は6発となっていました。 本モデルにはフロント・サイト及びリア・サイトのバリエーションも複数存在し、フロント・サイトはショート/ロング・ブレード・サイトやビード・サイトの他、Beach Combination Globe Front Sightと呼ばれるタイプも少数存在します。 リア・サイトについては、50ヤードから300ヤードに対応した固定式のバックホーン・スポーツ・サイトの他、切り替え式のリーフ・サイトの2種類が存在しています。 また、トリガー・ガードはスクロール形状となっており、こちらも取り付け方法の違いによるバリエーションが見られ、3本ネジで固定されるタイプの他、取り付けネジを4本に増やしたタイプが存在していますが、これはトリガー・ガードの取付強度を向上させる為と考えられています。 バット・プレートには鉄製と真鍮製の2種類が存在しており、真鍮製のタイプには1ピース・タイプの他、2ピース構造として強度を増したタイプも確認されています。
当時の例に漏れず、レミントン リボルビング ライフルも当初の管打式から.38口径のロング・リム・ファイア弾仕様にコンバージョンが行われた品が登場した他、ごく僅かながら、.46口径のロング・リム・ファイア弾仕様にコンバージョンされた品も製造されました。 尚、.46口径リム・ファイア仕様のモデルのみ、シリンダー強度の関係から装弾数が5発に減らされています。
レミントン リボルビング ライフルは、1865年の夏頃から1879年頃にかけて製造されましたが、生産数は1,000挺以下 (約800挺程度) と言われており、希少なモデルとなっています。 本銃が商業的に失敗した理由としては、リボルビング方式の構造上の限界により低威力であった事や、ウィンチェスター社が新たなレバー・アクション式連発銃を発売した事などが考えられています。 また、レミントン社自体がローリング・ブロック方式の軍用・民間用ライフルの生産に注力していた事も本銃の生産数が少数に留まった原因の一つと考えられています。 (KK)
【本個体の説明】
本品は.36口径で、28インチのオクタゴン銃身を備えたモデルです。 フロント・サイトはブレード・タイプで、リア・サイトはセミ・バックホーン・スポーツ・サイトとなっています。 トリガー・ガードは洋白製と思われ、3本のネジ (下面2本+フレーム側面から貫通する1本) により固定されるタイプとなっており、バット・プレートについても洋白製の2ピース・タイプとなっています。
本品の銃身やフレーム、シリンダーといった金属部は、適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、やや打ち傷や経年による褪色、時代錆の他、シリンダー等に若干の朽込み痕が見受けられるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 洋白製と思われるトリガー・ガードやバット・プレートについても、若干の打ち傷や変色は見られるものの、現状目立った変形や腐食等は見られません。 木製のバット・ストックについては、やや打ち傷や線傷、若干の表面的な欠けが見られる他は、現状大きな破損等は見られず、各部の取り付けはがたつきもなくしっかりとしています。 アッパー・タング周辺の木部に一部ヘアライン・クラック及び古い補修痕が見られるものの、丁寧に仕上げられており殆ど気になりません。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 銃身内は若干の表面錆は見られるものの、銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングも比較的はっきりと確認出来ます。 シリンダーの着脱やローディング・レバーの操作についても問題なく行う事が可能です。 パーカッション・ニップルにはやや時代錆が見られるものの、大きな変形や欠けなどは見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。
【壬申刻印について】
本品の銃身基部左側面には「壬申 六八三 取鳥縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は「壬申 六八三 取鳥縣」の刻印が入っている事から、明治5年に鳥取県に届け出が行われた品である事が判ります。 (取鳥は鳥取の打刻ミスと思われます)。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 流石、日本一のコレクターの旧蔵品と言える希少品です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 115.2cm、銃身長: 71.7cm、口径: 0.8cm、銘文: 壬申六八三取鳥県)
【その他の情報】
平成3年11月15日に奈良県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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