株式会社 シカゴレジメンタルス イメージ お電話でのお問い合せは東京:03-3802-8707 /大阪:06-6306-3785
SPECIALIZING IN MILITARY                    ANTIQUE

                           
ホーム
商品検索
商品検索ヘルプ
アクセサリー
参考書籍
店舗紹介
スタッフ紹介
ニュース
フリーニュースレター
ご注文について
お問い合せ
よくあるご質問
弊社掲載記事、広告
個人情報保護方針
会社概要
ギャラリー
採用情報
リンク
サイトマップ
カタログ
ガゼットしおり
ブログでの紹介品
ブログでの紹介品
初めての方はこちら

「売約済」「商談中」
「SOLDOUT」
等の表記について、詳しくは こちらをご覧下さい。

「デッド・ストック」
「未使用新品」
等の記載についての説明は、こちらをご覧下さい。


◉ベルギー Guillaume Mariette社 大口径4連発 ペッパーボックス (登録証付古式銃、#655)  
一覧へ戻る
関連商品情報
現在この商品に関連するアクセサリーはございません。
現在この商品に関連する書籍・ビデオはございません。
予約はこちら
  ▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
  Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved.
価格(税込)
 お客様ご連絡中 \1,760,000
商品番号
 【9413】
英  名
 Belgian Large Caliber Pepperbox mfd. by Guillaume Mariette
種  類
 古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品
国  名
 ベルギー
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 291mm
口  径
 16mm
装 弾 数
 4発
在 庫 数
 お客様ご連絡中
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ベルギー Guillaume Mariette社 大口径4連発 ペッパーボックス について】
ペッパーボックス ピストル (Pepper box pistol) とは、シリンダー (回転式弾倉) とバレル (銃身) が一体化 (銃身と薬室が一体化) になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。 狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取得した、管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させる事によって連射を可能とする銃器 (カービンやライフル等の長物も含む) を指します。 西部開拓時代初期の米国やヨーロッパで大流行した拳銃の一種です。 一般的には、薬室と一体化した銃身を複数本束ねたものを回転させる事で、装填動作を省略し連射を可能とした銃器の事を指しますが、特にサミュエル・コルトが特許を保有していた、引き金を引くだけで回転連射が可能な「ダブル・アクション機構」を持つ護身用の小型拳銃を指していました。
このペッパーボックスは、複数の独立した銃身を束ねるのではなく、通常はレンコンのような穴を銃身とする一つの塊を鋳造したので頑丈で大量生産が可能でした。 シリンダーとバレルが一体鋳造型であるため、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはそのほとんどがその姿を消す事になりました。 ヨーロッパの一部では鋳造レンコン型ではなく独立した銃身筒を束めた比較的軽量な高級品も作られました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。 しかしながら、この問題はペッパーボックスに限らず、当時のパーカッション式回転拳銃全般が抱えていた不具合でした。 また前方に銃身のないペッパーボックスでは、「チェーン・ファイア」が発生した場合にも全弾が飛び出すだけで、銃本体にはダメージを引き起こさないといった利点もありました。 固定銃身の拳銃で「チェーン・ファイア」を起こすと致命的なダメージを銃本体と射手に及ぼしました。

本品はベルギーのギヨーム マリエット (Guillaume Mariette) 社によって製造された、リング・トリガーを持つ長大なペッパーボックス・ピストルです。 リング・トリガーの特許はギヨーム マリエット社が取得していたと言われており、同社製のリング・トリガー式ペッパーボックスは弊社では2挺目の入荷です。
設計者のギヨーム マリエット (Guillaume Mariette) は、ベルギーのリエージュ近郊のCheratteと呼ばれる炭鉱町で、1830年台から1860年台までペッパーボックス製造のリーディングカンパニーとして活動していました。 1836年にリング・トリガーのペッパーボックスの特許を取得した記録が残っています。 19世紀中期のヨーロッパでは、多くの新しい機構の連発拳銃が発明されましたが、その中でもペッパーボックスは主流となっていました。 ギヨーム マリエットはMariette Familyと呼ばれる銃工の家系を創設し、19世紀中頃にはMariette姓の銃工が多数存在しました。 また、マリエット社は通常は6連発までが主流であったペッパーボックスの多銃身化にも力を入れており、10連発以上の品も作っています。 中でも本品のように大口径のストッピング・パワーがある品の多くはマリエット社製でした。

本品の銃身は一本一本が独立した筒で、米国や英国の鋳造製レンコン型とは全く異なります。 職人の技で四本の銃身を根本で束ねた四連発で、四本の銃身の中央部が空洞になっており、ここからドライバーを差し込んで奥のネジを緩め、銃身4本を一挙に取り外します。 また、銃口にはドライバーを固定する為の溝が設けられており、専用ドライバーを用いて、ソケットと呼ばれるシリンダー後部 (ニップルが取り付けられる部分) から銃身を一本ずつ回転させて取り外し、銃身後部から装填を行う事が可能な構造になっています。 取り外した銃身とソケットを決まった位置にセットさせる為、ソケットと銃身後部に同じ番号が1から4まで刻印されています。 フレーム右側面前部には、パーカッション・キャップをニップルに取り付けるための溝 (キャップ・カットアウト) が設けられています。 銃身はダマスカス銃身となっており、フレーム全体に唐草模様が施された上等な品です。ペッパーボックスでは最大クラスの16mmの大口径銃身を四本も備えた特殊な銃はマリエット社のお家芸とも言えます。 (MM)(KK)

【本個体の説明】
本銃は1850年後半頃に製作された、かなり大型の部類に入るペッパーボックスです。 口径についても16mmと一般的なベルギー製ペッパーボックスの口径である9mmに比べてかなり大きく、重量も重くなっています。 本体の鉄部は当時から白磨き仕上げだったと思われ、それに表面上の時代錆のくすみがグレーのパティーナとして付いた状態です。 しかしながら、再仕上げされていないオリジナルの状態で、目立った朽ち込み等は見受けられません。 木製グリップはエボナイズド仕上げ (ebonized wood) と呼ばれる黒檀風の仕上げで、下部が丸みを帯びたバグ・タイプ・グリップと呼ばれる形状となっており、目立った傷は見られません。 銃身はペッパーボックスとしては長い、銃身長15cmの上質なダマスカス模様が確認できるラウンド・バレルになっています。 フレームなどにオリジナルのハッキリとした唐草模様の彫刻が入っています。 グリップ・ストラップ下部 (内側) には、「MARIETTE, BREVETÉ」(Brevete=Patent=特許) 及び "MARIETTE" の刻印が二行にわたって入っており、ギヨーム マリエット社の特許が使用されていることが判ります。 その下には「655」のシリアルNo.が入っています。 尚、ソケット部分には楕円形の中に「ELG」の文字が打たれたリェージュのプルーフ・ハウス刻印も確認出来ます。
作動については完全で、引金を引くと撃鉄に連動して銃身が正常に回転します。 シリンダーとフレームの取付についてもガタつきや遊び等は殆ど見られず、パーカッション・ニップルや撃鉄についても現状目立った変形や欠け等も見受けられません。 銃身内は錆等も殆ど見られず、4本とも銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 海外においても珍しい品であり、松本先生のコレクションだからこそ、こうして国内に現存しているとも言えます。 (MM)(KK)

【壬申刻印について】
本品の銃身には「壬申四九二二 武庫司」の刻印が入っています。
「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号になります。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は「壬申 四九二二 武庫司」の刻印が入っている事から、明治5年に武庫司(東京)に届け出が行われた品である事が判ります。

【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 29.1cm、銃身長:15.0cm、口径:1.6cm、銘文: 壬申四九二二武庫司)

【その他の情報】
平成7年5月9日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

詳細画像(Detailed Photos)はこちら


銃身はダマスカス・バレルと呼ばれる異なる金属を交互に絡めて鍛える事によって生まれる文様が美術的価値を高めています。
「壬申四九二二武庫司」の刻印が入っています。
一覧へ戻る   このページのトップへ
E-mail:chicago@regimentals.jp
Copyright (c) Chicago Regimentals Co.,Ltd.All Right Reserved.