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コルト M1855 リボルビング・カービン (登録証付古式銃、.56口径、ロンドン・プルーフ刻印、#10974)  
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価格(税込)
 価格調整中
商品番号
 【9526】
英  名
 Colt M1855 Revolving Carbine
種  類
 古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品
国  名
 アメリカ合衆国
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,013mm
口  径
 14,5mm
装 弾 数
 5発
在 庫 数
 価格調整中
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【コルト M1855 リボルビング・カービン (.56口径、ロンドン・プルーフ刻印) について】
コルト "ニュー・モデル" リボルビング ライフルとも呼ばれる、コルト社が1855年から1864年頃にかけて製造した初期の連発式ライフルです。 コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、機構的にはElisha K. Rootの設計によるコルト M1855 サイド・ハンマー ポケット・リボルバーを拡大したもので、.36口径、.40口径、.44口径、.50口径、.56口径といった口径の異なる様々なモデルが存在し、さらに15インチから30インチまでの銃身長の異なるライフル・モデル及びカービン・モデルが軍用若しくはスポーツ用として製造されました。
コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、製造時期に応じて各部の異なるバリエーションが存在します。 当初.36口径で銃身長が21インチから30インチのスポーツ・モデルのみが発表されましたが、その後15インチ及び18インチの銃身を持つカービン・モデル等がラインナップに加わりました。 初期の.36口径 ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、バレル・ラグの左側面もしくは極めて稀に右側面に潤滑装置が設けられていました。 これは発射時の残渣の発生を抑える為に、装填後の弾丸表面に潤滑油もしくはグリースを塗布するものでした。 また、初期生産品の.36口径 M1855には他にも銃身に沿ってクリーニング・ロッドが取り付けられていた他、トリガー・ガード前方及び後方に指掛け用の突起が設けられているのも特徴です。 この指掛けは、シリンダー・ギャップ等から漏れ出る発射ガスが添え手に当たらないように銃を構える事を可能にする為のものでした。 当初コルト社では.36口径モデルを軍用向けに供給する事を狙っていましたが、軍用としては.36口径は威力不足であると判断され、その後1855年後半に口径を拡大した.44口径モデルが開発されました。 .44口径モデルは.36口径モデルとは異なり、前述の潤滑装置及び銃身側面に装備されるクリーニング・ロッドは省略されました。
.44口径のコルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、1856年に米陸軍から101挺の発注を受け米軍が初めて採用した連発式ライフルとなりました。 この米軍が発注したモデルは、銃身長が30インチで、フォア・エンドが前部まで伸びたフル・ストックのタイプでした。 米軍では1858年にさらに300挺の発注を行い、実地試験に投入されました。 コルト社ではその後、更に口径を拡大した.56口径のモデルの開発を1856年春に開始し、1858年から本格的に生産しました。 この.56口径モデルは、口径の拡大に伴いフレーム・サイズが大型化されていた他、装弾数も5発に変更されました。 シリンダーは大型化に伴う重量の増加を低減する為、軽量化の為のフルートがシリンダー表面に設けられました。 その後、1859年には米海軍のトライアルに向けて、フレーム・サイズを更に拡大して口径を.65口径としたモデルも開発されました。
スポーティング・モデルについても同様に各種口径のモデルが製造され、銃身下部の銃床 (フォア・エンド) が銃身の半分程度の長さのハーフ・ストック・モデルに加えて、フォア・エンドが銃口付近まで延びているフル・ストック・モデルが製造されました。 また、派生モデルとして.60口径 (20GA) 及び.75口径 (10GA) のリボルビング・ショットガンも開発され、1860年から1863年頃にかけて約1,100挺が製造されました。
M1855は一旦全弾を発射してしまうと再装填に時間がかかった他、射撃時に銃本体の隙間等に付着していた火薬の残渣に引火し、全てのシリンダーから弾丸が発射されてしまうチェーン・ファイアが起こる危険性があるといった、リボルビング・ライフル特有の欠点が存在しました。 また、チェーン・ファイアが発生しない場合でも、発射時に鉛の断片がシリンダー前方に添えた射手の手首等に向けて飛び散るといった問題も存在した為、軍用、民間用ともに大きな成功を収めるには至りませんでした。 南北戦争勃発時には軍から追加発注が行われましたが、実戦部隊からは早々に引き上げられてシャープス M1859 カービン等に置き換えられる事となりました。 1855年から1864年にかけて製造されたコルト "ニュー・モデル" リボルビング・ライフルの生産数は、全バリエーションを合わせても僅か13,000挺程度であったと言われています。 (KK Updated)

【本個体の説明】
本品は1858年以降に生産が本格的に開始された.56口径モデルで、シリンダーの装弾数は5発となっています。 本品は銃身長が21インチのカービン・モデルです。 リア・サイトは100/300/600ヤードで切り替え可能な起倒式となっています。 フレーム上面に「COL. COLT HARTFORD CT. U.S.A.」の刻印が入っている他、シリンダー及びフレーム左側面には一部薄くなっており判読が難しいものの、コルトのパテント刻印が入っています。 シリアルNo.はフレーム下部、銃身、トリガー・ガード、バット・プレートが10974でマッチしています。 本品のシリンダー表面及び銃身基部にはロンドン・プルーフ・ハウスの王冠にCPの最終プルーフ刻印 (Definitive Black Powder Proof) 及び王冠にVのビュー・マーク (View Mark) と呼ばれる検査刻印が打刻されています。 コルト社はロンドンの代理店を通して、約2,000挺のM1855 リボルビング・カービンを販売したとされています。 該当するシリアルNo.レンジは10,000から12,000の間とされており、本品のシリアルNo.もその範囲に収まっています。 本品の銃身基部右側面には他にも「明治十年警 第九十七番」の刻印が確認出来る事から、本品が米国から英国に渡り、幕末の日本に輸入された品が明治初期に警察により使用されていた事が窺える「歴史」が刻まれた貴重な品です。

本品の銃身やフレーム、シリンダーといった金属部はやや経年による褪色や表面錆痕が見受けられるものの、全体としては大きな欠損等も見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製のバット・ストックについては、やや打ち傷や線傷が散見される他、アッパー・タング後方の木部に僅かにヘアライン・クラックが見られるものの、全体としては大きな破損も見られず、比較的良好な状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードは、やや打ち傷は見られるものの、現状目立った腐食や変形は見られません。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックもしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 また、ハンマーの操作に合わせてシリンダーが正常に回転します。 銃身内は錆等も比較的少なく、銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングも深くはっきりと確認出来ます。 シリンダーのパーカッション・ニップルはやや表面錆が見られるものの、大きな変形や欠け等は見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 コルト M1855 リボルビング・カービンの中でも、ロンドン・プルーフ刻印の入った品は特に希少となっています。 また「明治十年警 第九十七番」の刻印も本銃が辿ってきた歴史を感じさせる、さすが日本一の洋式古式銃コレクターの旧蔵品です。 (KK)(MM)

【「明治十年警 第九十七番」の刻印について】
銃身基部右側面に打たれた「明治十年警 第九十七番」の刻印について。これは「明治十年に警視庁から西南戦争の為に選抜された9,500名の警視隊の小警部(下士官相当)以上に貸与された九十七番目の品」である事がわかります。 警視庁では明治10年に勃発した西南戦争以前にも7,000挺の小銃を陸軍より移行されて軍事教練を行っており、有事の際には軍を支援する準備がなされていました。 しかしながら平時は大正12年までは警察官はサーベルだけを帯刀しており銃器は装備していませんでした。 西南戦争勃発により急遽小警部以上の下級指揮官の武装用に下士卒の小銃とは異なる小型の騎兵銃(主に連発銃)が支給されました。 幕末の薩長軍でも高価な最新式の連発騎兵銃(主にスペンサーやヘンリー小銃)は指揮官級の士族に与えられました。 本品もそのような経緯の一挺と思われます。
本品は東京都の登録証が付いている事から、東京都下で発見された品と考えられます。 警視隊は西南戦争終結後速やかに東京警視本署に返納しなければならないものを何らかの理由で流出したと想像できます。 明治陸軍で使用された陸軍の刻印の入ったスナイドル銃が民間に払い下げられた事実は確認されていますが、当時でも非常に高価であったリボルビング・カービンが払い下げられたとしたら驚きです。
日本最後の内戦となった西南戦争における歴史的に重要な品とも言えます。(MM)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 101.3cm、銃身長: 53.3cm、口径: 1.45cm、銘文: COL.COLT HARTFORD CT. U.S.A、備考: 10974)

【その他の情報】
平成8年3月12日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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