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US レミントン ニューモデル アーミー リボルバー 後期生産型 (登録証付古式銃、#102440) no. 72 |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9404】 |
英 名
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Remington New Model Army Revolver, Late model |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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348mm |
口 径
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11mm (.44 cal.) |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【レミントン ニューモデル アーミー リボルバー について】
レミントン ニューモデル アーミー リボルバーはE. Remington and Sons社 (現在のレミントン・アームズ社) で製造されました。 南北戦争 (1861年-1865年) では同じシングル・アクションのパーカッション・リボルバーであるコルト M1851と共に主要拳銃として使用されました。 南北戦争時当初はコルト製の拳銃が多く供給されていましたが、1864年のコルト社工場火災以後はレミントン製リボルバーの北軍への供給量が最も多くなりました。 レミントン ニューモデルはコルト製の物よりも耐久性に優れていた他、素早いリロードが可能でした。 製造されたモデルの内、.44口径で銃身長が8インチのモデルがアーミー、.36口径で銃身長が7.42インチのモデルがネービーと呼ばれました。 一見しただけでは、アーミーとネービーの区別は殆ど付かないほど、大きさに差がありません。
コルト社のパーカッション・リボルバーでは、銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように前後に分解出来る構造となっていましたが、レミントン M1858はシリンダーをまたいでフレームが一体になったソリッド・フレームで、銃身はフレームに容易には取り外せないようにネジ込み式となっていました。 この構造は現用銃と同様で、ソリッド・フレームの耐久性はコルト社製に比べ優れており、精度も良く好評でした。 もう一つの特徴は銃身下部のローディング・レバーの形状が長い三角形になっている事です。 この特徴的なレバーを下方に引き倒すとシリンダー軸が前方を引き出す事が可能となり、シリンダーを迅速に取り外せました。 この動作は当時のどのパーカッション・リボルバーよりも容易で、装填済みの予備シリンダーと交換する事によって、素早く射撃を再開できるようになっていました。 また、ローディング・レバーが三角形の為、ホルスターに収める時も引っ掛かる恐れがない点で優れていました。
レミントン ニューモデル アーミー リボルバーには一見しただけでは判らない細かいバリエーションがあります。 外観の形状は基本的には変わらないものの、銃身上面の刻印によって前期と後期の二種類があります。 前期型ではパテント刻印、レミントン社のアドレス刻印、「NEW-MODEL」の刻印が二行にわたって打刻されていましたが、後期型では「NEW-MODEL」の刻印が三行目に分けて打刻されるようになりました。
【本個体の説明】
本品は銃身上面に「PATENTED SEPT. 14, 1858」のパテント刻印や「E. REMINGTON & SONS. ILION. NEW YORK. U.S.A.」のレミントンのメーカー・アドレス刻印に加えて、「NEW-MODEL」のモデル名刻印が三行にわたって打刻された後期型です。 グリップを外したグリップ・フレーム左側面と銃身下部にはマッチした「102440」のシリアルNo.が入っています。 シリンダーに「D」、銃身後部右側面に「R」、銃身後部左側面に「D」、フレーム右側面前部に「R」、フレーム左側面後部に「H」そして左側面前部に「I」、トリガー・ガード下面に「D」の刻印が入っています。
ローディング・レバーの左下方にキルマークと思われる明らかに人為的に刻まれた小さな線が入っています。
【壬申刻印について】
本品の銃身上面後方には「壬申七一五磐前縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 磐前縣 (いわさきけん) とは、明治4年 (1871年) 11月29日から明治9年 (1876年) 8月21日にかけて現在の福島県いわき市平を範囲としていた県で、県庁は磐前郡磐城平に置かれていました。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。本品は明治5年に福島県いわき市にあった事が裏付けられます。
本品のフレームやシリンダーといった金属部は、全体に丁寧に磨きあげられており、僅かに小さな打ち傷が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードについては、本体と同じように磨きあげられており全体的なバランスは取れて良い雰囲気となっています。 オリジナルのウォールナット製グリップについては、僅かに小さな打ち傷や線傷があるものの、気になる割れや欠けは見られず、艶のある仕上げも良く残っています。
作動については完全で、ハンマーを起こすとシリンダーが正常に回転し、正しい位置でロックされます。 ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックについてもしっかりと掛かります。 シリンダーの着脱操作は問題なく、シリンダーのパーカッション・ニップルについても、現状目立った変形や欠け等は見られません。 ローディング・レバーの遊びについても現状少なく、操作自体は問題なく行う事が可能で、前方に戻した際のキャッチの機能も正常です。 銃身内は銃口から銃身後端まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングもはっきりと確認できます。白磨きにはなっていますが非常に程度と作動の良いお勧めのシャープな一挺です。
本品はシカゴレジメンタルスの前社長のアメリカ・シカゴの自宅に長年あった品で、前社長がアメリカから日本に持ち帰り、登録証を取得した品です。 ※2012年9月8日のシカゴ・ブログをご覧になってください。そして巡り巡って漫画家の松本零士先生のコレクションの中に入った一挺です。流石、日本一のコレクターのところに良い品が集まって来るのだと感心します。東京店在庫品 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 34.8cm、銃身長:20.3cm、口径:1.1cm、銘文: PATENTED SEPT 14 1858/E.REMINGTON&SONS ILION NEW.YORK U.S.A/NEW MODEL)
【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。 最近登録証が交付されたばかりの安心して所持できる品です。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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