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US ペンシルベニア フリント・ロック ライフル (登録証付古式銃、Jack Gee製) |
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価格(税込)
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\1,320,000 |
商品番号
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【9499】 |
英 名
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US Pennsylvania Flintlock Rifle by Jack Gee |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、X候補、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,475mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【US ペンシルベニア フリント・ロック ライフル (Jack Gee製) について】
ペンシルベニア・ライフル (Pennsylvania Rifle) は、18世紀初頭にペンシルベニア南東で開発された狩猟用のライフルで、(アメリカン) ロング・ライフル (American Long Rifle) やケンタッキー・ライフル (Kentucky Rifle) といった名称でも呼ばれます。 これらは銃身内にライフリングが施された、ライフルド・マスケットとも呼ばれる初期のライフルの一種で、球形の鉛弾に回転を与える事により、高い弾道安定性を持っていました。 一方で、銃身内にライフリングの無いスムース・ボア (滑腔銃身) のマスケット銃に比べて弾丸と銃身内のクリアランスがタイトであったため、装填に時間が掛かるのが欠点でした。 (この装填に時間が掛かるという欠点は、その後登場したミニエー弾により解消される事となります)。
ペンシルベニア・ライフルは当初18世紀初頭にペンシルベニア南東に定住したドイツ系のガンスミス達によってハンドメイドにより製造されたと伝えられています。 ペンシルベニア州における記録上最初の銃工は、ロバート・ベイカーと父子のマーティン・メイリン (Martin Meylin) だとされています。 マーティン・メイリンの工房は1719年に建てられ、スイス系ドイツ人の銃工たちが、初期のペンシルベニア・ライフルを製造した場所とされています。 しかしながら、現在メイリンによるものと確実に証明されたライフルは発見されていません。 高品質なアメリカン・ロング・ライフルが最初に製造されたのは、1740年にドイツから家族と共にペンシルベニア州バークス郡へ移住した銃工ジェイコブ・ディカート (Jacob Dickert) によるものだという記録が残されています。 彼が製作された銃を指す「ディカート・ライフル (Dickert Rifle)」という名称は、ブランド名として認識されていました。 ディカートは大陸軍にライフルを供給しており、1792年にはアメリカ陸軍へのライフル供給契約を結んでいた事で知られています。 尚、アメリカン・ロング・ライフルを指すケンタッキー・ライフル (Kentucky Rifle)」という呼称は、歴史上かなり後になって (おおよそ1820年代) から使われるようになったものです。 1812年から1815年にかけて行われた米英戦争では、アンドリュー・ジャクソンとニューオーリンズの勝利を称えた人気歌「The Hunters of Kentucky (ケンタッキーの狩人たち)」の影響で、アメリカン・ロング・ライフルが「ケンタッキー・ライフル」という愛称で呼ばれるようになりました。
ペンシルベニア・ライフルの撃発機構は18世紀中頃に一般的となったフリント・ロック式がメインでしたが、19世紀前半に雷管を使用するパーカッション式 (管打ち式) の撃発機構が開発されると、フリント・ロック式のペンシルベニア・ライフルの多くがパーカッション式に改造されました。 また、一部には伝統的なペンシルベニア・ライフルのスタイルを保ったまま、当初からパーカッション式として製造された品も見られます。 19世紀にはペンシルベニア・ライフル (ケンタッキー・ライフル) の派生型として、全長の短いカービン・タイプであるホーケン・ライフル (プレーンズ・ライフル) と呼ばれる品も製造され、マウンテン・マン等のハンター達によって愛用されました。
本品はフリント・ロック式のペンシルベニア・ライフルで、銃身上面にはメーカー名と思われる「JACK GEE」の銘が入っていますが、同社については現時点では詳細は不明です。 本品のトリガー・ガードはスパー (指掛) を備えており、バット・プレート部の角が尖った形状となっている点などは、オーソドックスなペンシルベニア・ライフルの形状を踏襲していますが、バット・ストックの下方へのカーブは一般的なペンシルベニア・ライフルに比べて緩やかなものとなっています。 フロント・サイトはアリ溝固定の真鍮製ブレード・サイトで、リア・サイトについてもアリ溝固定のVノッチ・サイトとなっています。 バット・ストック右側面には射撃の際に使用する小物類を収納するためのパッチ・ボックスと呼ばれるコンパートメントが設けられており、バット・プレートにはコンパートメントの蓋が不用意に開かないようスライド式のロックが設けられています。 虎杢がはっきりと表れたメイプル材 (Tiger Maple) の木製銃床には銀線象嵌や真鍮製の飾り金具が各部に取り付けられ、銃把からバット・ストック側面にかけて浮き彫りの彫刻が施されるなど、総じて豪華な作りとなっています。 (KK)
【本個体の説明】
本品の銃身やサイド・ロックといった鉄部は、全体に時代錆が表れ、銃身の角の部分等に若干の打ち傷は見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ね良好な状態が保たれています。 木製銃床についても、コンディションは総じて良好で、若干の打ち傷や線傷、一部銀線象嵌の剥落は見られるものの、目立った破損等は見られず、美しい虎杢もはっきりと確認出来ます。 真鍮製のノーズ・キャップやトリガー・ガード、バット・プレートについても、目立った腐食等は見られず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 バット・ストック右側面のパッチ・ボックスの開閉については問題なく行う事が可能で、バット・プレートに設けられたスライド式のロックも正常に機能します。
作動については完全で、撃鉄 (コック) のハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと撃鉄がスムーズに落ちます。 フリズンの開閉についても問題なく、テンションもしっかりと掛かっています。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内は若干の表面錆が見られるものの、ライフリングははっきりと確認出来ます。 真鍮製の口金が付いた木製のさく杖が付属いたします。
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 火打ち石式銃砲、全長: 147.5cm、銃身長: 103.5cm、口径: 1.1cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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