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US スプリングフィールド M1855 2 バンド ライフル (登録証付、メイナード式テープ雷管、#469) |
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価格(税込)
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\1,650,000 |
商品番号
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【9508】 |
英 名
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US Springfield Model 1855 Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,130mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【US スプリングフィールド M1855 2 バンド ライフル (メイナード式テープ雷管) について】
米国スプリングフィールド造兵廠で製造された、前装式の管打式 (パーカッション式) 小銃です。
M1855 小銃は、当時としては画期的な特徴をいくつか備えており、従来支給されていた .69 口径の歩兵銃に比べて小口径の .58 口径を採用していたほか、全兵科に広く支給されることを目的とした初の施条銃でした。 本銃の採用以前は、滑腔式 (スムース・ボア) マスケットが標準装備で、ライフリングを備えた施条銃は限定的にしか支給されていませんでした。 さらに、本銃はフランスのミニエー弾を米国で改良したバートン弾 (Burton Ball) を使用するよう設計された最初の米軍用銃でもありました。 加えて、M1855 小銃はエドワード・メイナード (Edward Maynard) 博士が開発した、テープ状のプライマー (雷管) を自動で装填する機構を搭載していました。 この機構では、ニスが塗布されたテープ状の雷管を使用し、ハンマーを起こすたびに新しい雷管がパーカッション・ニップル上に配置される仕組みとなっていました。 ハンマーの打撃面の縁は鋭利な刃のような形状となっており、テープ雷管が消費されるたびに使用済みの部分を切り落とすよう設計されていました。
M1855 小銃は 1855年に米軍制式となりましたが、スプリングフィールド造兵廠での生産開始は 1857年、ハーパーズ・フェリー造兵廠では 1858年からでした。 M1855 小銃は、1857年から1861 年にかけてスプリングフィールドで合計47,115挺、ハーパーズ・フェリーでは1858 年から1861年までの間に 23,139 挺が製造されました。 さらに、M1855 小銃の生産契約は一部の民間業者にも発注されており、A.M. Burt 社、J.D. Mowry 社、J.F. Hodge 社、J. Mulholland 社、A. Jenks & Son 社といったメーカーが受注しましたが、複雑なメイナード式テープ雷管機構が災いして生産が遅延し、結局どの業者も M1855 小銃を納品することはできませんでした。 その後、南北戦争が勃発すると、これらの業者はメイナード式テープ雷管機構を廃止し、簡略化された M1861 ライフルド・マスケットを製造することになりました。 なお、Eli Whitney Jr. 社はメイナード式テープ雷管機構を搭載した M1855 小銃を生産しましたが、同社が製造した350挺のM1855 小銃は軍の公式契約品ではなく、全てコネチカット州に販売されたと考えられています。
M1855 小銃は製造期間を通していくつかの仕様変更が行われており、当初はリア・サイトの基部が長く、リア・サイト・リーフも長いデザインとなっており、銃床のノーズ・キャップは真鍮製でした。 1858年には新型のリア・サイトが採用され、100ヤードおよび 300ヤード用のL字型サイト・リーフと 500ヤード用の長いサイト・リーフを備えた、リア・サイト基部が短いデザインに変更されました。 スプリングフィールド造兵廠では1858年から新型リア・サイトが導入されましたが、ハーパーズ・フェリー造兵廠では1859年からの導入となりました。 また、1859年には銃床のノーズ・キャップが真鍮から鉄製へ変更され、銃床の右側面に鉄製のパッチ・ボックス (弾薬収納部) が追加されることが承認されました。 このパッチ・ボックスの製造と銃床への加工には時間を要したため、スプリングフィールド造兵廠での実際の生産導入は1859年7月9日からとなりました。
南北戦争 (1861-1865) では M1855 小銃も多数投入されました。 M1855 小銃は、南北戦争勃発時に生産されていた米国製小銃の中で最も先進的なモデルであり、当初は主に正規歩兵連隊に支給されていましたが、後に M1861 ライフルド・マスケットと並行して、多くの正規および義勇歩兵連隊に配備されました。 ただし、メイナード式テープ雷管機構は脆弱で信頼性に問題があったため、戦場では通常の雷管を使用することが一般的であったと言われています。
【本個体の説明】
本品のロック・プレートには「U.S. SPRINGFIELD」の造兵廠刻印及び製造年を示す「1858」の刻印が入っており、銃身基部上面にも「1858」の刻印が確認出来ます。 テープ雷管機構の蓋には、翼を広げた鷲が刻まれています。 また、薬室左側には、「V P」及び鷲の頭 (Eagle Head) の検査刻印が打刻されています。 その他にもバット・プレート上部に「US」の刻印が確認出来ます。
本品の機関部や銃身、トリガー・ガードといった金属部は全体に白磨き仕上げとなっており、やや打ち傷や時代錆、表面錆痕が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見られる他、バット・プレート取り付け部周辺の木部に僅かに欠けが見られます。 ロック・プレート前後の木部に僅かにヘアライン・クラックが見られますが、強度的には影響のないレベルのものです。
作動については完全で、ハンマーのフル・コックはしっかりと掛かり、トリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 テープ雷管機構の蓋は開閉可能で、蓋を開けた状態でハンマーを操作すると、テープ雷管を送り出す機構が連動して動作する事を確認できます。 リア・サイトの起倒・調整についても問題なく行う事が可能です。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内はやや表面錆は見られるものの、ライフリングも比較的はっきりと確認出来ます。 鉄製のさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 113.0cm、銃身長: 69.8cm、口径: 1.5cm、銘文: US SPRINGFIELD 1858)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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