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US 管打式 ペンシルベニア ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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お客様ご連絡中 \880,000 |
商品番号
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【9501】 |
英 名
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US Pennsylvania Percussion Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,356mm |
口 径
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12,5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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お客様ご連絡中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【US 管打式 ペンシルベニア ライフル について】
ペンシルベニア・ライフル (Pennsylvania Rifle) は、18世紀初頭にペンシルベニア南東で開発された狩猟用のライフルで、(アメリカン) ロング・ライフル (American Long Rifle) やケンタッキー・ライフル (Kentucky Rifle) といった名称でも呼ばれます。 これらは銃身内にライフリングが施された、ライフルド・マスケットとも呼ばれる初期のライフルの一種で、球形の鉛弾に回転を与える事により、高い弾道安定性を持っていました。 一方で、銃身内にライフリングの無いスムース・ボア (滑腔銃身) のマスケット銃に比べて弾丸と銃身内のクリアランスがタイトであったため、装填に時間が掛かるのが欠点でした。 (この装填に時間が掛かるという欠点は、その後登場したミニエー弾により解消される事となります)。
ペンシルベニア・ライフルは当初18世紀初頭にペンシルベニア南東に定住したドイツ系のガンスミス達によってハンドメイドにより製造されたと伝えられています。 ペンシルベニア州における記録上最初の銃工は、ロバート・ベイカーと父子のマーティン・メイリン (Martin Meylin) だとされています。 マーティン・メイリンの工房は1719年に建てられ、スイス系ドイツ人の銃工たちが、初期のペンシルベニア・ライフルを製造した場所とされています。 しかしながら、現在メイリンによるものと確実に証明されたライフルは発見されていません。 高品質なアメリカン・ロング・ライフルが最初に製造されたのは、1740年にドイツから家族と共にペンシルベニア州バークス郡へ移住した銃工ジェイコブ・ディカート (Jacob Dickert) によるものだという記録が残されています。 彼が製作された銃を指す「ディカート・ライフル (Dickert Rifle)」という名称は、ブランド名として認識されていました。 ディカートは大陸軍にライフルを供給しており、1792年にはアメリカ陸軍へのライフル供給契約を結んでいた事で知られています。 尚、アメリカン・ロング・ライフルを指すケンタッキー・ライフル (Kentucky Rifle)」という呼称は、歴史上かなり後になって (おおよそ1820年代) から使われるようになったものです。 1812年から1815年にかけて行われた米英戦争では、アンドリュー・ジャクソンとニューオーリンズの勝利を称えた人気歌「The Hunters of Kentucky (ケンタッキーの狩人たち)」の影響で、アメリカン・ロング・ライフルが「ケンタッキー・ライフル」という愛称で呼ばれるようになりました。
ペンシルベニア・ライフルの撃発機構は18世紀中頃に一般的となったフリント・ロック式がメインでしたが、19世紀前半に雷管を使用するパーカッション式 (管打ち式) の撃発機構が開発されると、フリント・ロック式のペンシルベニア・ライフルの多くがパーカッション式に改造されました。 また、一部には伝統的なペンシルベニア・ライフルのスタイルを保ったまま、当初からパーカッション式として製造された品も見られます。 本品もその内の一挺です。 19世紀にはケンタッキー・ライフルの派生型として全長の短いカービン・タイプであるホーケン・ライフル (プレーンズ・ライフル) と呼ばれる品も製造され、マウンテン・マン等のハンター達によって愛用されました。
【本個体の説明】
本品にはメーカーを示す刻印等は入っていませんが、銃身はオクタゴン (八角)・バレルとなっており、トリガー・ガードにスパー (指掛) を備え、バット・ストックが下方に角度が付けられて、バット・プレート部の角が尖った形状となっている点等は、オーソドックスなペンシルベニア・ライフルの形状を踏襲しています。 また、バット・ストック右側面には、射撃の際に使用する小物類を収納する為のパッチ・ボックスと呼ばれるコンパートメントが設けられています。 バット・プレートにはパッチ・ボックスのロック・レバーが設けられており、レバーを上に操作すると、パッチ・ボックスの蓋が板バネのテンションにより自動的に開く凝った作りとなっています。 フロント・サイトはアリ溝により固定された真鍮製のブレード・サイトで、リア・サイトはVノッチ・サイトとなっています。 ロック・プレートやハンマーには、スクロール・エングレービングが施されており、バット・ストック左側面にも植物を象った彫刻が施されています。
本品の銃身やサイド・ロックといった鉄部は、やや打ち傷や時代錆、若干の表面錆痕は見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床については、やや打ち傷や線傷が見られる他、銃床前半部右側面やバット・ストック後部左側面にひびが見受けられ、サイド・ロック周辺の木部には接木による補修痕が見受けられます。 真鍮製のノーズ・キャップやラム・ロッド・パイプ、トリガー・ガード、バット・プレートは適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内はやや表面錆が見られるものの、ライフリングも比較的はっきりと確認出来ます。 パーカッション・ニップルにはやや時代錆や変形が見られますが、現状大きな欠け等は見受けられません。 木製のさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 135.6cm、銃身長: 96.3cm、口径: 1.25cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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