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US ホール・ノース M1843 騎兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、1846年製、#無) |
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価格(税込)
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\3,850,000 |
商品番号
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【9506】 |
英 名
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US Hall-North M1843 Carbine |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,012mm |
口 径
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13,5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ホール・ノース M1843 騎兵銃 について】
ホール・ノース M1843 騎兵銃は.52口径の後装管打式騎兵銃で、"Side Lever Hall" とも呼ばれています。 原型となったのは特殊な後装式 (前装式と後装式の組み合わせ) のホール M1819小銃で、1781年メイン州ポートランド生まれのJohn Hancock Hallによって設計されました。 1811年5月21日に "Hall's Single-shot, Breech-loading Rifle" として特許を取得しました。
ホール M1819小銃はフリント・ロック式 (火打石式) による撃発機構でしたが、1833年にパーカッション式 (管打式) に改良されました。 これは合衆国陸軍が最初に採用した管打式軍用小銃でした。 1843年に "M1843 (1843年型)" または "Improved 1840 (1840年型改良モデル)" と呼ばれるヘンリー・ノース (Henry North) のSide-mounted Breech Leverを使用した21インチ銃身の騎兵銃が11,000挺生産されました。 Harper's Ferry 社のホール小銃の生産ラインは1844年に生産を打ち切りましたが、1843年から1853年の間Connecticut 州のMiddletownにあったSimeon North社で 105,000挺の M1843騎兵銃が生産されました。 騎兵銃は21インチのラウンド・バレルで二つのバンドによってウォルナット製のストックに固定されています。 また、本体の左側面には長さ8インチの "Sling bar" にサドル・リングが取り付けられています。
1861年にUnion Defense League社 (J.P. Morgan氏、Simon Stevens氏、そしてA.M. Eastman氏の共同事業) がその当時すでに旧式となったスムース・ボア (旋条が無い滑腔銃身) のホール騎兵銃を米国政府兵器庫の在庫から$3.50で仕入れ、すぐにまたセントルイスのJohn Fremont中将に一挺$22.00で販売すると言う形で米国政府に納入されました。 条件付きではありますが非常に謎の多い不透明な契約が交わされました。 その条件とは旋条が無いスムース・ボア銃身にライフリングを施し、恐らく当時の "Government Standard" 口径である.58口径にリチャンバーする事だったようです。 しかしながら銃身にライフリングは入れられたものの、口径は同じでチャンバーのみが.590口径にされました。 この事が後に "ホール騎兵銃事件 (Hall Carbine Affair)" を引き起こす事になりました。
ホール小銃の後装式のシステムは日本では「遊底こう起式」と呼ばれています。「遊底こう起式」は海外でも珍しく、日本にはホール小銃とリンドナー小銃が幕末に輸入された記録があります。 特にホール小銃は世界初の後装式軍用銃として、日本ではペリーが徳川幕府に献上したライフルとして有名です。 所荘吉氏著「増補 図解古銃事典」のP.144にも本銃と全く同じモデルが掲載されています。 尚、1852年4月に陸軍造兵廠から提供された40挺のホール小銃及び弾薬4,000発を始めとする各種武器がペリー日本来航時の4隻の黒船の1隻であるミシシッピ号に積み込まれた事が当時の記録から分かります。 また、徳川幕府にはホール小銃以外にもコルト製のパーカッション・リボルバーを始めとする管打ち式拳銃が献上された記録が有るため、ホール小銃についてもフリント・ロックのタイプではなく管打式のホール・ノース M1843 パーカッション カービンであった可能性が高いと考えられます。 本品は壬申の刻印などの幕末に日本にあった事を証明するものはありませんが、ペリーが献上した品の一挺である可能性はあります。(KK)(MM)
【本個体の説明】
本品のレシーバーの上部には一部打ち傷や表面錆痕により見え難くなっているものの、「U.S /S. NORTH /MIDLTN /CONN. /1846」のFive-line Addressと呼ばれる刻印が確認出来る事から、本品が1846年に製造された品である事が判ります。 また、薬室左側面には「JH」と読める検査刻印も入っています。
本品は全体に適度な時代が付いており、白磨きの銃身や機関部、フロント/リア・バンドといった鉄部は、やや打ち傷や時代錆、若干の表面錆痕は見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 ブリーチ・ブロックやトリガー・ガードについても、やや打ち傷や経年による褪色、表面錆痕は見られるものの、こちらも現状目立った欠損等は見られません。 木製銃床については、やや打ち傷や線傷が散見される他、機関部右側面付近や銃床取り付け部周辺の木部にヘアライン・クラックが見られますが、強度的には総じてしっかりとした状態が保たれています。 また、さく杖取り付け部周辺の木部に若干の欠けが見られますが、あまり気にならないレベルのものです。 傷み易いバット・プレートについては、全体にやや表面錆痕が見られますが、現状大きな変形等は見られず、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、本銃の特徴である遊底こう起式のブリーチ・ブロックは、機関部右側面のレバーを操作する事により上方にスムーズに跳ね上げる事が可能です。 ハンマーのハーフ/フル・コックについてもしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内には若干の表面錆は見られるものの、ライフリングは深くはっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルについては、現状目立った欠けや変形等は見られません。 オリジナルのさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 ペリーが献上した品の一挺である可能性を秘めた品も、松本零士先生コレクションだと言うだけで信憑性が高まります。(KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 101.2cm、銃身長: 47.0cm、口径: 1.35cm、銘文: US SNORTR MID CONN 1846)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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