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US コルト M1851 ネービー リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#192890) |
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価格(税込)
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お客様ご連絡中 \3,080,000 |
商品番号
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【9398】 |
英 名
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Colt M1851 Navy Percussion Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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353mm |
口 径
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9,5mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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お客様ご連絡中 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1851 ネービー リボルバー について】
コルト M1851 ネービー リボルバーは、サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) で1850年より1873年まで製造された軍用リボルバーで、正式名称は「Colt Revolving Belt Pistol of Naval Caliber (Colt 海軍口径 回転式ベルト・ピストル)」です。
コルト社は1848年に発売した44口径のコルト ドラグーン (Model 1848 Percussion Army Revolver) を基に.31口径に小型化、改良したコルト M1849 ポケット リボルバーを1849年に発売しました。 それとほぼ平行してRevolver Ranger modelを1850年に発売しました。 それにNavyの名前を冠して1851年から軍用とし大々的に売り出し、南北戦争 (1861年-1865年) では主要拳銃として使用されました。 M1851 ネービー リボルバーは全て.36 口径の6連発のモデルです。 一足先に発売されたM1849 ポケットを一回り大きくしたデザインで、構造は全く同じです。 また、M1849 ポケットには銃身長や装弾数の異なるバリエーションが存在しましたが、M1851 ネービーの銃身長は7,5インチのみでバリエーションはありません。 当時のコルト社のパーカッション・リボルバーの特徴として銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造になっています。 バレル・ウェッジと呼ばれる「楔 (くさび)」のような小さな部品を右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。 尚、M1851 ネイビーのシリンダーには、1843年のカンペチェ海戦 (Naval Battle of Campeche) でテキサス海軍がメキシコ海軍を破る場面が描かれています。 先に発売された.31口径のM1849 ポケットは、その口径から民間市場をターゲットにしていましたが、M1851 ネービーは軍用としての販路を伸ばしました。 当時コルト社が生産した軍用パーカッション・リボルバーの中でM1851 ネービーはとても成功し、本国の工場で約21万5千挺、英国のLondon工場で約3万8千挺〜4万2千挺が生産されました。 (MM)
【本個体の説明】
本品はシリアルNo.192890から、1866年 (慶応元年-2年) に製造された品である事が判ります。
1851 ネービーは1850年から1873年まで生産され、1st Modelから Late 4th Modelまで小さな違いではありますがバリエーションが存在します。 本品はシリアル No.が概ね166000から215367までのLate 4th Modelと呼ばれるモデルです。 Late 4th Modelは、1863年から1864年にかけて製造された後、1864年2月4日のコルト社の工場火災による一次的な製造中断を挟んで1873年まで生産されました。 本品はシリアルNo.からコルト社が火災からの復興中に生産した品である事が窺えます。
本品には4th Modelに共通して見られる大型の真鍮製トリガー・ガードが付いています。 また、Middle 3rd以前のモデルでは、銃身基部右側面のバレル・ラグ・カットアウト (Barrel Lug Cutout) と呼ばれるV字型の切り欠きが小型のものでしたが、Late 3rd Model以降は切り欠きが大型化し、面取り加工が行われるようになり、Late 4th Modelである本品も大型のバレル・ラグ・カットアウトを備えています。 さらに、Middle 4th Model以降の改良型では、リコイル・シールド右側面のキャップ・カットアウト (Cap Cutout) と呼ばれる切り欠きがそれ以前のモデルに比べて小型化し、それまでやや下寄りに配置されていたキャップ・カットアウトが中央に配置されるようになりました。 また、キャップ・カットアウト中央部にキャップ・グルーブ (Cap Groove) と呼ばれるパーカッション・キャップをスムーズに取り付ける為の溝が追加されるようになり、本品もキャップ・グルーブを備えています。 キャップ・グルーブは、パーカッション・キャップの装着を簡単かつ確実にする点では有効で、特に戦場など不安定な状況での操作が大きく向上しました。 その後パーカッション・モデルの生産が終了するまで、このキャップ・グルーブは標準装備となり、これはコルト M1851 ネービー後期型のフレームに見られる特徴として一般的に認識されるようになりました。 その他にも、Late 4th Modelでは大半の個体で滑り止めのチェッカリングの周囲に枠が付いた後期型のハンマーを備えていましたが、一部の個体では枠のないチェッカリング・パターンのみのハンマーを備えた品も存在します。 その他にもLate 4th Modelではローディング・レバーのキャッチは前後に厚みのある形状に変更された他、レバー・ラッチの指掛け部分も丸みを帯びた形状となりました。 また、輸出向けの個体を除き、ローディング・レバーのシリアルNo.が廃止された他、後期の生産品ではウェッジのシリアルNo.も廃止されています。 さらに、最末期の生産品では、グリップ底部の6桁のシリアルNo.が一行ではなく二行にわたって打刻されるようになりました。 本品のフロント・サイトはアリ溝固定のブレード・サイトとなっていますが、これは元々ポスト・タイプであった物から改造されたものと考えられます。
本品の金属部は全体的に経年による褪色や若干の表面錆痕が見受けられ、一部に若干の朽ち込み痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、古式銃としては良い雰囲気となっています。 本品の銃身基部右側面には「松山縣 壬申 三五八」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品の壬申刻印に打刻されている松山縣 (松山県) とは、明治4年 (1871年) 廃藩置県により旧伊予松山藩から置き換えられた県で、のちに石鉄県を経て愛媛県に編入されました。 シリンダー表面にはやや表面錆痕や時代錆が見られ、カンペチェ海戦の彫刻が甘くなっています。 シリンダー側面のパテント刻印やシリアルNo.については、はっきりと判読可能です。 本品は銃身、フレーム、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸とのシリアルNo.が(19)289(0)でマッチしています。 ローディング・レバーにシリアルNo.が入っていない事から、本品が米国内向けに製造された事が窺えます。 フレームの左側面には「COLTS PATENT」の刻印が確認出来、銃身の上には細かい文字で「-ADDRESS COL. SAML COLT NEW-YORK U.S. AMERICA-」のメーカー刻印が一行で打ち直しにより入っています。 真鍮製のトリガー・ガード及びトリガー・ガードから続くフロント・ストラップとバック・ストラップは、全体に磨き直しが行われており、やや打ち傷等が散見されますが、現状目立った変形や腐食等は見受けられません。 ローディング・レバーはやや左右に遊びが見られますが、概ね許容レベルで、キャッチもしっかりと掛かります。 また、コルト製パーカッション・リボルバーの構造上の持病とも言える、銃身とフレームの取り付けの遊びについては、現状殆ど見られません。 木製 (ウォールナット製) グリップについては、全体に仕上げ直しが施され、ややフレームに対して痩せが見られますが、現状大きな破損やがたつきなどは見受けられません。
作動については完全で、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックもしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引く事により、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身内はやや表面錆が見られるものの、ライフリングは比較的はっきりと残っており、銃口から薬室まで完全に抜けています。 シリンダーのパーカッション・ニップルについても大きな欠けや変形等は見受けられず、比較的良好な状態が保たれています。 シリンダーの前後の遊びについても比較的少なく、十分許容レベルです。 (KK)
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 35.3cm、銃身長:18.9cm、口径:0.95cm、銘文: ADRES COL SAML COLT NEW-YORK U.S.)
【その他の情報】
平成7年2月21日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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