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シャスポー Mle 1866 歩兵銃 (1型、無可動古式銃、#F20505) |
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価格(税込)
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\935,000 |
商品番号
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【9496】 |
英 名
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Chassepot M1866 Needle-Fire Infantry Rifle, 1st Model |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、ボルト・アクション、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品、無可動実銃買取品 2025年 春 |
国 名
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フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,310mm |
口 径
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13mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【シャスポー M1866 歩兵銃 について】
1841年に帝政ドイツ (プロイセン) は、世界初のニードル・ファイア式ボルト・アクション・ライフルであるドライゼ ライフルを開発して世界中を驚かしました。 1862年型のドライゼ・ライフルは完成度が高く、特にライバル国フランスがその新型小銃に脅威を感じていました。 その後、フランスはドライゼの機構にアレンジを加え、Antoine Alphonse Chassepot (1833–1905年) が発明したガス漏れ防止用機構を取り入れて、1864年にシャスポー ライフルが開発されました。 1866年にはシャスポー M1866 歩兵銃としてフランス軍の制式小銃となりました。 シャスポー ライフルは、フランスのサンテティエンヌ造兵廠などフランス国内で100万挺以上製造された、フランスを代表する画期的な小銃でした。 また、イギリス、オーストリア、ベルギーなどでもライセンス生産が行われました。 1870〜71年の普仏戦争では戦略上の理由でプロシア軍に大敗を喫してしまいましたが、シャスポー ライフルの活躍は目を見張るものがありました。 また、幕末期の慶應二年にはナポレオン三世から徳川幕府に対し2,000挺のシャスポー ライフルが贈られました。 その後、徳川幕府は追加でさらに2,000挺を注文したと言われています。 日本では、ニードル・ファイア式は火針式と呼ばれました。
シャスポー ライフルの弾薬は紙巻の特殊弾薬で、紙製の薬莢は発射時に燃え尽きてしまい、排莢する必要はありませんでした。 一見、単発センター・ファイアのボルト・アクション・ライフルに似ていますが、ボルトはボルト・ヘッド、ゴム製の塞環、針のような撃針、撃針バネで構成されています。 シャスポー ライフルは、ドライゼよりもはるかに近代的なボルト・アクションに近いシステムになっています。 ドライゼ・ライフルはガス漏れを抑えるために前装銃よりも弱装の弾薬を使用しており、射程距離が短いという欠点を持っていました。 シャスポー ライフルは、発射時の圧力でボルト・ヘッドが後方に押され、ゴム製の塞環 (リング) が押しつぶされて膨張することによって薬室内壁に密着する構造になっていました。 これにより発射ガスの吹き戻しを防ぐことができ、射手の手や顔が守られました。 火薬と一緒に紙製の薬莢が燃え尽きてボルト・ヘッドにかかる圧力が低下すると、ゴム製の塞環 (リング) は元に戻って密着が解かれ、ボルトを引いて次弾の装填ができました。 このように、膨張と伸縮を繰り返すゴム製の塞環 (リング) は消耗品で、兵士は予備のリング数個と折れやすい針状の撃針を携帯しました。(MM)(KK)
【本個体の説明】
本品は、フランスでシャスポー小銃が採用された翌年 (1867年) に生産された極初期型 (1型) です。 1869年までの1型にはコッキング・ピース後部に大きな切れ込みがあり、さらに1868年まではボルト・ハンドルの後部にチェッカリングが入っていました。 本品は典型的な1型 (1er Modèle) です。 本品の薬室前方の銃身右側には「S.1867」の刻印が入っている事から、St. Etienne造兵廠で1867年に製造された事が判ります。 また、銃身には「MI」の刻印が入っていますが、これはフランス第二帝政時代の1870年以前に生産された品に見られるもので、「Manufacture Impériale (王立造兵廠製)」を意味しています。 バット・ストック右側面には製造所と製造年月が入っており、バット・ストック刻印の真ん中に取り付けられた木製の別部品にも刻印が入っていますが、現状判読が難しくなっています。 シリアルNo.は銃身、ボルト、着剣ラグ、銃床、さく杖でマッチしています。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった金属部はやや打ち傷や経年による褪色、時代錆の他、一部に表面錆痕が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見受けられる他、さく杖取り付け部周辺の木部に僅かに欠けが見られるものの、大きな破損等は見られず、各部の取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。 尚、リア・スイベルには固着が見られます。 傷み易いバット・プレートについては、やや時代錆や表面錆が見られる他、バット・プレート下端と銃床の間には僅かに隙間が見られますが、取り付け自体は現状がたつき等も見られません。 リア・サイトの起倒・調整については問題なく行う事が可能です。 さく杖が付属いたします。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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