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スペイン Francisco社製 ミュクレット式水平二連管打式拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\1,100,000 |
商品番号
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【9447】 |
英 名
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Spanish Miquelet-lock Side-by-side Pistol made by Francisco |
種 類
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古式銃(登録証付)、水平二連&三連銃、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、X候補、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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スペイン |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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210mm |
口 径
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18mm |
装 弾
数
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2発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スペイン Francisco製 ミュクレット式水平二連管打式拳銃について】
スペインで1850年代半ば頃に作られたと思われる、管打式 (パーカッション式) の単発拳銃です。
全体にスペイン製独特のエキゾチックな作りになっています。 本品の撃発機構はミュクレット式と呼ばれる火打石式 (フリント・ロック式) 用の撃発機構から派生した構造となっています。 フリント・ロックは約200年間にわたり使用されたため、世界中の多くの地域で独自のシステムが開発されました。 同じフリント(火打ち石)を使うシステムとしては、フリント・ロックと呼ばれている構造の他に、ミュクレット式とスナップハンス式の二つのスタイルがありました。 本品の撃発装置は、スペインを中心に製造されたミュクレット式と呼ばれるフリント・ロック式のバリエーションの一つです。 ミュクレット式は1570年ごろスペインのマドリードで発明されました。 通常はハンマーのメイン・スプリングとシアはロック・プレートの裏に収められているのに対し、ミュクレット式ではメイン・スプリングとシアがロック・プレートの外側に出ているが特徴です。 シアの先端が内部から外部 (ロック・プレート表面) に露出しており、これがハンマーをロックさせる仕組みになっており、ハーフ/フル・コックともに外部から確認出来るのが長所ですが、反対にその部分に外部から圧力がかかると暴発する危険性もありました。 実射する事の無い古式銃では、メカニカルな部分が外部から見えるのは、暴発の危険性より魅力的といえます。 ミュクレット式構造を承継した機関部は、スペイン、ポルトガルなど地中海地域から中東にかけて、そのまま流用されていました。 機関部の内部構造 (日本語ではカラクリ部分) が外部から見えるのが、本品の他の特徴と相まって非常にイスラム的 (スペインとポルトガルは過去にイスラムの影響下にありました) で、エキゾチックな形状を醸し出しています。 この構造は他の銃には見られない独特のものです。
本品の作りは当時のスペイン製らしいもので、アラベスク模様が銃身上面に銀象嵌入ったラウンド (丸形)・バレルを左右に二本並べてた水平二連型となっています。 全体的に小柄にも拘わらず18mmの大口径銃身になっています。 小さいながらも相手に大きなダメージを与えるストッピング・パワーを重視した品で、実際に構えてみると近距離であれば必ず命中しそうな印象を受けます。 本品はハンマー全体が「イルカのような形状」になっており、尚且つハンマーとしての強度も十分あります。 十雨床の先端 (ラム・ロッドが入る部分) には補強用のリブが付いたラム・ロッド・パイプが取り付けられています。 アッパー・タング後方のバック・ストラップはグリップ下部まで延びており、木製銃床の強度を高めています。 至近距離での使用を想定していたためか、フロント・サイト及びリア・サイトは当初から備えていません。 ミュクレット式の水平二連拳銃は国内では少なく、何百もの古式銃を見てきた弊社でも初めての品です。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品の銃身上部には、スペインらしいデザインのアラベスク模様の銀象嵌が入っています。 ロック・プレートやミュクレット式シア、グリップ・フレーム、銃身基部からアッパー・タングにかけての部分に唐草模様 (アラベスク模様ではありません) が入っています。 また、トリガー・ガードには唐草模様に加えて、幾何学的な格子模様が入っています。
本品の銃身及びサイド・ロックを含む全ての金属部分は鉄製で、白 (銀) 磨き仕上げになっています。 白磨き地には時代パティーナ (時代黒錆) が表れており、若干の表面錆痕や僅かな朽込み痕は見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床については、経年に使用感は多少見受けられ、やや打ち傷や線傷が見られますが、オリジナルのステイン仕上げが残った状態の良いものです。 銃床左側面のサイド・ロックからトリガー・ガードにかけて一部ひびが見られる他、右側面のサイド・ロック後方にヘアライン・クラック、グリップ下端付近に一部欠けの補修痕が見られるものの、全体としては概ねしっかりとした強度が保たれています。 グリップ部分のチェッカリングについては一部摩耗が見られるものの、大部分が残っています。
ミュクレット式パーカッション・ロックは機構的に古いシステムですが、ハンマーはハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック位置で引き金を引くと他のパーカッション・ロックと同じようにハンマーが滑らかに力強く落ちます。 銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 パーカッション・ニップルについては、現状目立った欠けや変形等は見られません。 木製のさく杖が付属いたします。
ミュクレット式は国内に入っている古式銃の中でもとても珍しい品で、各種の撃発機構の違いのバリエーションを集める上では欠かせないモデルです。 ハンマーも問題なくフル・コック及びハーフ・コック位置でロックされ機能的にもご満足いただける品です。 (MM)(KK)
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺で、全く同じ品が二挺とないお値打ち品です。 (KK)(MM)
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 21.0cm、銃身長: 9.85cm、口径: 1.8cm、銘文: Francisco)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 昨年登録証が交付されたばかりで、安心してお求めいただける品です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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