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US コルト パターソン M1839 リボルビング・ショットガン (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#181) |
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価格(税込)
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\16,500,000 |
商品番号
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【9510】 |
英 名
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US Colt M1839 Paterson Revolving Shotgun |
種 類
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古式銃(登録証付)、✕、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,274mm |
口 径
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16mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【US コルト パターソン M1839 リボルビング・ショットガン について】
本品は1839年から1841年頃にサミュエル・コルトがニュージャージー州パターソンに初めて創設した会社であるパテント・アームズ・マニュファクチャリング社 (Patent Arms Manufacturing Company) で製造された、コルト パターソン M1839 リボルビング・ショットガンの希少なオリジナルです。 M1839 ショットガンの総生産は僅か225挺未満と推定されています。 同時期に銃身が短い.525口径のM1839 カービンと呼ばれる騎兵銃モデルも製造されましたが、こちらはショットガンの3倍強の約950挺弱製造されました。 M1839 ショットガンは民間市場向けに製造されましたが、一部は軍でも試験的に使用され、米国陸軍のGeorge J. Raines大尉は、本品が「buckshot」または「buck and ball」と呼ばれる鹿などの大型動物用の大口径の鉛玉を使う事により、軍用として使用できる事を書き残しています。
サミュエル・コルトは1836年2月に「Revolving Gun (回転式銃)」の特許を取得し、同年中にニュージャージー州パターソンに工場を建設してパテント・アームズ・マニュファクチャリング社を設立しました。 コルトはこの工場で、複数のタイプのリボルバーと、少数のリボルビング・カービンを製造しました。 同社製のリボルバーについては、ポケット・モデル、ベルト・モデル、ホルスター・モデルといった様々なサイズが製造され、最も小型のモデルが.28口径のポケット・モデル No.1、最も大型のモデルが.36口径のホルスター・モデル No.5でした。 パテント・アームズ社で最初に量産された小銃は、No.1と呼ばれるリング・レバー式ライフルで、1837年に製造が始まり、1838年に完成しました。 続いてNo.2 ライフルとM1839 カービンが登場し、M1839 ショットガンもこの頃に完成しています。 パテント・アームズ社におけるリボルバーの製造は1840年中頃までに終了しましたが、小銃類の製造は1841年まで続きました。 同社による小銃類の各モデルの生産数 (概算) については、以下の通りです。
・No. 1 リング・レバー ライフル: 約200挺
・No. 2 リング・レバー ライフル: 約500挺
・M1839 カービン: 約950挺弱
・M1839 ショットガン: 225挺未満
サミュエル・コルトは、No.1 ライフルとNo.2 ライフルを明確に区別しており。 No.1 ライフルは、銃身上部にトップ・ストラップを備え、リコイル・シールドもトップ・ストラップと一体構造となっていました。 また、バレルとバレル・ラグが一体構造になっている点が特徴です。 No.1 ライフルのバレル・ウェッジはスプリングを備えず、バレル・ラグのバレル・ウェッジ取付部には、ボルスターと呼ばれる台座が備わっています。 これに対して、No.2 ライフルではトップ・ストラップを備えず、バレル・ウェッジにスプリングが追加され、バレル・ラグにボルスターを備えていないのが特徴です。
1838年から製造が始まったM1839 カービンは、リング・レバー式のNo.1及びNo.2 ライフルから大幅な設計変更を伴っており、実用性が向上していました。 M1839 カービンでは、リング・レバーに変わり、スパー (指掛け) 付きのハンマーをシリンダー後方上部に備えているのが最大の特徴です。 発射時のシリンダーの固定は、シリンダー後方に設けられた穴にフレーム内側から突出するピンが嵌合する事により行われ、同様の機構はM1839 ショットガンにも用いられた他、リング・ハンマー ライフルにも類似の機構が備わっていました。 尚、本銃に関する米国パテントNo.1304は、1839年8月29日に取得されています。 M1839 カービンの初期の生産品ではローディング・レバーを備えず、レバーを備えない個体の大半は、バレル・ラグの両面からシリンダー軸上部にかけてスロットが設けられ、別途ローディング・ツールを用いる事で装填操作を行いました。 その後、1840年にはバレル・ラグ右側面にローディング・レバーが装備されるようになりました。 M1839 カービンはサミュエル・コルト自身によって非常に高く評価されており、パターソンにおける事業が倒産してから約10年後にハートフォードで銃器製造を再開する際には、再製造も検討されたと言われています。 M1839 カービンは、政府機関向けの販売実績において成功を収め、1841年から1845年にかけて、合計360挺が米国政府により、海軍及び騎兵隊用として購入されました。 また、1839年には、180挺がテキサス共和国の海軍により購入され、さらに120挺がテキサス軍またはテキサス・レンジャーズより購入されたと言われています。 合計660挺という政府機関への販売数は、他のパテント・アームズ社製銃器の販売数を大きく上回っています。 M1839 (Model 1839) カービンは、当時社内では単にカービンまたはライフルと呼ばれており、近代のコレクターによって「Model 1839」という名称が使われるようになりましたが、1838年から生産が始まっていたため「Model 1839」という名称は実際の製造開始年とは一致していません。 しかしながら、この名称は現在では広く受け入れられており、コレクター間でもNo.1やNo.2 ライフルと区別する為に使用されています。
M1839 リボルビング・ショットガンは、16GA. (16ゲージ、1/16ポンドの鉛球に相当する直径約16.8ミリ) の巨大な6連発のシリンダーを備えており、銃身は24インチ及び32インチのラウンド・バレルが標準でしたが、それ以外の銃身長のモデルも製造されました。 トリガー・ガードは鉄製のスクロール形状で、バット・プレートはやや丸みを帯びたカービン・タイプの三日月型となっています。 銃身前方には鉄製のポスト (ピン)・タイプのフロント・サイトを備えており、リア・サイトはブロック・タイプもしくは半月状の2種類が存在し、いずれもノッチはU字型となっています。 (KK)
【本個体の説明】
本品の銃身基部 (バレル・ラグ) の右側面には、一部薄くなっている箇所は見られるものの、「-Patent Arms Mg. Co. Paterson N・J.-Colt's Pt.-」の刻印が確認できます。 また、刻印の両端には「snake and star motif」または「snake and star terminals」と呼ばれる飾り刻印が入っており、この部分は後のコルト社製品にも様々な形で受け継がれています。 本品の巨大な6連発のシリンダーの側面外周前後には各二本の溝が掟通りに彫られています。 本品の銃身は銃身長32インチ (実測808mm) のラウンド・バレルで、リア・サイトはU字型のノッチを備えた固定式のブロック・タイプです。 本品のシリアルNo.181は、銃身 (バレル・ラグ後部)、シリンダー、バット・プレート、シリンダーのラチェット・リングでマッチしています。
本品の銃身やフレーム、シリンダーといった金属部は、やや時代錆や若干の表面錆痕は見られますが、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。
ストックは、木目がまっすぐ走ったストレート・グレインと呼ばれるアメリカン・ウォールナット製で、当時の米国製ライフル等によく見られる材質です。 木部はやや打ち傷や若干の欠け、表面的な荒れが見られる他、取り付け基部周辺にやや痩せが見られるものの、大きな破損等は見られず、各部の取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 ロア・タング後方に一部ヘアライン・クラックが見られますが、強度的には殆ど影響のないレベルのものです。 鉄製のバット・プレートは、やや時代錆や表面錆痕が見られるものの、現状目立った変形等は見られません。
作動については完全で、ハンマーを起こした際のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 構造上、銃身とフレームの取り付けに僅かな遊びが見られますが、殆ど気にならないレベルのものです。 シリンダーの前後の遊びについても概ね許容レベルです。 銃身内はやや表面錆が見られるものの、銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) います。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、やや時代錆が表れ、一部に変形や僅かな欠けが見られるものの、比較的良好に残っています。
コルト パターソン M1839 リボルビング・ショットガンは、生産数が約225挺と、本場米国でも現存数が少ない、最も希少なコルト (Patent Arms Manufacturing Company) 製の小火器になっており、米国のコレクター市場にも殆ど出ない博物館級の品です。 松本零士先生旧蔵品の中で五指に入る逸品で、当然日本唯一の品です。 (MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 127.4cm、銃身長: 80.8cm、口径: 1.6cm、銘文: Paterson ARMS CO Paterson N.J. COLTS Pt)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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