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@US コルト M1848 ベビー・ドラグーン リボルバー 3” 銃身モデル(登録証付古式銃、オリジナル彫刻#9445) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【9390】 |
英 名
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Factory Engraved Colt M1848 Baby Dragoon Revolver, 3 |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、Curio Magazine 記事候補、松本零士先生旧蔵品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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220mm |
口 径
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8,5mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1848 ベビー・ドラグーン リボルバー について】
サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) が1848年に発売した、.31口径の管打ち式ポケット・リボルバーです。
"ベビー・ドラグーン" とは20世紀に入ってからコレクターにより付けられた名称で、コルト社が製造したトップ・ストラップを備えないオープン・トップの.31口径のポケット・モデル・リボルバーの内、スクエア・バックと呼ばれる後部が角張った形状のトリガー・ガードを備えたモデルを指します。 (一方、1850年半ばもしくは後半頃から1860年初頭頃まで生産された、丸型のトリガー・ガードを備えた同様のポケット・モデルは、コレクターにより"ウェルズ・ファーゴ"・モデルと呼ばれています)。 "ベビー・ドラグーン" の名称自体はコルト社が当時用いたものではなく、1848年の発売当時は単に「ポケット・ピストル (Pocket Pistol)」と呼ばれていました。 ベビー・ドラグーンは発売当初ローディング・レバーを備えておらず、その後ローディング・レバーを備えたモデルが発売されると、ローディング・レバーのない旧モデルは「オールド・モデル・ポケット・ピストル (Old Model Pocket Pistol)」と改称され、ローディング・レバーを備えた新型は「インプルーヴド・オールド・モデル・ポケット・ピストル (Improved Old Model Pocket Pistol)」と呼ばれました。 ローディング・レバーを備えないベビー・ドラグーンは、ローディング・レバーが追加されたモデルの発売後も併売されました。 尚、1855年にコルト・ルート・ポケット・ピストル (M1855 サイド・ハンマー ポケット リボルバー) が発売されましたが、その発売時の名称が「ニュー・モデル・ポケット・ピストル (New Model Pocket Pistol)」であったため、しばしば混同される事があります。 また、1861年と1862年に.36口径のポケット・ネイビー及びポケット・ポリス・リボルバーが発売されると、それらは「ニュー・ポケット・ピストル (New Pocket Pistol)」として販売された事も混乱に拍車をかけています。 尚、ローディング・レバーを備えたベビー・ドラグーンである「インプルーヴド・オールド・モデル・ポケット・ピストル」は、ある時点でローディング・レバーを備えないモデルと同じ名称である「オールド・モデル・ポケット・ピストル (Old Model Pocket Pistol)」に改称されています。
1848年当時、コルト社が製造していたリボルバーは、大型の"ドラグーン"・リボルバーと小型の "ポケット・ピストル" (ベビー・ドラグーン) のみでした。 ベビー・ドラグーンはサイズの違いの他、ドラグーン・リボルバーが備えていたローディング・レバーを備えておらず、銃身はラウンド・バレルではなくオクタゴナル (八角)・バレルとなっているといった違いが有りましたが、それ以外の基本的な構造については両者は同様となっていました。 また、大半のベビー・ドラグーンのシリンダー表面にはドラグーン・リボルバーと同様に、インディアンの戦闘シーンのエングレーブが入っていますが、図柄については小型のシリンダーに収まるように一部省略されたものとなっています。 尚、シリアルNo.が概ね11,000以降の生産品については、コルト M1849 ポケット リボルバーと同様の、駅馬車 (Stagecoach) 強盗のロール・エングレービングに変更されています。 ローディング・レバーのないベビー・ドラグーンは、銃身長が3インチ (実際には2 3/4インチ)、4インチ、5インチ、6インチの4種類のバリエーションが製造され、装弾数は全て5連発となっていました。 ローディング・レバーを備えないベビー・ドラグーンのフレームは、その後のローディング・レバー付きのモデルに比べて短く、銃身基部のフォーシング・コーンも、ローディング・レバー付きのモデルより短くなっているのが特徴です。 ベビー・ドラグーンは製造時期に応じてリコイル・シールド右側面のキャップ・カットアウトの有無に違いが見られ、極初期の生産品ではキャップ・カットアウトを備えていませんでした。 グリップ形状についても、製造時期により複数のバリエーションが見られます。 シリンダー表面のシリンダー・ストップ用の窪みは、製造時期により、円型、僅かに楕円形、楕円形、角形の4種類が存在しています。 また、初期生産品のベビー・ドラグーンではトリガー・ガード内のトリガー用の穴の前部が丸い形状となっていますが、後期生産品では一般的な角形となりました。 その他にも、トリガー・ガード基部の後部 (トリガー・ガード・ボルスター) が後期生産品では厚みのある形状に変更されています。
ローディング・レバーを備えないベビー・ドラグーンの総生産数は約13,350挺程度と言われています。 (KK)
【本個体の説明】
本品はベビー・ドラグーンの中でも最も銃身長が短く希少な3インチ (実際には2 3/4インチ) 銃身のモデルです。 本品の銃身やフレーム、トリガー・ガードにはファクトリー・オリジナルのスクロール・エングレービングが施されており、このようなオリジナルのエングレービングが入ったベビー・ドラグーンの生産数は一説によると1,000挺以下と言われており、特に希少とされています。 一方、シリンダーには当初からインディアンの戦闘シーンのロール・エングレービングは施されておらず、「COLTS PATENT」のパテント刻印及びシリアルNo.のみが確認出来ます。 銃身上面には「- ADDRESS SAML COLT NEW・YORK CITY -」のメーカー・アドレス刻印が二行にわたって打刻されているのが確認出来ます。 本品はシリアルNo.9445から1849年製である事が判り、リコイル・シールドは右側面にキャップ・カットアウトを備えており、シリンダー・ストップは僅かに楕円形、トリガー・ガード内のトリガー用の穴は前方が丸い形状となったタイプ、トリガー・ガード・ボルスターは薄いタイプとなっています。 シリアルNo.については、フレーム、銃身、トリガー・ガード、バック・ストラップ、シリンダー、シリンダー軸でマッチしています。 バレル・ウェッジのみシリアルNo.が3255となっています。
本品の銃身には「明治十二年」及び「茨検四五七」の刻印が確認出来、これは壬申刻印に相当する検査刻印と考えられます。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 尚、本品に打刻されている「茨検」の刻印は、本品が明治12年に茨城県で同様の検査を受けた事を示していると思われます。
本品は全体に適度な時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身やシリンダーはやや時代錆や若干の表面錆痕こそ見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 一方、フレーム部分については銃身及びシリンダーに比べて錆等も殆ど見られず、非常に良好な状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガード及びバック・ストラップについても、オリジナルの銀鍍金仕上げが比較的残っており、若干の打ち傷を除いて目立った変形や腐食等は見られず、こちらもコンディションは良好です。 また、コルト製パーカッション・リボルバーの構造上の持病とも言える、銃身とフレームの取り付けの遊びについては、現状殆ど見られません。 オリジナルの木製 (ウォールナット製) グリップについても、程よい時代感が付いており、若干の打ち傷や線傷、擦れは見られるものの、現状目立った割れや欠け等は見られず、グリップ・フレームへの取り付けについてもがたつきもなくしっかりとしています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックもしっかりと掛かり、シリンダーも正常に回転します。 フル・コック位置でトリガーを引く事により、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身内はやや表面錆が見られるものの、ライフリングは比較的はっきりと残っており、銃口から薬室まで完全に抜けています。 シリンダーのパーカッション・ニップルについてもやや時代錆や極小の欠けは見られますが、概ねしっかりとした状態が保たれています。 シリンダーの前後の遊びについても比較的少なく、十分許容レベルです。 (KK)
米国でも希少価値の高いベビー・ドラグーンのファクトリー・エングレービングが入った品が日本にあるとは奇跡的です。 弊社の前代表が「松本零士先生のコレクションの中で本品とコルト M1849 ポケット リボルバー、プレゼンテーション・モデルだけは商品にしたくない」 と商売人らしからぬ事を言っていたほどの逸品です。
本銃もフルサイズのコルト ドラグーン同様に先生お気に入りの一挺で『ガンフロンティア』第10話「荒野のサムライサーベル」で登場しました。弊社の前代表が先生から直接(自慢)話を聞いた、思い入れのある一挺です。
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 22.0cm、銃身長: 7.0cm、口径: 0.85cm、銘文: ADDRESS SAM.COLT /NEW YORK CITY)
【その他の情報】
平成2年7月26日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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